暮らしに花を 心に歌を

心豊かに穏やかに暮らしたいと思う人生後半戦。平凡な日々と思い出を綴っていこうと思います。

捨てるのです

2020-12-01 17:19:05 | 日記

山茶花がもう散り始めています

 

毎年 チャドク蛾に悩まされていて

陽当たりも邪魔しているので

2本のうち どちらかを切ろうかと思っています

右は家を建てて間もなく自分で植えた木

左はその後に亡き義父が植えた木

自分で植えた方・・・になるでしょうね(;^ω^)

でも決心がつかないまま

今年も花を見ることになりました

 

朝が辛い日が続いています

でも 千日紅は健気にまだ咲いています

 

セ-ジ類は 色濃くなって

一層綺麗

 

今年はそろそろ見納めでしょうね

 

 

今朝は 朝一番に

録画していた映画を観ました

大好きなベニシアさんの映画です

今よりちょっと若い頃のベニシアさん

誰もが憧れる暮らしにの影にあった

人には見せなかった苦労や思いも綴られていました

 

貴族の生まれでありながら

その環境が窮屈で飛び出し

日本へとたどり着き

今の住まいを見たときに

ここで死ぬのだろうなと思ったのだとか・・・

 

先日 日本で古民家再生に携わる

外国人の方のドキュメントを観たときも

その古民家を買った日本人女性が

「ここでどう暮らせばいいのかが見えた気がした」

と言っていました

 

私が悶々としている今

この二つのドキュメンタリーに出会えたのは

運命のような

何かの矜持のような

そんな気持ちになりました

 

母が一人で暮らす実家は 

既に私名義になっています

何もない田舎で 

若い頃は家を出たくてたまりませんでした

もう そこで暮らすことはないと

ずっとそう思っていました

母はわずかな期待を寄せて

今年大がかりなリフォ-ムをしました

イヤ 無理だから・・・と思っていたけれど

心のどこかで 自分が生まれたあの土地へ戻りたい

そんな想いが見え隠れしていたのを

今 ハッキリと自覚した気がします

 

理屈ではなく

母が作ってくれた料理が

自分を構成していたように

空気も空も 山も海も

全てが自分の基礎になってると

そんな想いが強くなったのは

歳をとったせいでしょうか

最期はあの場所で迎えたい・・・

 

ここへ嫁いできて

経営する立場になった過去に

人を傷つけてきたのではないかという思いを

ずっと抱えています

いまだによそ者のような気持ちでいるのは

その頃の自分から逃げたいからだと思います

 

ベニシアさんは言いました

「許すとは 過去の自分を捨てること」

 

この言葉を待っていたのかな・・・

そんな想いになりました

逃げるのではなく

「捨てる」のだ

 

ベニシアさんの暮らしをみながら

過去の自分を捨てて

いつか 育った家で花を育てながら

簡素に暮らす自分が見えた気がしました

 

 

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