言葉喫茶【Only Once】

旅の途中で休憩中。

いつものように過ぎてゆく今日

2020-08-30 16:32:24 | 言葉






いつものように目覚めて
朝食をとり
仕事へと向かった
真夏の橋を歩ききったのか
わたしから夏を洗い落とすように
涼しい風が吹いている

いつものように働き
買い物をして帰ろうとすると
久しぶりに落ちてくる大粒の雨
空を見上げて感謝した
雨は嫌いじゃないから
今日という日に出逢えて
嬉しかったよ

濡れて帰ろうか
雨を吸った髪からは
ほのかに秋の匂いがするよね
傘なんて無くても
何も無くても
こんなにもこころは
満たされるから
ふしぎ

雨が降るように
流れ落ちてゆく時間の中で
今日はきっと
あっという間に過ぎ去る
ありふれた一日だろう
当たり前に終わる一日だろう

そう

いつものようにわたしは
起きて
食べて
働いて
笑って
歩いて
生きて
眠って
今日という一日を見送る

でも

わたしにとって
ほんの少し特別な
どこにも売られていない
今日という一日
誰も振り向かなくても
何も無くても
こうして生きていられることに
わたしは
ただただ感謝したい


ねえ ありがとう しあわせだよ ほんとうに

いつものように
今年も そう つぶやいた