舌の根も乾かぬうちにパク・シニャン（ビッグスウィンドルを観る）

じいちゃんごめん。不出来な嫁は既に遊び歩いております。
・・・というわけで先週観る予定だった
映画「ビッグスウィンドル」犯罪の再構成
観てまいりました。
もちろん、主演パク・シニャンでございます。

ビョンホンはビョンホンで最高ですっ！
でも、シニャンssiはシニャンssiで気になるわけで。

渋谷11：00の回　さすが水曜日。満席でございました。
客層は比較的若い。「甘い人生」より平均年齢10歳くらい若返ってる感じ。
それにセレブっぽいマダム多し。シニャンssiファン？
狭～い「シネアミューズ」という映画館。
シネコン慣れした私にはちょっと窮屈でしたね。
前の人の頭も気になったし。
でもここか武蔵野館でのレイトショーしかないんだから仕方がない。
・・・で肝心の映画ですね。

パク・シニャン良かったですよ。
彼は相変わらず確かな演技力でダサい本屋で小説家のお兄さんと天才詐欺師のチンピラ弟をばっちり演じ分けていました。
ダサいお兄さんの方はホワイトバレンタイン寄り？でしょうか。
チンピラの弟は今まで観た事がない「パク・シニャン」ですごく新鮮でしたね。
こんな役も全然OKじゃん。この男も只者でありません。
メガネかけてないし。でも結構味のあるいい顔してた。
充分カッコよくって。
チャラ男のくせに頭がキレる男ってちょっと危険。
美味しい匂いのするキャラです。
その他に
「箪笥」の義母ヨム・ジョンファ
「地球を守れ」の拉致される社長ペク・ユンシク

以下少々ネタバレ。
ストーリー的には「オーシャンズ・・」シリーズや「スティング」っぽい。
一匹狼の天才詐欺師チャンヒョクが悪徳詐欺師キム先生（ペク・ユンシク）を誘って50億ウォンを韓国銀行から騙し取る犯罪を計画。
実行し成功しかけるが・・・正体不明の女の密告により仲間はそれぞれ逮捕されたり死んでしまったり。
結局50億ウォンは行方不明となる。
残され指名手配されたキム先生が突き止めた真実は・・・
そこにチャンヒョクの兄チャンホ（シニャン2役）、
キム先生の姪（？）のヨム・ジョンファが絡み事件は思わぬ展開をみせる。

・・・ストーリーはよく出来ている。
シニャンをはじめヨム・ジョンファ、ペク・ユンシクもなかなかいい。
でも、なんとなく物足りない感じ。
韓国銀行から50億ウォンを騙し取るのがメインストーリーなのか。
それともその後明かされるスティングがメインストーリーなのか。
両方を描こうとしているのはわかるが両方とも中途半端で散漫な感じがします。
どっちかっていうともっと後半明かされる「スティング」に重きを置いて作ってくれたら
「え～～～っ！そんなのあり？」って驚けたのかも。
「ほっほ～」じゃなくて「ふーん」になっちゃったんですよね。
残念だなぁ～面白い題材なのに。
特にシニャンの外見お兄さんなのに中身が弟のときの演じ分けなんて絶妙。
やっぱ巧いなぁ～って感心しちゃう。
ヨム・ジョンファはシャロンストーンと劇中で呼ばれるだけあってセクシーだし。
でも、二人の絡みは無いんです。なんか不思議というか不自然？

でも、
全く「パリ恋」と違ったカッコよさを見せ付けてくれたパク・シニャンに拍手。
カーチェイスとか場面展開のカットとかも工夫されてて良かっただけにストーリーの展開のさせ方がもったいない気がしました。

次回はまたきっと新たな彼が観られそう。
コンテナで暮らす浮浪者の役だそうです。あんたも好きねぇ～