S子さんに、12月中の様子を尋ねると、早いうちから足の後ろ側が突っ張ったり、背中が苦しくなったり、首や肩が痛くなったりしていたと言います。
「マッサージに行って来れば?」とご主人が言ってくれたけれど、動けないほどではなかったため、そのまま我慢して暮らしていたところでした。
「兆しがあったのに見逃したんですね。」というと、「ほんとにそうでした。旦那が言ってくれた時に来てればよかったのに。」と反省しきり。
「お忙しいのはわかります。頑張っているのもわかります。ですが、ご自分のことは最後の最後、いつも後回しではないですか?」と問うと、「その通りです…。」
治療する立場から指摘する点はいろいろあれど、「誰もなりたくて痛くなってるわけじゃなし。早めに来れるなら、とっくに来てます(怒)!」という心の声もビンビン聞こえてきます。
「まとめて疲れを取るのは無理なこと、時に応じて必要な手当てを施すことが必要ではないでしょうか。そうせざるを得ない時期もあるけれど、時々は体をいたわってあげて下さいね。」と、腰の痛い人に耳まで痛いことを言ってしまいました。
治療を終えて立ち上がってもらうと、腰が伸ばせるようになりました。
「ああ、ゆっくりした。動きやすくなりました。またお願いします。今度は早めに来ることにします~。」と、S子さんがお帰りになって間もなく、当人から電話がかかってきました。
「あの、うちの旦那もお願いできますか?」
12月に休む間もなく働きづめだったご主人にも手当てを、とうるわしいこと!じきに来院したS子さんのご主人も、はりきゅうとマッサージの手当てで英気を養って行かれました。
子育て中は大変なことも多かろうとは思いますが、イケメンなだけじゃなく、イクメンなご主人と、二人三脚で頑張ってください。S子さん一家に幸いあれ。