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「はい、泳げません」観ました

2022-06-12 10:49:00 | 映画

映画『はい、泳げません』公式サイト

映画『はい、泳げません』公式サイト

長谷川博己×綾瀬はるか 映画初共演!泳げない男と泳ぐことしかできない女の、希望と再生の物語。

映画『はい、泳げません』公式サイト

 
6/10より映画公開されましたー。

数ヶ月前、こちらの製作開始のニュースを聞いた時に、原作は読了済。

こちらに感想を書かなかったのは、
「これ、どんな映画にするんだろ?」と
???が3つくらい飛ぶ読後感だったせいかもしれません。

私が原作を読んだ時の印象は
これは「水泳のhow-to本?」でした。
私は全く泳げないのですが、この本を読んで、「なんか泳げそうな気がする。。泳いでみたくなった!」と妙に前向きな気持ちになったことを覚えています。

でも、正直それ以上のものはなくて。
単に私の読解力の不足かもしれないのですが。
どうするのかなぁー
と心配しての公開。

初日に観て参りました。
入りは…1〜2割ってとこでしょうか。
以下、ネタバレがありますので、
ご自身でご判断ください。



そこはかとなくノスタルジックな色調。
(私の老眼が進んでいるからなのか。ぽやーんほんわかした感じ。プールの水の色も関係あるのかな。)

そんな中
長谷川博己氏演じる
主人公の小鳥遊雄司、ほぼ出ずっぱりです。しかも7割裸という、まさに身体を張った熱演。

カナヅチの理屈っぽい哲学者がスイミングスクールに行って泳げるようになる話。

なんですが。

哲学者という設定は映画オリジナルかと。
原作もかなり理屈っぽいのですが、その特性をよりデフォルメするにはなかなか美味しい設定です。

設定を哲学者にして
生死を身近に感じる辛い体験をしたエピソードを加えることで、

楽しい水泳how to本から
「前を向いて生きるということとは何か」
という大変哲学的なテーマを内包したハートフルな人間ドラマに進化していた印象でした。

大学の学生と「人はなぜ生きるのか」なんて語り合ったり、
ファンキーな住職とちょっと禅問答的な会話をしてみたり。

「泳ぐ」ということが「生きている」ことを実感する手立てになっていく様子が心地よく、「あー私も泳いでみたいなぁー」って思ったりしました。

アザラシと連れ添って泳ぐハセヒロ氏の姿に妙に癒され、綾瀬はるかちゃん演じるコーチが彼を導く女神のよう。
「おっぱいバレー」を思い出してしまった。(仲村トオル氏の「ナイス!おっぱい!」に感動したんだった。)

小鳥遊の辛い経験についてはなかなか明かされないので、謎の関西弁を捲し立てる元妻らしき麻生久美子に「ん?」となったり。
いい感じの関係を築きつつあるシングルマザー奈美恵さんにもうちょいインパクトがあったら良かったなぁーと思ったり。

思うことはいろいろありましたが、総じて楽しく鑑賞。

次回はちょっと重めの作品を観たいかな。













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