この冬公開予定の
タイミング的にそんな感じになってしまいました。(笑)
『新解釈・三國志』の予習ではなかったのですが。
タイミング的にそんな感じになってしまいました。(笑)
今更何故三国志かといえば、
昨年、映画キングダム&アニメが面白く、中華統一のお話に興味がわいたのがそもそものきっかけ。
『今年は、かの有名な三国志を読もう!』と
勝手に自分に誓っていたのですが、
こんなコロナ禍となり、
とりあえず、
アニメ映画三国志を観てみるか。
そして、だいたいのあらすじを把握したところで
つい出来心で全95話もある
こちらを拝見することに。
10年前の作品ですから、多くの方には、何を今更な感じかとは思いますが。
相変わらず出遅れ感満載で書き留めておきます。
私にとって三国志といえば、トニーさんのレッドクリフで。
大好きなトニーさんの作品ながら、モンモンという馬が産まれる話や、異様に艶かしい小喬が邪魔すぎて、また、金城くんのヒラヒラが気になりすぎて、男たちの暑苦しい戦いに胸が躍り切らなかった苦い思い出があり、触手が棚上げになっていた経緯があります。
ドラマは、どんなもんかなぁーと見始めたら、まあ、女っ気ほぼなしの暑苦しい男気ドラマ。
私的には中途半端なラブラインがあるよりこちらの方が安心でとても楽しく拝見した次第です。
物語は、後漢が衰退し、皇帝の権力が弱まり、董卓という強欲な将軍が好き放題やっているあたりから始まり、
董卓が殺され
呂布がはめられ
曹操が成り上がり
劉備が放浪し
孫策、孫権が成長し
劉備が諸葛孔明を三顧の礼で迎え
赤壁で劉&孫チームが曹操を倒し
周瑜が死に
曹操が死に
司馬懿が権力を持ち
曹丕が魏を建て
劉備が蜀漢を建て
孫権が呉を建てて
劉備が死に
諸葛孔明が死に
司馬懿が大業に想いを馳せる…。
…大体この辺りまでのお話を
全95話で壮大に描いています。
(かなり入り組んでいるので、ちょっと順番に自信なし)
戦闘シーンもかなりリアルで豪華。
私の印象としては映画並みです。
お金すっごいかかってるだろうなぁーと
心配になるレベルで大変見応えあります。
さすが、人口が多い中国。
エキストラの数も半端ないのか?
あまりに長いので、どんな切り口で
感想を書こうかと思ったのですが
ここは、気に入ったキャラへの想いを
熱くぶつけておきたい。(笑)
独断と偏見に満ちたベスト5
では、早速第5位から。
第5位
黄忠と孫小妹
まさかの最高齢キャラと女子キャラが同列5位。
黄忠は元々は蜀の名将軍で
年配にもかかわらず、あの関羽と対等に
渡り合えるほどの豪傑。
すっごい華奢なおじいちゃんなんだけど、
鬼強いのですよ。
蜀が滅ぼされた際に、劉備に下ることを
良しとせず、隠居しようとしたところ
劉備が熱心に働きかけて蜀漢の将軍として活躍することに。
ま、とにかく強いし、潔いし。
that's名将な印象です。
堂々たる最期も素敵。
同列5位の孫小妹は、
孫権の妹で政略結婚で劉備の元に嫁がされた人物。
劉備との年の差30歳。
もうじき50歳の劉備に18で嫁ぐという過酷な運命ではありますが、
初夜の日に劉備に戦いを挑んだりする結構やんちゃな嫁。
結果、劉備に負けてお姫様抱っこでお持ち帰りされますが、紳士な劉備は彼女が心を許すまで手は出さない心算ってあたりが、メロドラマちっくです。
その後、夫婦円満にやっていたようでしたが、呉と蜀の仲が悪化すると、2人は引き裂かれてしまいます。
小妹は劉備のことを最後まで慕っており、
離れ離れであっても劉備が亡くなった翌日に仲良く息を引き取るという夫婦愛に涙涙。
ツンデレ女子キャラに一票。
第4位 曹操
ここで、まさかの敵将登場。
この三国志Three kingdomsは
三国志演義を柱に作られており、
一応、主役は劉備なのですが、序盤は圧倒的に曹操の存在感が強烈で魅力的です。
例えれば、半沢直樹の大和田常務のような。欠かせない存在。(笑)
狡猾で残忍だったりもします。
(窮地から救ってくれた親類を何だか
疑心暗鬼になって、よく調べもせず皆殺しにしちゃったり。)
それでも、妙に人たらしで憎めないキャラクター。
「我、人に背けども、人、我に背かせじ」
なんていう名言も語り継がれております。
なんて自分勝手な
それでも何故か惹きつける魅力あふれる人物。観察していてとても面白い。
第3位 趙雲
レッドクリフでも超カッコよかった趙雲が3位。
まあ、癖の強い関羽や張飛に挟まれても、真面目にしっかりと主君に仕える姿に胸熱。有名な阿斗救出シーンだけでなく、大活躍の戦闘シーンもあり、見どころ満載。
めっぽう強い上にお顔もイケメン。
衣装も劉備軍の中では珍しく白で美しい。
暑苦しいおじさん達の中で一服の清涼剤。
彼に任せておけば何事も安心なのです。
第2位 諸葛亮(諸葛孔明)
やはり、序盤はヒラヒラな華やかな感じが若干鼻につくのですが、中盤から、彼の判断を無視して勝手なことをしたり、ドジを踏む愚かな者たちに翻弄されつつも、ベストを尽くそうとする姿勢が痛々しい!
そして、歳を重ねて甘さが取れた感じがビターでカッコ良い!
後半はいくら天才とはいえ、重すぎる荷を背負う姿に涙涙。
みんなきちんとこの人の言うことを聞いてちゃんとやっていたら、蜀による中華統一も夢じゃなかったはずなのに。
本当に歴史はうまく出来ています。
いつもいい匂いがしそう。(笑)
そして、これら、強豪を抑えての
堂々の第1位は
魯粛 ろしゅく?
(これを観るまで、私は名前を聞いたことすらなかった御仁)
呉の孫家に仕える軍師。
孫劉連盟に奔走し、彼のおかげで
赤壁の勝利があったと言っても過言ではない。
正直、地味ですが、縁の下の力持ちに徹し、あちらこちらの我儘な輩を説得しつつ、結びつける地道な仕事ぶりに心を洗われました。
戦で亡くなった兵士の家族のために、私財のほとんどを使い、自らは質素倹約に努め、客人が来た際は綿入を売りに行かせて酒代に充てるという涙ぐましい聖人ぶり。
謙虚で驕ることなく、かと言って譲れないところは譲らない。
周瑜亡き後、大都督を努め最期は病の身体をおして和平に向けて職務を全うする。
とにかく素敵なオトナなのですよ。
人としてかくありたい。
(えっと…福田雄一版では…半海一晃さん?半海一晃さん?…確かに、呉劉間をちょこまか行き来する姿を想像すると、絵面として当たっている…でもさ、私的に一位なのよ。)
というわけで、かなり強引なベスト5。
三国志ファンの皆さま、もし、お読みでしたら、どうぞご容赦ください。
最後にちょっと残念だった人々について。
せっかく登場して頂いたのだから、一言感想を。
劉備…義を重んじるやたらといい人。賢い戦略家にもかかわらず、義を重んじるがあまり、狡いことは出来ない。いつも正攻法を貫こうとするため、損したり、出遅れたり、チャンスを逃してしまうが、プライドが高すぎてそれもやむを得ないとさえ思っているふしがある。
命を懸けて戦っている方はたまったもんじゃない!と思っているかと思いきや、そんな純粋な我が君に皆ベタ惚れ。
確かに他の君主に比べたら人間らしくて優しいかもしれない。
民の暮らしを案じ、平和を願っているが、曹操だけは死んでも許せないらしい。
(大泉洋のキャスティングは正しい・笑)
関羽…強いけど、プライド高すぎ。
張飛…酒の飲み過ぎ。
呂布…脳みそ筋肉過ぎ。
貂蝉…お色気だだ漏れすぎ。
曹丕…はらわた黒過ぎ。秘密ありすぎ。
司馬懿…老けすぎ。
馬謖…自惚れすぎ。
周瑜…器が小さすぎ。
孫権…おぼっちゃま過ぎ。
小喬…さすがに可哀想すぎ。
荀彧…最期が気の毒過ぎ。
ともあれ、一大スペクタクル巨編ドラマ
楽しませて頂きました。
吉川英治の本は来年読めたら。
すっかり三国志、マスターした気になってしまいました。
年末の福田雄一版を楽しみに。
諸葛孔明がメレブにしか見えないのが悩みだけど、カタカタ椅子で戦場に現れる姿が観たい!(笑)
最後に予告編を。
予習にぜひ。
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