今回の冷や汁のタレでこだわったのは、
自然な風味を味わえる事、です
一口目を食べた時に、すっと体になじむような、味わいにしたいと思いました
いろいろ試作してみましたが、最終的に落ち着いたのが「飲む糀(こうじ)」を入れること
いわゆる「甘酒」です
酒粕をお湯で溶かして甘みを加えたものではなく
白米を使ったおかゆに米麹を混ぜて発酵させた「甘酒」です
(アルコール分はほとんど含まれていません)
それなので「麹」ではなく、あえて米に花と書く「飲む糀」という表記にしました
麹ブームでその効果を知っている方も多いと思いますが
麹の生み出す酵素パワーで食材の栄養価が高まったり、消化吸収をよくしたり、味わいが増したりするという優れものです
特にこの発酵させて作った甘酒は夏バテ防止に効果がある健康飲料だそうです
※詳しい事は長くなりますので気になる方は「麹の生きた力を引き出す本」伏木暢顕 をご覧下さい
市販品は出荷されてからお客様の手に渡るまでに品質を保つために加熱処理をされている事がほとんど
麹菌は熱に弱いですから、これでは麹のいいところを頂けません
(ブームの塩麹も市販品は塩分が多すぎて、残念ながら菌が生きていないものも多いとか…)
じゃあ、自分たちで作るしかない
という事で、せっせと内職のように「飲む糀」作っています
初めて作った時には温度を高く保ち過ぎてしまったのですが、それなりに甘みはありました
が、
次に作った時は温度に気をつけて作ったところ、甘みが全然ちがーーーーーうっっ
麹が生きているってこういう事なのね…と実感した出来事でした
そんなわけで、涼しくなってきた頃の麺-1グランプリですから
夏の疲れた体にやさしい 冷や汁うどん になっております
是非ご賞味ください~