まさに、コロナ渦の状況を物語っている記事だと思います。
人の往来がなくなり、なるべく人との接触なしに生活する、そんな世の中にシフトしていくのでしょうか?
これと逆行するように、実態経済の最前線で戦っている我々の仕事は、人と接するな、と言うわけにはいきません。その中で、どう時代の変化についていけるのかを試されているような気がします。
ただ、世の中の動きがドラスティックに変化しても、生きていく上での衣食住は欠かせないものですから、小さいながらもひとつひとつ丁寧に重ねて行けたら、仕事にはあぶれないのでは、と言う信念のもとに毎日を過ごしています。
それでも、本心はやはり不安なものです。
そんな時は、とても好きな経営者の稲盛和夫さんの言葉を見て、心を落ち着かせますね。
その中で一番好きな言葉は、利他の心です。
私たちの心には「自分だけがよければいい」と考える利己の心と、「自分を犠牲にしても他の人を助けよう」とする利他の心があります。利己の心で判断すると、自分のことしか考えていないので、誰の協力も得られません。自分中心ですから視野も狭くなり、間違った判断をしてしまいます。
一方、利他の心で判断すると「人によかれ」という心ですから、まわりの人みんなが協力してくれます。また視野も広くなるので、正しい判断ができるのです。
より良い仕事をしていくためには、自分だけのことを考えて判断するのではなく、まわりの人のことを考え、思いやりに満ちた「利他の心」に立って判断をすべきです。 稲盛和夫
心に染みますね。最初の志はそうでも、リーダーになるといろいろな横槍が入ってきて、利他の心を持ち続ける事は、大変な事ですが、とても大事な振る舞いだと思います。若い頃の自分は、振り返ってみるとそんな気持ちが足りなかったと思います。
リーダーとしてもう一人好きな人がいます
上杉鷹山です。
上杉鷹山は、借金だらけの米沢藩を立て直した人物です。この人物もリーダーなのに、質素に藩の民衆のために尽力した人です。まさに、利他の心です。
煩悩の塊の自分が、どこまで近づけるかはさておき、やはりこんな不安な世の中でこそ、リーダーは利他の心の精神でいかなくてはと思います。特に、国を動かしている政治家の人達が、そういう意気込みでやってもらえると、世の中良い方向に向かうのではないでしょうかね。
と、秋の空を見ながらふと思う今日この頃です。