2006年7月28日 トムラウシ山 1/2
あの日、旭岳につながる縦走路を、五色岳から見ました。
この縦走路を何時か歩いてみたいと思ったのだけど、今回実現できて嬉しいです。
2006年7月29日 トムラウシ山 2/2
あの日のトムラウシは天気が良くて、余裕で登れました。
天候が悪化すると登山レベルは上がりますね。
2009年トムラウシ山 <遭難事故>
2011年7月9日
コース:南沼キャンプ指定地(5:10頃)・・トムラウシ公園・・こまどり沢・・カムイ天上分岐・・
トムラウシ短縮コース登山口に下山――――国民宿舎 東大雪荘着(10時30分~11時頃?)
温泉入浴、昼食後――――士幌高原ヌプカの里
全行動時間:5時間30分?(キャンプ指定地~下山口まで)
天候が悪くて、記録用のカメラはザックの中に。で、記録を残せず。
宿泊スタイル:2階建てコテージ(士幌高原ヌプカの里)
食事:朝食&夕食アルパインガイド ノマドが提供。昼食は、東大雪荘で各自、行動食も各自持参。
天候:& 下山口でやっと晴れました
本日、大雪山系登山最終日。
朝食メニューは、インスタントラーメン&コーヒーとは、内心期待外れでしたが、
よくよく考えれば、山中三泊、朝夕計6食のうちの最後の食事ですから、
保存がきいて背負うに軽いインスタントラーメンになったことは、頷けます。
思い起こせば、最初の食事は、(主食は思い出せないのですが)
いろいろ野菜たっぷり&厚いベーコン入りの、具だくさんのスープでした。
山の食事ですから、アルファ米とかレトルト食品であってもがっかりしませんのに、これには感激しました。
お味の方も、ベーコンからうま味がたっぷりでて、ほんと、掛け値なく美味しかったです。
さてさて、朝食終えたら、手際良く片付け荷物をまとめて、テントの外へ。
今朝は、風が強く霧雨ですが、体をもっていかれそうなほど、では、ありません。
5時10分。最後の宿泊地を出発しました。
ルート図 1(南沼キャンプサイト~こまどり沢)
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キャンプサイトから緩やかに下って、底に着いたようです。
ガスが濃くて、周りを確認しずらく、どうもよくわかりませんが、
しばらく進んで、一転急登になりましたから、ここはトムラウシ公園であったと解釈しました。
晴れていれば、高山植物、大小の沼、奇岩、巨岩に、歓声を上げるところですが、
何も見えず、霧雨も降るこの日は、足を止めることなく、どんどん先に進みます。
ここまで、今自分がどこを歩いているのか、正確には確認は出来ていなかったのですが、
トムラウシ公園からの急登が終わって平らになった頃、深いガスの中、通り過ぎる一瞬に
「前トム平」の標柱が左側から目に飛び込み・・
思いがけなかったので、ギクッとしました。
この辺りで、携帯が繋がって、はじめての救助要請がなされたと、
『トムラウシ山遭難事故調査報告書』(1クリックで報告書に飛びます)
に、書いてありましたので。
(このブログの)前日の北沼の前から、トムラウシを巻く岩石地帯~
南沼のトムラウシ分岐~トムラウシ公園からの急登~前トム平にかけて、
次々と力尽きていった記録を思い出し、切なくなりました。
(上記の、北沼からしばらく進んだ小さな雪渓の先に、
大きな岩がボコボコあって、バランスをとりながらあっちの岩から、
こっちの岩へと渡って進むところがあります。
ここは、強風雨の中にあっては、岩の間に落ちそうになりますし、
ここまでに体力を極度に消耗していたら、大変しんどいところです)
コマドリ沢の手前で・・
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ガスがこんなに深くて、周りを確認しずらく、まして今年のコマドリ沢は長い雪渓になっていました。
個人山行でしたら、道に迷わないようにと、かなり緊張することになりますが、
ガイドさんがいらっしゃるので、不安感は全くありません。
1時間後。コマドリ沢を抜けて・・
ガスっていても何度も登っている山なら見当を付けることができますが、
2度目程度では、ここがどこなのか、さっぱり分かりません。
私のPRO TREK(プロトレック)は、生活防水で、100%防水ではないので、
濡れないように雨具の袖口をきっちりと締めていますから、
時刻も方角も標高も、直ぐには知り得ないのです。
ルート図2(新ルートから~短縮登山口)
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こまどり沢分岐から対岸の急坂を登る(新)ルートに入ると、カムイ天上に下ってゆくにつれ
植物の垂直分布が変わり、これまでの林そう薄い岩の山から樹林の山へと変わってゆきました。
この道は笹の刈り払い道ですから、左右は笹ばかりで高山植物は見当たりません。
雨は止みましたが、どろんこの、ぬかるみ道で、登山靴はかなり汚れました。
ここから、短縮登山口まで、単調な尾根道を、暑くなって雨具を脱いだ10分休憩を除いて2時間弱、
ただ、ひたすら、どんどんがんがん下ります。
登山口にぽんと抜け出たら、天候が悪化してからこのかたずっと、会えなかったが
最後の最後に迎えてくれました。
あの日のあの時の、明るい光と青い空が忘れられません。
登山口に着いて、すぐさましたことは、携帯簡易トイレを所定の場所に捨てたことですよ。
一人の男性が「良いな~、捨てられて(捨てることができて)」って、「?(なんのこと?、どういう意味?)」。
そうかー、彼は3泊4日の間中、体の中にストックしていたのですね。
( ̄ヘ ̄)ウーン、食べ物はどんどん減ってゆくのに、ザックはちっとも軽くならないのと、どちらが良いか・・。
まもなく、迎えの車が到着。林道をトムラウシ温泉国民宿舎 東大雪荘に向かいました。
この温泉は、トムラウシ登山をする人にとっては、大変良いところに位置している一軒宿です。
カメラはザックにしまいこんでいたこともあって、その後はあえて取りだす意欲も起こらず終いでしたので、
前回、トムラウシ山登山の時に撮った画像を載せてみました。
今回と様子は変わりませんが、ここでの天気は今回の方が抜群! 快晴でした。
正面左側には、雨具や登山靴などの泥を流し落とす洗い場と、干し場がありますから、
そこに干しておいたら、入浴、昼食中にすっかり乾いていました。
さて、話は前後しますが、東大雪荘に到着したのは、お昼前。
4日ぶりのお風呂は、良いものでして、湯船に体を任せてうっとりです。
勿論、頭から足の指先の間まで念入りに洗ったことは言うまでもありません。
昼食は温泉の食堂でしました。てんぷらそばを注文し、出来上がるまでの間、乾杯のしまくりよ。
3泊の間、テントをともにした友人と、友人の友人と、横浜、東京の女性の5人で、ビールと枝豆を注文。
手持ちの渇きものを加え、行程を無事終えたことに。
山行中の出来事を話しては、その度にジョッキを振り上げ乾杯です。
ジョッキをお代わりする人もいて、≧(´▽`)≦アハハハ、充実した山旅を締めくくりました。
予備日を使うことなく下山した今夜の宿は、士幌高原ヌプカの里のロッジです。
翌日、千歳空港から羽田に飛んで、4泊5日の旅を終えました。
大変長い記録をご覧いただきまして、ありがとうございました。
心から感謝を申し上げます。
良いことづくしだけではなかっただけに、飲むビールの美味しさは格別でした。
天気が良ければ歩かなかった、北沼コースを歩いたことで、
事前に読んでいた「トムラウシ事故遭難調査報告書」の内容が、
リアルに現実味を持って迫ってきまして、今後の登山に役立つものとなりました。
今年は早くから、この縦走に的を縛って、いろいろと準備をしてまいりましたので、
よくやり遂げたと、満足しています。
ご無沙汰ばかりで、ごめんなさい。
コメントをありがとうございました。
とにかく、お疲れ様!
そして、おめでとう・・・。
ビールがおいしかったでしょうね~(笑い)。
けれども、自然を尋ねる人さんのように、蛍を愛し、
ホタルの好む川づくりに心と体を動かして、
毎年のある夏の夜に、今年はじめて飛び交う蛍をめでる感動は、
いかばかりかと、心底思います。
大変だけれど、地域の方にも感動を与えつつ、すごい生き方ですね。
ご尊敬申し上げております。
いつもコメントありがとうございます。
kobaちゃんは水泳も続けているのでしょう。
歩いてみたら、実際には歩けちゃうんじゃないの?
とはいっても、その歩けるという裏付けがどこかに無いと、
行動に移せませんよね、山ですから。
私も今回ばかりは、体力的不安にかられて、
震災の余震がまあまあ、落ち着いてきた頃から、
せっせと山に出かけました。
計画どおりにすべてをこなすことは出来なかったけれども、
なんとか行けるかもな気分になってきたのです。
大雪山系は標高的にはアルプスと比べ1000m以上も低いので、
呼吸が楽で、結構いけちゃいますよ。
天候悪化の現象は、緯度が高いので、アルプスと同じくらい厳しいですけれどもね。
でもね、このように、あの山に登りたいからと
目標を定めて準備をするという登り方って良いなと
思いました。
だって、無事終えた後の達成感が、ものすごくいいもん。
kobaちゃん、山って良いね。
お互い、ガンバロウゼー
何も考えるゆとりはありませんけれど、
過ぎ去ってみると、厳しささえ、愉快なことと変化してくる
そのこと自体が面白いと思います。
だからこそ、最後は達成感と充実感に満たされるのでしょうね。
これからもずっと、ビッグな思い出として私の中にあることでしょう。
コメントを、何時もありがとうございました。
嬉しくなりました。
あそこしかない一軒宿ですものね、大切な温泉宿です。
この時は、他にどこにいらっしゃったのか、興味津々です。
コメント、ありがとうございました。
こんな経験をしてみたいいつも思うのですが
とうに50を超えた身体、残念ながら今はホタルと遊ぶことに専念します。
hanasakuさんの山に魅せられてそのものですね。私は頭ではいいなと思ってみてもいざ実行するのは難しい年齢になってきました。
元気なhanasakuさんのブログ楽しみに応援しています。
ブログ見ているだけでどきどきします。
9月末私も大雪山の紅葉を楽しんできました。
黒岳、旭岳の山頂までとはいかなかったけれど
好い天気に恵まれそれなりに味わってきました。
先週は尾瀬と会津駒が岳へ。秋の山もまたいいですが体力がhanasakuさんのように続かないのが悩みです。
夏のアルプスでもそうですが、天気が悪くなると、同じ山でも、登山レベルはぐっと上がりますね。
今回、登頂出来なかったわけではなく、風の強い北から直登することは止めて、
南側から登ることは出来たのですが、翌日の下山にかけても、
前半はかなり荒れました。
それだけに、無事下山した後の盛り上がりは、結構なものです。
同じテントで3泊。寝食を共にしたわけですから、
それでなくとも盛り上がったとは思いますが、良い思い出となりました。
今年の夏も、あちこちに出かけたのですが、ブログに投稿出来たのは、これだけよ。
いつかまた、載せるチャンすを捉えましょう。
10/7~8にかけて、山梨の七面山に登ってきました。
夜、朝の勤行を体験。とても質素な食事。
若い修行僧さんの凛とした姿。
長ーい布団。片付ける時は、ロールケーキのように、まきこんで・・など、面白かったです。
これは、載せたいです。
おみやさん、待っててね。
下山してからの乾杯に、私まで嬉しくなってしまいました。
充実した登山で、本当に良かったですね!!
東大雪荘はここ1軒だけの温泉、行ったことがあります(バスツアーで)。
ガイドさん付きの充実した登山でしたね。
お天気はあまり良くなかったようですが、文章から楽しそうな様子が伝わってきました。
素晴らしい経験をなさっている本当の山人間
羨ましいです。いつまでも続けてくださいね。
そしてブログで紹介して下さい。
深いガス(霧)に包まれると、路の広がったところ、や岩場では、
進むべき道を失って、迷ってしまう危険がありますから、ガイドさんがいると、とても安心なのです。
今回のガイドさんは、トムラウシ山を子どもの頃から何十回も登っているのですって。
こんな風にお天気が悪くなると、いくら地図や磁石を持ってはいても、
周りの景色が見えてこそ、総合的に自分の位置情報が得られることを、
再度確認出来たトムラウシ越えでした。
定期的に投稿していない私のブログに、こんなに早くコメントを入れていただけるなんて、
本当にありがとうございます。
天候との戦いの山登りでしたね。
ガイドさんの的確な案内もあって
悪天候の中でも切り抜けて来られ
ました。
最後のビールは最高だったことと
思います(笑)。