先週、常連のK氏から、「妻がぎっくり腰になったようなので診てほしい」と電話があり、氏の運転で夫人がおいでになった。
K氏は以前から腰痛持ちのため、時々治療に訪れているが、夫人は初めて。K氏は、「ちゃんと鍼してもらえよ。時間なったら迎えに来っから。」と、さっさとお帰りになる。奥様はどうやら、ご主人に言われて渋々連れられてきたような雰囲気だ。
K夫人は、治療室の玄関から歩くだけでも「イタイイタイ」の連発で、微妙なそろそろ歩きでベッドに腰かけた。
「来週旅行に行くので、その前に治したいんです。鍼で治りますか?」
出発はいつかと聞くと、明後日という。
鍼灸治療で確かに回復は早くなるが、おそらく、明後日では、苦痛の無い状態までにはならないとみた。しかも、旅行となれば普段とは違い、体力気力元気が必要だ。さ、どうする?