花 2020-08-09 23:26:38 | 言葉 あなたは いつも 一輪の花だった 陽のぬくもりに 目を細めてよろこび 風のそよめきに 髪をふわりと揺らして 大地に根を張り 空の行方をやさしく見守る年老いてもなお清らかな一輪の花であったわたしは忘れないあなたの傍にはいつももう一輪の花が揺れていたことをあなたたちが紡いだいのちがまたいのちを紡いで今 わたしがここにいるということを二輪の花がほほ笑みあいながらここに咲いていた日々を