山に魅せられて

山に魅せられ数十年のシニア女子。
日本百名山達成は通過点、今日も山へまいります。
一押し記事は、雲の平、高天ヶ原。

大雪山旭岳~トムラウシ山 縦走 2

2011-07-31 | 北海道
大雪山旭岳~トムラウシ山 縦走 1
大雪山旭岳~トムラウシ山 縦走 3

大雪山国立公園





7月6日
  コース:ロープウェイすがたみ駅・・大雪山旭岳(2290.3m)・・裏旭キャンプ指定地
  全行動時間:3時間
  宿泊スタイル:テント泊
  食事:朝食&夕食、水、お湯は、アルパインガイド ノマドが提供。
      昼食、行動食は各自持参。
  天候:  時々、霧



9:45旭川空港で、札幌前泊の方々と合流。2台の車で東川町のコンビニへ。
本日の昼食と山行中の行動食(昼食+おやつなど)を購入。

hanasakuは、既に準備済み。ここでは、おにぎり3個を追加。

登山口となる大雪山旭岳ロープウェイ・あさひだけ駅前で、共同装備を加えパッキング+準備。
昼食を済ませ・・↓

※共同装備:ガス250gを1缶。友人は、大きめチューブ入りのマヨネーズを1
予想していたよりも、軽いものでC=(^◇^ ; ホッ! としました。



この時のザック計量12kg。軽量化、まずまず成功
(水1.5リットル。ザック本体1.48kg 【DEUTER/ドイター】 女性向け ACTライト45+10SL )

ザック計量12kgは、シュラフ、シュラフカバー、マット、食器、共同装備等を持たない
山小屋2~3泊の夏山縦走と、ほとんど同じでした。
人より重くなりがちなhanasakuにとっては、中身をほぼ10kgに抑えられたことは、花○五重○。
ちなみに、友人は計量8kg。参加者中、一番の軽さでした。
後日、アイゼンを持っていないことが分ったけれど、それでも、すごい。



もしも晴れていたならば、天上の楽園が広がっていたことでしょう。
今日は、ガスって視界が広がらず残念ですが、
ここから、トムラウシ山を経てトムラウシ温泉まで、
予備日が1日設定されていますが、順調ならば山中3泊4日の、山旅の始まりです。


俯瞰図に、写真番号を置いてみました。番号の位置はおおよそで、正確ではありません。




ツアー登山では、しばしば、班分けと班ごとの順番が決められ、
休憩ごとに先頭の班が順に繰り上がってゆきますが
ノマドさんの場合は、ガイドさんの後ろに自然に、流れが出来ていきました。
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※ノマドのガイドスケジュールには、
「(株)アルパインガイド ノマドの主催するガイド山行は会員制です」
「本スケージュール記載のすべてのプラン・コースは旅行業法に基づく旅行商品ではありません
と、記載されています。
このことは、参加者には、ルート中の危険には高い自己責任が求められ、
天候や登山状況の悪化を避けるための判断、行動については、ガイドの判断が重視され、
その判断に責任を負う、ということと、理解をしました。


写真を撮っていると、どんどんおいて行かれるのは、どこのツアーも同じですよね。
登りを追いかけるのは苦しくて、そうそう写真は撮れないぞと心積もりしました。
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緩やかに登って約20分。姿見の池展望台・「大雪の鐘」に着きました。旭岳はすっぽりガスの中

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時々下の方のガスが薄らいで、つかの間姿を見せるこの池は、姿見の池でしょうか?


今回は、2度目の旭岳です。
前回(05年07月08日)は、縦走中ずっとガスって旭岳の山頂でも深いガスが立ち込め展望は零%でした。
にもかかわらず、姿見の池に着いた時には池から山頂まで、丸裸に見せてくれたのです。
ずっと、雨、風、ガスでしたから、それでもよく頑張ったねと、最後のご褒美だったかも。
(前回のコース:層雲峡ー黒岳ロープウェイ・・黒岳・・北鎮岳・・間宮岳・・旭岳・・旭岳ロープウェイ)

こちらは、同じ展望台から撮ったその時の、旭岳('05年7月8日15:04)です。

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展望台の脇の石室を右に分けて、石ごろごろの斜度を増した急坂を、
ザックの重みを背中と足でズシッと感じながら、足もと見つめて歩いていたら、
いつの間にか霧が晴れていました。
振り向くと、先程休んだ「大雪の鐘」が小さくみえます。その後ろに、すがたみ駅も。
起伏緩やかに広々として、北海道ですねー。


サポーターさんが一番後ろをゆっくり登って来られるので、
安心して写真を撮っていたら遅れちゃいました。
あれは、旭かな? 遅れまいと、ただ足元見つめ頑張っていたら、気が付かなかったかも。


14:29 旭岳山頂。 


旭岳の山頂は、とても寒くて冷たくて‥‥、胸の奥で小さな恐怖感が芽生えそうになったので、
迷わず、雨具、上だけですが着て、温か系の手袋をしてしまいました。
下れば直ぐに暑くなって脱ぎたくなるかもと思ってもです。

緯度の高い北海道は、夏山といえども侮ってはいけないと思ってますし、
標高が2000m超レベルであっても、同時期の日本アルプス縦走を想定して準備をしています。

    

旭岳を越えて裏旭のキャンプ指定地へ行く途中のこと。
この雪渓は歩き良いし、もう一人のサポーターさんのザックに大きな鍋が括りつけてあるのを見たら、
ものすごく楽しくなって、ちゃっちゃかちゃっちゃか、下りました。


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15:10キャンプ指定地到着。
ザックを下ろしたら、直ちに、テント張りです。
「これから(ずっと)設営してもらうので、みんなで覚えてください」とガイドさん。
少しの説明をうけたら、みんなすごい、瞬く間に、3張りのテントが地上にポコンポコンと設営されました。
しばらくして、テントごとに湯気の立つ熱いコーヒーが配られると、テント内は、とてもリラックス。
誰かの「自己紹介する?!」の一言で、正座から胡坐をかくように、和みました。(^^♪


≪大雪山旭岳~トムラウシ山 3 に、続きます≫





大雪の鐘の下で、ガイドさんから遭難事故のあったこと、
『いのちの代償』という本が出版されたことを教えていただき、購入しました。

この本では、1962年12月、北海道学芸大学函館分校山岳部の冬山合宿で遭難した11人のパーティの中で、
ただ一人生還した野呂孝司氏が、09年7月11日に起きたトムラウシ事故の後に、45年間の沈黙を解いて、遭難の全貌を明らかにしています。
本の最終ページでは、野呂氏ご自身の巻末エッセイがあります。

発行:(株)ポプラ社
著者:川嶋康男


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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
大雪山 (おみや)
2011-07-31 21:27:29
すごーいの一言です。
テント泊は荷物も多くなって大変ですね。
現地集合のグループだったのですか?
そうだとすると写真を撮ることもままならないのではありませんか?

私もお仲間の人達と一緒に旭岳ロープウエーに乗って姿見の池まで行ったことがあります。
お天気が悪くて何も見えずだったのを思い出します。山はお天気次第ですね。
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山は無知です (自然を尋ねる人)
2011-07-31 22:00:40
迫力満点
自分は経験がないし、挑戦する気もありません。
しかし、怖いもの見たさの挑戦は旺盛です。

写真に書いてあるコメントを確認し、周囲を見ます。ほんとうにガスは怖い。ガスが消えた景色は綺麗。
楽しめました。感謝。
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アドベンチャー (地理佐渡..)
2011-08-01 07:39:36
おはようございます。

ガイドさんがいると言いましても、
なとんなくそんな言葉を言いたく
なります。

久しく山に行っていない地理佐渡は
うらやましく見させていただいてい
ます。

これからがどうなるか。また良い風
景が見られるのかと楽しみにしてい
ます。

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北海道も梅雨がある? (おみやさま)
2011-08-01 10:17:37
おみやさん、こんにちは。

>テント泊は荷物も多くなって大変ですね。

カタツムリのように、お家と家財道具を持って旅をしているようなものですものね。
点数、重量ともに、山小屋泊と比べ増しますが、
今回は、この頃の軽いものに思いきって買い替えることで、
軽量化を図りました。
例えば、シュラフカバーは、モンベル製の100gのものですよ。

>現地集合のグループだったのですか?
札幌のアルパインガイド会社のガイド山行を申し込みましたから、
集合箇所は、札幌駅、旭川空港等の、所定の時刻、所定の場所に、(現地集合)します。

参加者全員が、北海道以外の人でした。
旭川空港で合流したのは、私を含め2人です。
航空券の手配、前後の宿については、ノマドに頼めばしてくれますが、
自分でネットから購入しました。

写真撮影は、全くその通りでして、一人や、仲間と行くとき程の余裕がありません。
加えて、荷物が重いため、中腰で撮って体を起こすと、
足腰が消耗するので、立位で撮れる風景ばかり撮っていました。
しかし、それも、翌日までのことでして、
天気の悪化したトムラウシ越えの2日間は、
ザックにカメラをしまいこんでいましたし、
安全に下山することに精いっぱいで、ほとんど撮れませんでした。

姿見の池、おみやさんもガスっていましたか。
あそこまで行って、何も見えない拍子抜けしちゃいますね。
7月前半は、北海道のお天気も不安定になりました。
昔は、北海道と言えば、本州の梅雨を避けてゆくところでしたよね。
今は、北海道にも梅雨があるのではないかしら。
お米ができるようになりましたし。
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現地ガイド会社のガイドさんは、・・ (自然を尋ねる人さま)
2011-08-01 10:46:24
こんにちは。

参加者にとっては、心丈夫です

旭岳の頂上は、とっくに森林限界を越えているし、広いので、
ガスって、個人山行&初回でしたら、方角やルートを確認をすることは欠かせませんが、
現地ガイドさん付き山行ですから、その心配はなく、
自分がけがしないよう、迷惑をかけないよう、歩きとおすことに集中することができました。

それでも、最後の日、岩場を下って行くときに、
片足を踏み出したその瞬間、風にあおられて反回転してましたよ。
横になっている自分に、なぜか理解できなくて「あれっ?」。
次に、ザックが背中にドン。
まるで、小学1年生が転んだ瞬間、大きなランドセルが
ドンと頭を打つようでした((^┰^))ゞ テヘヘ
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大げさかもしれないけれど・・ (地理佐渡..さま)
2011-08-01 11:01:20
アドベンチャー、この言葉、あてはまっていますよ。
09年のトムラウシ遭難コースを行くのですから、
ガイド山行とは言え、ある種の緊張感がありました。
軽量化を図ったのも、事前の体力強化も、ある種、アドベンチャーであるからです。

北海道の山に詳しい現地の会社を選んだのも、トムラウシ事故の遭難報告書を読んでのことでした。


トムラウシ遭難事故調査報告書
http://www.jfmga.com/pdf/tomuraushiyamareport.pdf
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山の天候!雨が降らなければ良し (tkhs)
2011-08-02 09:55:22
観光で行った時は晴天でした!すがたみの駅から一時間位歩いて大雪の鐘まで行って戻りましたが、このガスの中をでしたら歩かなかったでしょう、層雲峡温泉に泊まり黒岳のロープウエイ駅の近くでした、そんな事を思い出しています。
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Unknown (tkhsさま)
2011-08-12 14:45:31
札幌の夏も、今年は暑そうですね。
>・・雨が降らなければ良し
そうですよね。霧雨ならともかく雨ではつまらないですし、
ガスなら、時に晴れ間もあって、楽しめますもの。

お返事が遅れてすみません。
10日の夜に、白山から帰宅しました。
此方も、白山室堂に到着した時には、深いガスでしたが、
その後、霧が切れに晴れて、その日のうちに山頂~御池周りを楽しみました。
雨では、山頂の往復で、早々に室堂に下山したことでしょう。
ガスならば、我慢できますね。



お返事が遅れてすみません、8/8~10に白山に出かけておりまして、
事前の準備などで、手間取りました。
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Unknown (nakamura)
2011-08-14 07:57:53
おはようございます。

そういえば、ありましたね・・・大きな遭難でした。山は厳しいですね。
お気を付けて・・・ははは、ベテランには必要なかったか・・・(笑い)。
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穏やかなる日は自然と調和して・・ (nakamuraさま)
2011-08-17 00:23:51
いえいえ、自然の猛威に立ち向かうには人間は無力でして、
まして、小柄なhanasakuにどれだけの力がありましょうや。
で、ございます。

ただ、慎重派なので、危うきことに近づかないことで、身を守っています(*^^*)
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