塗装前のくるみ椅子です。
右上のベンチはくるみ椅子とセットで使います。
くるみ椅子の原型は20年程前、埼玉伝統工芸会館での個展に初めて出展しました。
その時の材はクルミではなくサクラを使いましたが、より軽い椅子にしたいと思い、後日クルミに変更しました。
以来、改良に改良を重ね、現在までにLタイプ、Sタイプ合わせて1000脚くらいは作っています。
当時はこれほどまでに皆様に愛される椅子になるとは思ってもみませんでした。
初期のくるみ椅子の材は中国産、ロシア産を使っていましたが、
やはり日本の木を使いたいという思いが強く
徐々に国産材(主に青森、秋田、岩手)に切り変えるべく努力してまいりました。
今では全て国産材で制作できるようになっています。
羽工房ではくるみ椅子は新人の職人が担当します。
もちろんきちんと基礎は勉強してきた新人です。
何度か先輩と一緒に作った後に任されます。
椅子作りは一番むつかしいのに何故?と思われるかもしれませんが、
羽工房で一番制作マニュアルが完成しているのがくるみ椅子です。
今までたくさん作ってきたノウハウの蓄積があるからこそできることです。
椅子は人に一番近い家具です。
毎日腰を下ろし、手で触れて、
それだけに愛着を持って生涯付き合える友といえるのではないでしょうか。
羽工房
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