わくわく!バンジージャンプするっ!

好きなものや気になることについていろいろ語ってみようと思います。

『AWAYUKI』

2008-12-06 13:22:36 | 創作文 単発
久々の創作です。
昨日前記事のじゅのさんのコメレスをしていて思いついたシチュエーションに
ちょっと変わった肉付けをしてみました。
喜んでいただけるかは未知数。
時間がなかったので推敲もほとんどなしのぶっつけ本番です。
もちろん主役は彼でキャスティングしてください。

とりあえず。



『AWAYUKI』

その店の前を通りかかったのは運命だったのだろうか。

それとも夢だったのだろうか。

その店は週末若者で賑わう私鉄沿線のS駅の繁華街からかなり外れたところにポツンと存在していた。

週末、多く人々で賑わう大きな劇場のある駅前を抜け、
小洒落た飲食店が並ぶ繁華街を抜け、
それまでの喧騒が嘘のような静かな住宅街の片隅。

その街に住む祖母に母からの頼まれものを渋々届けに来た私は、
一見店とは見えないその店の前でふと足を止めた。


軒下に大きな猫がいた。

まるで置物のように動かない丸々と太ったペルシャ猫…
「置物?」
吸い寄せられるように覗きこむと彼女の目がぎょろっと動いた。
(間違いなく女だ…何故か私はそう思った)

「うわっ」
その不思議さに驚いた私は小さな声を挙げた。

生け垣の奥のガラス窓の向こうで男の人がこっちを向いて笑っている。

彼の後ろには大きな一枚の鏡と座り心地の良さそうな椅子が見えた。

「美容室?」

私は彼に愛想笑いをしながら表札を探した。

周りの家と完全に馴染んだ古い木造一戸建て。

よく見ると門のところに小さな看板がかかっていた。

ハサミの絵が書かれている。

店の名前は…よく見えない。

窓の外から見る限り客はいないようだった。

条件反射のように私は自分の髪に手を伸ばした。

最後に切ったのは…半年前だったか。

一昨日別れた男は私の長い黒髪が好きだと言った。

だから今、私が髪を伸ばす理由は何も存在しない…。

こんな街外れ、週末だというのに1人の客もいない美容室…
もしや…腕は最悪かもしれない。

無造作に後ろにまとめた髪を持ったまま考え込む私。

ふと気づくとガラス窓の向こうの彼がハサミを持って手招きをしていた。

例え彼の腕が最悪で虎刈りになろうとも別れた男が指を通して愛撫した髪を
いつまでもぶら下げて歩くよりはましな気がする。

私は意を決して文字の読めない看板がかかった小さな門を押した。


恐る恐るドアを開けると綺麗なカウベルの音が私を迎えた。

ガラス窓の向こうにいた彼が目の前に立っていた。

「いらっしゃいませ」

微笑みかける彼に軽く会釈をし、私は店内を見回した。

年季の入った広い板の間。

突き当たり真ん中の壁にはさっき見えた大きな鏡と座り心地の良さそうな革椅子。

左の壁には作り付けの本棚があった。

小ぶりの一人用の赤い布張りのソファが二脚と三人掛けのオフホワイトのソファがその前に並んでいる。

ソファに囲まれた小さなテーブルの上には彼が眺めていたのだろうか…
海の風景を映し出した写真集が開かれたまま無造作に置かれていた。

窓際には白いタイルに囲まれたシャンプー台が一台。

店員はどうも彼一人のようだ。

「予約のお客さんが仕事の都合で急に来られなくなっちゃって…ちょうど手が
空いているんだけど…」

彼はそういうと左手に持ったハサミをシャキシャキと鳴らし、
ちょっと上目遣いに私を見た。

「カット・・・お願いします」

私は自然とそう口にしていた。

そして彼はにっこりとほほ笑んだ。

彼にエスコートされ、鏡の前の革椅子に腰かける。

すべてを包み込むような椅子。

大きな鏡に私と彼が映っている。



「どうしますか?」

彼が私の髪に触れながら、鏡の中の私に話しかけた。

「短く・・・・短くしてください」

私は何故か緊張しながらそう答えた。

「短く・・・ですか。短いのにもいろいろあるけど・・」

彼はそう言いながら私の髪を後ろで束ねた。

「フェイスラインが綺麗だから・・きっとショートもとっても似合う」

低くて甘い声が耳元で聞こえた。

「・・・とにかく短く・・・できるだけ短くしてください」

褒められたことが妙に恥ずかしくて、私はまたそう繰り返した。

「・・・坊主でもいいの?」

鏡の中の彼はそう言いながら笑っている。

「構いません」

「凄い決意だ。じゃあ思い切ってベリーショートにしてみようか」

ちょっと笑って彼はそういうと丁寧に説明を始めた。

私の髪質・・髪の量・・頭の形・・フェイスラインをどんな感じで出すか・・
鏡の中の私の目をじっと見つめながら・・・。

私の髪に優しく触れながら・・・。

私の輪郭をなぞりながら・・・。

会ったばかりの一元の客なのに何故こんなに細かいことがわかるのだろう。

「お客様・・・聞こえてますか」

「あ・・・・はい」

彼の甘い声を聞きながら

そのしなやかな長い指に髪を操られながら

そのプロとしての力量に感心しながら

その体温を指の先に感じながら

どこか夢の中にいた私は、彼のその声で現実の世界に引き戻された。



「では・・・シャンプーから始めましょう」

彼はそういうと革椅子の背をくるっと回した。

シャンプー台の真っ白なタイルが私を迎えた。

椅子がゆっくりと倒される。

そして仰向けになった私の視界は柔らかい白いガーゼで遮られた。

一瞬、隙間から見えた彼の横顔は美術の教科書に出てくるように美しい。

温かいお湯が私の髪を包む。

お湯の温度も絶妙で
彼の長い指がそっと髪を撫でていた。

体がふわりと浮いた感じがしてくる。

「お湯の温度はどうですか?」

「・・・・・」

「大丈夫?」

彼は心配になったのかそっと私の顔にかかったガーゼを持ち上げてそう尋ねた。

「だ・・・大丈夫です。気持ちよくて・・寝ちゃいそう」

私は目を開けて慌ててそう答えた。

「そう。それは良かった。ではゆっくりお休みなさい。
トリートメントもたっぷりするから
一眠りできるよ」

彼は嬉しそうに微笑んだ。

そのあともやさしい泡が私の髪を包み、彼のやさしい指が私の地肌を滑った。

シャンプーの香りもまるで森の中にいるように優しくて
私は本当にいつのまにか静かな眠りについていた。


「大丈夫?」

彼のその声に目をあけるとまたさっきのように彼が私を覗き込んでいた。

「あ・・・大丈夫です」

彼と目が合った私は慌ててそう答える。

「さあ・・シャンプーは終わり。いよいよカットだよ」

彼は嬉しそうにゆっくりと椅子を起こした。

「本当にいいの?ばっさり」

鏡の中の私に向って隣のスツールに腰を下ろした彼がもう一度尋ねた。

「ええ。ばっさり」

私は彼の目をじっと見つめ返した。

「わかりました。では」

彼はゆっくりと鋏を動かしはじめた。

何故だろう・・・あの男に未練なんてないのに長くて黒い髪が床に落ちるたびに
数少ない楽しかったみたいな思い出がボロボロと頭に浮かんだ。

何であんな男のためにまた涙が流れてくるのだろう。

一昨日の夜・・もう涙は枯れたはずだった。

声もなく涙を流す私に気づいているはずなのに
しばらくの間、彼は黙って私の髪を切り続けていた。

「髪は・・・君の分身なんだよ」

「え?」

唐突に話しかけられた私はそう答えるのがやっとだった。

「きっと悲しいことはこの髪が引き受けてくれる。
この髪は君と毎日を一緒に過ごしてきた。
一年で10㎝伸びたとしたら・・このあたりは三年前生まれたってとこかな」

そういうと彼は切った私の髪を私の手に差し出した。

三年前・・・あいつと知り合った頃・・この髪は生れて・・
ドキドキしたりワクワクしたり
怒ったり泣いたりした私をずっと見ていたってことか。

あいつに愛されてあいつを愛して幸せだった私をずっと見ていたってことか。

あいつに別れを告げられて泣いた一昨日の夜も一緒だった・・・。

そして今日私はこの髪とさよならをするのか。

私は自分の掌にある髪をぎゅっと握りしめた。

「さあ、だいぶ軽くなったよ。羽根が生えたみたいだ」

鏡の向こうの彼はそう私に微笑みかけた。

そして私の涙をそっとその長い指でぬぐった。


彼の鋏はまるで魔法のように宙を舞う。

私のまっすぐな黒髪が彼の鋏の舞に合わせるようにひらひらと床に舞い落ちる。

いつのまにか鏡の中の私は今まで会ったことのない私に変わっていた。

どこか新しい自分に生まれ変わった気がした。

「どうかな」

髪を切り終え、ゆっくりと深呼吸した彼は
私の一回り小ぶりになった頭をそっと抱えて
そう尋ねた。

彼の瞳に吸い込まれそうでドキッとする。

「色も・・・変えてもらえますか」

鏡の中の私は思いがけずそう口にしていた。

何故だろう…今日初めて会ったこの人は私のすべてを知っている・・・

そんな意味不明な感覚に囚われはじめていた。

そんな彼にもっと私を変えてほしくなったのかもしれない。


「学校とかアルバイト先とかお家とか・・・いいのかな」

彼は心配そうにそう口にした。

イマドキ珍しい発想だ。

それにいったい私をいくつだと思っているのだろう。

「もう21ですから・・」

不満げに私は答えた。

「え?そっかぁ・・・ごめん。
あんまり可愛かったからつい子供扱いしちゃったね。
立派なレディーなのに・・・。お客様・・では何色がご希望ですか?」

彼はかしこまったふりをして尋ねる。

「何色が似合うでしょう・・あなたにお任せします。私に似合う色で」

そういうと私は鏡の中の彼をじっと見つめた。

彼も見つめ返す。

じっと見つめあう・・・・。

私は自分の喉が鳴る音に驚いた。

「緑・・・君は木に似ているから緑にしよう。光が当たると緑色に煌めくんだ。
きっと似合うよ」

彼はにっこりと笑ってそういった。


彼は丁寧に髪を数本ずつ束にしながら私の髪に薬を付けている。

ウィービングというこの方法でカラーリングすると髪に立体感や奥行きが出るらしい。

私はいろいろ話しかけてくる美容師があまり好きではない。

どうも仕事に集中しているように思えないからだ。

その点彼はパーフェクトだった。

一心不乱に髪に神経を集中している。

真剣に仕事をしている人を見るのは気持ちがいい。

時計職人だった祖父の仕事場で
黙って祖父の手元を眺めているのが好きだったことをふと思い出した。

私の髪を染めている彼の目は祖父の目によく似ていた。

時を忘れ彼を眺める。

静かな店内に聞こえるのは古い柱時計の音と
ストーブにかけたやかんのお湯が蒸気になって
室内に流れ出す音だけ。

ゆっくりと流れる時間。

どれくらいたったころか。

「僕の顔に何かついてるの?」

彼は髪から目を離すことなくそう私に尋ねた。

「あ・・・・いえ。ただ・・・」

「ただ?」

彼は手を止めて私を見た。

「綺麗だったから」

私は思ったままを素直に答えた。

「そう・・・ありがとう」

彼は短くそう答えほほ笑むとまた彫像のような美しい横顔で自らの仕事に没頭した。

「じゃあしばらくはこのまま」

薬をつけ終わった彼は鏡の中の私にそう言った。

「美味しいコーヒーがあるんだけど・・飲む?」



彼が入れてくれたコーヒーはとても豊かな味がした。

変な表現だがただ美味しいと言ったら言葉足らずな気がする。

二人でコーヒーを飲みながら窓の外を黙って見つめていた。


隣の家の大きな銀杏の木には
まだ落ちていない根性のある黄金色の葉が風に揺れていた。

「冬は好き?」

「え?・・・好きだけど・・・寒いのは苦手です」

彼の問いに私はそう答えた。

「ははは・・僕と同じだ」

「え?」

私は横に座る彼を眺めた。

「僕も冬は好きだけど寒いのは嫌いでね。
こうやってあったかい部屋の中から
寒そうにしている人たちを眺めているのが大好きなんだ。
お互いのポケットに手を入れて歩いたり、
ひとつのマフラーを二人で巻いているカップルなんか見ると
ああ・・冬っていいなぁ~って・・・」

彼はそういいながら遥か遠くにほんの少し見える繁華街の人通りを眺めているようだった。

「一人で眺めるの?寂しくないですかそれ」

「寂しい?なんで?」

不思議そうに彼は言った。

「だって・・・一人だから」

答えになってない私の答えを聞いて彼は笑った。

「寂しくないさ。むしろ楽しい。
僕のポケットに手を入れるのはどんな人だろう・・

瞳の色は何色だろう・・

髪はどんな感じで・・

どんな表情で僕に微笑むんだろう・・

隣が空席だといろいろ想像できる」

そしてマグに入ったコーヒーを一口。

「遊び人なんだ」

私はちょっと幻滅していた。

いったい彼のポケットには何人の女の人が手を入れたのだろう。

「遊び人ね・・そうだね。確かに僕は遊び人だな。
いつも遊んでいる。さあ、そろそろいい頃だ」

彼は不思議な微笑みを浮かべて私の隣を後にした。



「さあ・・出来上がりだ。気に入ってもらえましたか?」

ブローを終え、ワックスをつけスタイリングをする。

彼の指が空気を含ませた私の髪は

自分で言うのも恥ずかしいほど私に似合っている気がした。

右と左を向いて横からの見栄えをチェックする。

すると不意に彼が照明を落とした。

窓からはすっかり冬を迎えた街のあかりが見える。

いったい今は何時なのだろう・・それまで気にも留めていなかった。

大きな柱時計を眺める。

街灯の薄明かりに文字盤が浮かんだ。

「え?3時?」

自分の目を疑った。

まさか私は12時間もここにいたのだろうか・・

いたのだと言われたら・・・そうかもしれない。

「あ・・時計?あれは狂ってる・・今は・・何時かな」

彼はデニムのポケットから古い懐中時計を取り出した。

「暗くて見えない・・」

彼が別なスイッチを押すと私の座る革椅子に向けてスポットライトが当たった。

「えっと・・8時ちょっと回ったところだ」

私は時間などどうでもよくなっていた。

もともとどうでもよかったのだけれど。

私の関心はスポットライトに照らされた自分の髪。

美しい緑色に輝いていた。

「ほら。とっても綺麗で良く似合う・・さしずめ・・森の女神だね」

彼はそういうと私の緑色に輝く髪にそっとくちづけをした。



「また来ます」

彼が背中から掛けてくれたコートのボタンをゆっくりとボタンホールに通す。

できるだけゆっくりゆっくり。

そして振り返って私はそう言った。

「その髪の長さだと・・・ひと月以内に来たら今度は坊主だな」

彼は笑った。

「じゃ・・ひと月半後。もう予約しておきます」

「そう・・気に入ってくれたみたいで嬉しいよ。
わかった。じゃあ・・ひと月半後の午後3時にお待ちしてます」

彼は軽く会釈をしてにっこりとほほ笑んだ。

店を出かけた私は振り返って尋ねた。

「会員カードとか名刺とか…ないんですか?」

「この店はそういうのないんだ」

彼はこともなげにそう答えた。

「あ・・そうですか・・」

帰りかけた私はまた振り向く。

「あの・・」

「ん?」

「私の名前とか聞かないんですか?予約したのに。連絡先とか・・」

「大丈夫・・わかるから」

「え?」

「君の名前はこの店では『森の女神』」

「あ・・そうですか」

帰りかけた私はまた振り向いた。

「あの・・」

「今度はなにかな?」

彼は笑っている。

「急に来られなくなったらどうしたら・・」

「そうだな・・門のところにメモでも挟んでおいてくれる?
この店には電話がないから」

「あ・・そうですか・・じゃあ、遠くてメモ挟みに来られなかったら・・」

「そしたらすっぽかしてくれていいよ」

彼はクスクス笑ったままそう言った。

「あ・・そうですか・・」

「じゃあ・・今日はありがとうございました。気持ちが・・」

「ん?」

「気持ちが・・」言いよどむ私。

「ん?」

「気持ちが・・軽くなりました」

「そう。良かった」

彼はにっこりとほほ笑んだ。

気持ちが良かった・・本当はそう言いたかったのに・・・
なぜ言えなかったのだろう。

「僕は気持ちよかった・・・楽しかったよ。
ありがとう・・首が寒そうだからこれあげる」

「え?」

彼は手に持っていた赤いマフラーを私の首に巻きつけた。

「クリスマスツリーみたいだ」

彼はそういうと私の唇にそっと触れた・・・・彼の唇で。

「二十歳以上はくちびるに挨拶をすることにしている・・僕は遊び人だからね」

そういって悪戯っぽく笑った。

彼のキスはすぐに消えてしまう手のひらに乗せた泡雪のようだった。



私は朦朧としたまま街中の雑踏に向かって歩いた。

大通りに出る前に振り返ったときすでに店の小さな明かりは消えていた。




彼が忘れられなくてあの店に何度も足を運んだが

私を出迎えてくれるのはあの太った白いペルシャ猫だけだった。

旅行にでも出かけたのだろうか・・。

その日もペルシャ猫に挨拶をしただけの私は

彼の指を思い出しながら帰り道、繁華街の雑貨屋の店先をなんとなく見て歩いていた。

首にはあの日彼が巻いてくれた赤いマフラーがあった。

街はすっかりクリスマスムード一色だった。

私の隣はまだ空席だった。

彼の隣の席は埋まったのだろうか。

彼のポケットにはどんな女のひとが手を入れているのだろう。

そんなことを考えながら

クリスマスツリーの雪の結晶の形をしたオーナメントを広げたとき

「クリスマスツリーみたいだね。君の髪」

雑貨棚の向こうから声が聞こえた。

「え?」

声の先には同じ歳くらいの男の子が立って微笑んでいた。

「とっても似合ってる」

髪を誉められたのが嬉しかったのか・・
気を良くした私はその日彼と1度目の食事をした。



クリスマス・イブの夜。

「ほら、あったかいから」

彼が私の手を彼のコートのポケットに引き込んだ。

彼の手はとても温かかった。

そして、私は自分の首に巻かれた赤いマフラーを彼の首にも巻いてにっこりと笑った。

空からはふわふわとした泡雪が舞い始めた・・・・・。

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16 Comments

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クリスマス創作・・・ (じゅの0712)
2008-12-06 14:24:51
読ませていただきました。
なんとまぁ素敵な・・・
haruさんの真骨頂・・・だと思う。

向田邦子みたいな・・・って
思いながら読んでたら
なおかつお洒落で、暖かくて。

ビョンの美容師さんはこの世に存在してるのかどうか?
20才以上はアイサツがキスだなんて。
彼のはさみを持つ指先や、髪をさわりながら
この彼女のココロまでもほぐしてくれるビョンを十分イメージしながら読ませていただきました。

彼は今どこかで同じように彼に吸い寄せられるようにあの椅子に座った女性に語りかけて癒しをもらっているんだろうか?

緑色の髪の毛・・・
森の精・・・
赤いマフラー・・・

ファンタジーのようだわ。

素敵なものを読ませてもらいましたm(__)m

それにしても早業~
私ならこれをクリスマス創作にしよう・・・なんて姑息に考えそう(笑)


返信する
砂糖菓子… (pink)
2008-12-06 16:04:22
haruさん こんにちは

とても素敵なお話でした!

私だったら、何色にしてもらおう…
なんて、考えてしまいました。

彼に髪を触られただけで、天国にいってしまいそうだけど、現世に引き戻された彼女はお店を後にするわけですね。
あ~残念だわ。

淡い色の砂糖菓子みたいに舌先で心地よく溶けるお話、ありがとう。
これで、こってりした世界に戻れます。
返信する
メルヘンだわ・・ (bumom)
2008-12-06 21:37:32
ハルさん、ご無沙汰です。

何だかこんな話を読んだ気がします。
ストーリーがではなくて・・

不思議の国のアリスの懐中時計を持ったウサギが目に浮かんだわ。
二次元の世界の入り口を守る猫ちゃんがいて・・

夢があって、寂しかった心にガス灯の明かりがポッと灯ったような・・
レトロな香りのするお話、素敵でした。


私もショート10年ほど、気持ちが揺らぐときにカラーを変えるわね。
髪の毛は幾つになっても女心なのよ・・

綺麗な指、綺麗な顔、20歳以上の人にはkiss
そんな人にして貰いたいな~と
ビョンホンの顔をイメージして激想いました~。

ハルさんのイメージの創作だったわ~
素敵なお話をありがとうございます。
返信する
二十歳以上だ・・・ (sora)
2008-12-06 22:15:18
haruさん、みなさん、こんばんわ!
うぅ~ん・・・何とも素敵!
他の作家さん達は嫉妬しちゃいそう。
先程一度読み逃げしてまして・・・PC離れてる間も心地よい「AWAYUKI」の余韻に浸っていました。
彼は魔法使いだったの?
太った猫ちゃんにmoonの画が浮かび、グッとお話に引き込まれました。
赤とオフホワイトのソファ、広い板間・・・革椅子、白いタイル・・・落ちる黒髪・・・甘い声・・・綺麗な横顔。
緑色に輝く髪・・・お話のようにゆっくりと流れる時間を感じました。
素敵な時間をありがとう~師走を忘れそうよ。
職人気質で遊び人、これは彼しか出来ないね。
二十歳以上の挨拶が唇なら二十歳×2以上の挨拶はどうよ?
・・・きっと、手を振って終わりだね
彼は遊び人だから・・・

人に髪に触れるって特別な事だよね・・・恋人に家族に美容師。
きっと、髪切る度に美容師の彼を思い出しちゃうわ。
が心配。
返信する
赤いマフラー (ko)
2008-12-06 22:47:05
haruさん、こんばんは~
素敵な創作、ありがとうございます。
こころがほわぁ~って暖かくなりました。
(今、うちの地方の外はあられと雪ですごいことになっているんだけど)

そして、私も、そのお店で髪を切りたい・・・と思いました。
失恋ではないけれど、次へと、前に進んで行くために、切りたい・・・
ついでに、私、二十歳以上です
「求む!腕が良くて、センスが良くて、カレに似た美容師さん」
返信する
しまった・・ (じゅの0712さんへ)
2008-12-07 14:14:59
じゅの0712さん、コメありがとうです~。
半ば押し売り(笑)
でも、前記事でじゅのさんのつぶやきがなければ私はたぶんこれ書かなかったと思います。
先日ちょっと彼を書いてみたのですが
納得できなくて捨てました。
でもこうやってひょんなことから書いてみると
ああ・・書けるまだ書けるって思えました。
感謝感謝です。
なんでこんなにメルヘンチックになったのか
わからないのですが
自分も疲れてるから癒されたかったのか。
極力刺激がないものを取りそろえたような
ものになったようです。
少年のようなカレンダーの彼をみたせいか
あの外見で大人にしたい気がした。
だから相手役は女子大生です。(笑)
相手役が人妻では彼が大人に見えにくいから。
ああ・・しまった。
書き始めた時はこんな展開になると思っていなかったので。
そうですよね。
クリスマスでも良かった。
クリスマスネタ考えないと

返信する
是非pinkにしてください。 (pinkさんへ)
2008-12-07 14:19:55
pinkさん、コメありがとうです。
砂糖菓子・・
うん。ちょっと綿あめ系ですね。
ふわふわと正体なく。
たまにはこんなのもね。
これを書きながらpinkさんが美容師の彼を書いたらどうなるのかな・・って想像しておりました。
きっと・・・ああなって・・
こうなって・・
あれがあっちにこれがこっちに(爆)
是非一度
書いてみて下さい。
もちろんお客様は熟女でしょうか。
期待してます~。
あ・・pinkさんはやっぱピンクでしょ。紫もいいね。
返信する
不思議の国の入口 (bumomさんへ)
2008-12-08 00:47:21
bumomさん、コメありがとうです。
楽しんでいただけたようでよかった~。
不思議の国のアリスか・・なるほど。
思いもつかなかったけど
そうですね。
このお店どこか不思議の国っぽくて
魔法をかけられるような・・
時間がゆっくり流れるような
そんな空間のような気がします。
昔、彼氏と別れた時
ベリーショートにした経験はありますが。(笑)
カラーは目立つ色は入れた経験ないのです。
きっと楽しいだろうなぁ・・。
夢は白髪になったら紫色に染めてみたいです。
bumomさんはお洒落さんだから
素敵な色楽しんでくださいね~。
彼が染めてくれたら極楽ですが。
返信する
ディープにどうぞ (soraさんへ)
2008-12-08 00:58:22
soraさん、コメありがとうです~。
彼は遊び人だけどプロだから手は抜かないと思いますよ。
二倍だから・・・二倍ってことにしておきましょう。
久々なので好きな物をてんこもりにしてみました。
実はこの美容院・・モデルに近いお店があります。
先日びょん君下北沢に現る・・という情報を小耳にはさんだのですが。
昔、3年ほど下北沢に住んだことがあって
その時に通っていた美容院がこんなイメージでした。
そのお店は女の人がひとりでやっていて
下北沢の喧騒を抜けた街はずれにひっそりとあっていつも静かでお客さんは私一人。
とっても不思議なお店だったんですよ。
下北沢・・美容師・・でこんな設定です。
しばらくは美容師の彼思い出して悶もんとして楽しんで下さいね~。
返信する
仮面ライダー(笑) (koさんへ)
2008-12-08 01:02:57
koさん、コメありがとうです~。
赤いマフラーと言われると
「仮面ライダーV3」と答えてしまう年代でしょうか(笑)
冗談はさておき。
楽しんでいただけたようで良かったです~。
私もちょっと疲れがたまっていて
きっと彼に癒してもらいたかったのかもしれません。
刺激より癒し優先の創作でございました。
雪・・大丈夫?
くれぐれも気をつけて下さいね~。
余談ですが
男の美容師の人で
素敵な人に会ったことがない(笑泣)
奇跡祈ってます。
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