3月に入った途端に気温が上がり、春を感じられるようになりました。
今日最初の患者さんは、産後ようやくひと月過ぎたくらいの方。ひどくはないけれど頭痛・肩こり・腰痛ありと言うことで、はりきゅう治療をしました。
3ヶ月前に初めておいでになったときは、腰が痛くてマッサージ希望とのことでした。話をお聞きすると,腰も痛いが便秘が長引いているのでなんとかしたいとのこと。
それから付け足しのように「検診で逆子と言われてる。」とぼそっとおっしゃる。
うちにきて逆子をどうするというお気持ちもなかったようですが、「効いたら幸いですから」とお勧めして、腰痛便秘の手当と逆子の治療をおこないました。
で、ひと月前にちょうどこの方の夫さんが腰を痛めたと言ってこられ、「おととい無事生まれた。」と情報は得ていました。お産に付き合って徹夜続き、元々の慢性腰痛に寒さが重なって、大喜びしながら疲労困憊の体で腰にギクッときたらしい・・・。
その時、夫さんには「産後はとても疲れるものですよ、元気そうにしていても十分にいたわってあげて下さいね。」と老婆心全開で釘を刺し、いや、鍼を刺しておきました。
その後20日ほど経つと再び夫さん来院、今度は「赤ちゃんの抱っこと授乳で首肩が・・・」と、奥さん任せでなく張り切って赤ちゃんのお世話をしているようでした。
今日の治療をしながら奥さん本人にお尋ねすると、「便秘はお産するまで続いたが産後は解消した。」「自宅でもお灸を続けた。」「お灸で足が温かくなった。」「産後の不調はあまりなく母乳の出もよい。」
当治療室での施灸は1度だけだったが1週間後の検診では逆子が治っており、そのまま出産を迎え,産後の体調も良いと言う結果でした。
(33歳・初産・29W・施灸1回・自宅施灸あり)