華灯り

揺れと祈りと

9日の夕方、バレンタインのチョコレートを買っていた。

レジにいた時
地震が起きる前に
「地震ですね」と
口走ってしまい、
レジのバイトの可愛い女子大生を
混乱させてしまった。

その後、震度4…
お店の中も、けっこう揺れるね。

揺れている間、
娘が一緒だったので
娘の腕をしっかり握って
レジの女の子の目を見て
「大丈夫」と励ます。

お店の中は、軽いパニック。
やっぱり、地面が揺れるのは
誰だって本能的に恐ろしい。

私だって無事がわかっていても
揺れの最中は、自然の脅威を感じる。

ただ、職場では
いつでも無我の境地
と思われている。
良いのか悪いのか。

地震もそうだけど、
どんな修羅場でも
(女子が自傷行為で
血だらけになったり
男子同士の殴り合いの喧嘩など)
「普段と変わらない」
「ちょっと変なくらいの落ち着き」
と言われている。

だって、修羅場って
自分が子供の頃の
日常生活にあったから…

さすがに、救急車を呼ぶレベルの
自傷は治療に関与できないけど。
過去に、同じようなことを
繰り返して来たので
自分を傷つけたい子の気持ちは、
よくわかる。

性的虐待の被害に遭った子は
死ぬレベルのことを
平気でする。
精神科の児童・青年期病棟に
移っても、とりあえず
大量の薬漬けにされるだけ。
治らない。

夜勤の時は、
長く話を聴けるから
すごく良い。

亡くなった人もそうなのだけど、
病んでしまった魂は
誰かに話を、ずっと聴いて貰うだけで
柔らかくほぐれていく。

そして、祈り。
祈るように話を聴く。

それで、いつでも
話をしてくれた人に対して
思い出したら祈るようにしている。

存在を認められたら、
誰だって安心するもの。

自傷が軽くなり、
自傷をしなくなる時まで。
だけじゃなくて、一生。

私が施設内にいない時だとしても、
何だか側にいる気がする
と、その子が感じて分かるくらいには
祈っている。


チョコ売り場に
話を戻して…

地震が止むまで
励まし続けて、
チョコの
包装は断って
「ネイルがイチゴチョコみたいで
可愛いですね♡」と意識を
良い方向に持って行けるように
バイトの女の子に言った。
笑ってくれて、良かった。

職場近くのコンビニの駐車場。
1/1の揺れでなったんだろう。
一部、立ち入り禁止になっていた。
(そっちは更にヒビ割れが)

中央区は大丈夫だけど、
西区の地面が液状化して
とても大変なことになっている。

能登は、どんなに辛いだろう。
復興まで祈り続けよう。

買ったチョコレートたち。
お父さんにあげたり、
ミーにあげたり。
我が家で食べたりする予定。


最近の「日記」カテゴリーもっと見る