こんにちは、半次郎です。
連休前の平日、仕事帰りの電車でガングロ、茶髪のギャル系お嬢さんが半次郎の向かい側に座っていました。
見るとはなしに見ていると、バッグから少し大きめの鏡を取り出し自分の顔をしげしげと見つめています。
手鏡よりも大きな四角い鏡です。
その彼女の携帯電話が鳴り出し、鏡をしまって電話に出ました。
どうやら電話の相手は、これから向かう先で待っている男性のようです。
断片的にですが、何時頃に着くとか、そんな言葉が聞こえてきました。
すると、話が長くなりそうだと思ったのか、さっきしまった鏡を再び取り出し、通話をしながらしげしげと見始めました。
その行為を見て、『電話の相手=彼氏』で、きっとデートに向かっているに違いないと一人で納得していました。
何とも微笑ましい光景に、半次郎も昔を思い出してしまいました。
半次郎が彼女と同じくらいの年齢の頃には、まだ携帯電話などという便利なものはなく、どうかすると部屋に電話すら引いていない学生も多かった時代です。
待ち合わせの約束をして時間に遅れると、一切連絡をとる術がないのです。
これは非常にスリリングです。
こちらが待つ側であれば、相手が来るまで待つか、見切りを付けて帰るかしかなく、待たせる側であれば、ひたすら相手が待っていてくれることを祈るしかありません。
そんな“待ち合わせ人”の為に(そればかりではありませんが)始まったサービスに、駅の伝言板があります。
小さめの黒板に伝言を書くのですが、伝言板を端からすがるような思いで探して読んだのも懐かしい思い出です。
そう言えば、半次郎は書いたことがなかったような…。
待たせるばかりの半次郎でした。
今はもう、そんなサービスもなくなりましたね。
昭和の時代の話です。
つくづく便利な世の中になったものですねェ。
From 半次郎
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