こんばんは、半次郎です。
何気なく寄席の番組表を眺めていたら、末廣亭の12月中席の主任を立川談幸師が務めるというところに目が釘付けになりました。
談幸師は家元亡き後、立川流を脱退し、落語芸術協会に移籍して寄席に復帰していたのです。
半次郎、その事実は知っていましたが、なかなか都合が合わず、まだ寄席で師を拝見・拝聴したことがありませんでした。
しかし、今回はトリ(主任)です。しかも、老舗中の老舗、新宿の末廣亭です。
これは何としても聴きにいかなくてはなるまい!
・・・と言う訳で、初日の今日、仕事帰りに末廣亭の木戸をくぐりました。
入り口の脇に「夜の部主任 立川談幸」の幟が立っていて、それを見た途端、熱いものが込み上げてきました。
長かったですね~!
あの日以来、寄席で立川談志一門の芸を観ることが出来るなんて、夢にも思いませんでした。
それが今日、現実になったのです。
奇しくも、初日の今日の談幸師の演目は、「紺屋高尾」。
34、5年前だったでしょうか、半次郎が同じ末廣亭で立川談志の紺屋高尾を聴いて涙した日のことを思い出してしまいました。
あの時の談志さんの芸は、末廣亭の空間に拡散して消えてしまいましたが、独特のリズムとフレーズを持った語り口が、感動とともに満員の観客の心に、しっかりと入り込んでいたのは確かでした。
それを再現するかのように、弟子の談幸師が、初日の今日、魅せてくれました。
ところどころ、立川談志とダブって見えるほどでした。
落語という芸能のなんと素晴らしいことか!
半次郎、今週、もう一回、末廣亭に足を運ぼうと心に決めました。
今、電車を降りてバスを待っています。
寒波が忍び寄っていることが分かるような冷たい風が吹いています。
それでも、心は新しい興味に満ち溢れています。
次は、何が聴けるだろう?
from 半次郎
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