昨日、ふらふらとブログ探しの旅に出たら50代の男性の方が「甘い人生」について語ってるブログに行き着きました。
この方はビョンホンファンでもないし
(今、コメント読んできたらどうもビョンホンファンらしいです。)
韓流に流されているわけでもないので
普通に映画を観るごとく観て語っているのがありあり。
結構、ジウン監督について厳しく語っていらっしゃいました。
ビョンホンについては好意的でしたが・・・。
いろいろ問題を提起してくださってました。なるほど。
映画の内容についても興味深い解釈をしていらした。なるほど。
でも、私の解釈と微妙に違う部分もあり・・そうか、そう観るか・・
などど思っていたら無性に「甘い人生」がまた観たくなりました。
あまりに身近過ぎちゃって自分のではレビューも書いてないし。
これをきっかけに「甘い人生」について語ってみたいと思った次第です。
やっぱりね~これ、いい。
とっても好きです。
何がいいって。色・カメラワーク・舞台装置・小道具。そして何といっても演技。
この映画、宅の主人も言ってましたが
「ストーリーがシンプルすぎてつまんね~よっ!」
・・・ここですっ!ストーリーが非常にシンプルなのがいい。
シンプルで無駄がないからこそ登場人物の心の動きにすべての感覚が集中できると思うんですよね。
ストーリーが複雑であれこれ考えていると何だか気持ちの揺れなんて見えないじゃないですか。
この映画は微妙な心の揺れが見えないと意味がないわけなのでストーリーは単純に限る。その点ではとても成功していると思います。
ソヌの心・カン社長の心・ヒスの心?確かに見えた。
さて、その見え方。
きっとすごく個人差があるんだと思うんですよね。
私は、ソヌのヒスへの気持ちは一種の別世界への憧れと初恋が混ざったような感覚だったと思うんです。
スッゴイ好きとか守ってやりたいとかじゃなくって。
人生捨ててまで守ろうなんて全然思ってなかったんじゃないかな。
結果的にそうなっちゃったけど。
だから、ヒスの魅力が薄いとお嘆きの方もいらっしゃるようですが
あれはあれくらいで良かったんだと思うんですよね。
ソヌは恋をしている意識がないから彼女をかばった意識も薄い。
無意識にかばったことが原因でひどい目に遭うわけです。
廃墟の雨の中、カン社長に「惚れたのか」と電話で尋ねられ
「えっ」と言うシーンがあります。
あの「えっ」は「えっ、ばれた?」ではなく「えっ、何?そうなの?」
だと思うのです。
で、自分の気持ちがよくわからないまま理不尽な暴力と戦って
で、半信半疑のまま追い詰められていく。
やっと、理由がわかった気がしたのは死ぬ間際ヒスを思い出したから。
ソヌからしたら「え~っこれが理由かよっ!」。
「むごすぎる」と言いたくなるのもよくわかる。
でも、ここで。「?」
果たしてカン社長は本当にヒスに惚れたのが理由でソヌを追い詰めたのか。
私が考えるにちょっと違うと思うんですよね。
カン社長がソヌを許せなかったのはソヌが親(社長ね)の言いつけを聞かなかったから。
カン社長を絶対だと思ってると信じていたのにソヌ自身の判断で行動した上にそれが間違っていると言わなかったから。
もう、カン社長の中ではヒスはどうでもよくって何度も揺れたのか聞いたのは
「俺を絶対だと思ってないのか。俺が一番じゃないのか」って聞いてるんじゃないのかなぁ。
いたぶりながらもなかなか殺さなかったのはやっぱりソヌが可愛かったからだと思う。
途中何度もチャンスを与えたのも殺したくなかったからだと思う。
カン社長はソヌが可愛くて裏切った形になったソヌに憎さが100倍になっちゃったのかもしれない。
ソヌもここら辺で適当に謝っちゃえば良かったのにそうしないのよね・・・。
でも、そこが好き
この映画やっぱりどっぷり男世界の話ですよね。
ああ・・語りつくせない。。
とにかく、私はこの映画のすべてが好きですっ!
「過剰」なまでの様式美もすべて込みこみで。
いかがでしょうか。
私、これからこんなつたない文章で勇気を出して文中のブログにTBしてまいります。ちょっとドキドキ。
とても面白いので皆さんにも読んでいただけるようつなぐ事をお願いしてきますね~
この方はビョンホンファンでもないし
(今、コメント読んできたらどうもビョンホンファンらしいです。)
韓流に流されているわけでもないので
普通に映画を観るごとく観て語っているのがありあり。
結構、ジウン監督について厳しく語っていらっしゃいました。
ビョンホンについては好意的でしたが・・・。
いろいろ問題を提起してくださってました。なるほど。
映画の内容についても興味深い解釈をしていらした。なるほど。
でも、私の解釈と微妙に違う部分もあり・・そうか、そう観るか・・
などど思っていたら無性に「甘い人生」がまた観たくなりました。
あまりに身近過ぎちゃって自分のではレビューも書いてないし。
これをきっかけに「甘い人生」について語ってみたいと思った次第です。
やっぱりね~これ、いい。
とっても好きです。
何がいいって。色・カメラワーク・舞台装置・小道具。そして何といっても演技。
この映画、宅の主人も言ってましたが
「ストーリーがシンプルすぎてつまんね~よっ!」
・・・ここですっ!ストーリーが非常にシンプルなのがいい。
シンプルで無駄がないからこそ登場人物の心の動きにすべての感覚が集中できると思うんですよね。
ストーリーが複雑であれこれ考えていると何だか気持ちの揺れなんて見えないじゃないですか。
この映画は微妙な心の揺れが見えないと意味がないわけなのでストーリーは単純に限る。その点ではとても成功していると思います。
ソヌの心・カン社長の心・ヒスの心?確かに見えた。
さて、その見え方。
きっとすごく個人差があるんだと思うんですよね。
私は、ソヌのヒスへの気持ちは一種の別世界への憧れと初恋が混ざったような感覚だったと思うんです。
スッゴイ好きとか守ってやりたいとかじゃなくって。
人生捨ててまで守ろうなんて全然思ってなかったんじゃないかな。
結果的にそうなっちゃったけど。
だから、ヒスの魅力が薄いとお嘆きの方もいらっしゃるようですが
あれはあれくらいで良かったんだと思うんですよね。
ソヌは恋をしている意識がないから彼女をかばった意識も薄い。
無意識にかばったことが原因でひどい目に遭うわけです。
廃墟の雨の中、カン社長に「惚れたのか」と電話で尋ねられ
「えっ」と言うシーンがあります。
あの「えっ」は「えっ、ばれた?」ではなく「えっ、何?そうなの?」
だと思うのです。
で、自分の気持ちがよくわからないまま理不尽な暴力と戦って
で、半信半疑のまま追い詰められていく。
やっと、理由がわかった気がしたのは死ぬ間際ヒスを思い出したから。
ソヌからしたら「え~っこれが理由かよっ!」。
「むごすぎる」と言いたくなるのもよくわかる。
でも、ここで。「?」
果たしてカン社長は本当にヒスに惚れたのが理由でソヌを追い詰めたのか。
私が考えるにちょっと違うと思うんですよね。
カン社長がソヌを許せなかったのはソヌが親(社長ね)の言いつけを聞かなかったから。
カン社長を絶対だと思ってると信じていたのにソヌ自身の判断で行動した上にそれが間違っていると言わなかったから。
もう、カン社長の中ではヒスはどうでもよくって何度も揺れたのか聞いたのは
「俺を絶対だと思ってないのか。俺が一番じゃないのか」って聞いてるんじゃないのかなぁ。
いたぶりながらもなかなか殺さなかったのはやっぱりソヌが可愛かったからだと思う。
途中何度もチャンスを与えたのも殺したくなかったからだと思う。
カン社長はソヌが可愛くて裏切った形になったソヌに憎さが100倍になっちゃったのかもしれない。
ソヌもここら辺で適当に謝っちゃえば良かったのにそうしないのよね・・・。
でも、そこが好き
この映画やっぱりどっぷり男世界の話ですよね。
ああ・・語りつくせない。。
とにかく、私はこの映画のすべてが好きですっ!
「過剰」なまでの様式美もすべて込みこみで。
いかがでしょうか。
私、これからこんなつたない文章で勇気を出して文中のブログにTBしてまいります。ちょっとドキドキ。
とても面白いので皆さんにも読んでいただけるようつなぐ事をお願いしてきますね~
私もこの映画に関してはうまいこと言葉が見つかりません。
でもharuさんがわたしの言いたかったことを言葉に表してくれてます。
ソヌが「えっ?」と言った表情、確かにあれは自分の中にある感情に気付いてなかったって顔でした。
実はわたくし、よくこういうことがありまして・・。
自分の中にあるこういう感情に気付かなくて。
気付いたときは手遅れだったり・・・。
私がなぜこの映画にこだわっているのか、haruさんの解釈を読んでわかりました。
どこか自分とソヌの感情を重ね合わせてたのかもしれません。
私も、どっぷりつかっています。
haruさん、凄い観察力ですね。全部なるほど、わたしもそう思う、です。
つい先ほどまでも、観ていたのですが、突然思いました。
ソヌは、あの演奏を聴いていなかったら、、、
あのスタジオで、ロマンスを聴かなかったら、、、
あんなことには、ならなかったのではないか、と。
命令にそむいたソヌ。憎さ100倍に、私も1票。
やっぱり、かわいそう。
私は文章力がないので感じたままに捉えるだけ。で、きゃ~すてきじゃ表現力もなさすぎ。
でも、映画館の大きなスクリーンで見た時のビョンホンssiの背中はほんとに何かを語ってました。
haruさんの指摘は、的確だと思います。儒教社会の韓国は「親」が絶対です。組織は企業組織でありそこでも「社長」は絶対、しかも黒社会が入ってますから「ボス」は絶対です。
そして、カン社長の最初の料亭のシーン。ソヌを呼んで、親密にしかしボスの威厳を失わずに、語りますよね。とても、洗練された迫力のあるボスです。
途中で闖入してきた地下クラブのマネージャーは乱暴者。追い返されますね。
そして、カンとソヌの親密な「了解」のもと、ヒスの話題が出るんですね。カンがちょっと、てれたりしながら・・・・・。「用事をいいつけた」「忠誠をためした」「こんなことを(私的な)たのめるのはおまえしかいない」いろんな解釈できるけど。
で、本当は、カンの年甲斐もない「援助交際」はボスの威厳ではなく「恥部」であり、ここで心が揺れていたのはカンだと思います。
その心のほころびが、「世間を知らないナルシシズムの」ソヌに伝播し、最後は悪いほう悪いほうに転げ落ちていく・・・。微妙な心理の綾が発端だと思います。
それにしても、そうした微細な心理を演じあるいはあえて演じないビョンホンはたいした役者です。
TBもさせていただきます。
もとよさんのコメントを読んでいて前に「ブエノスアイレス」と「欲望の翼」について書かせていただいた記事のことを思い出しました。
ソヌはきっと「ブエノスアイレス」や「欲望の翼」を1度で「クラッ」と、2回観てグラグラ揺り動かされるタイプの人間かもしれませんね。
周りを見すぎたり効率主義だったりするあまり自分の感情を押し殺している。・・というよりも押し殺していることに気付いていないタイプ。とでもいいましょうか。
勝手に同類にしてしまった。
私がソヌだったら・・・やっぱり殺されちゃう道を選んじゃうかもしれない。
コメントありがとうございます。
ソヌのロマンスを聴くシーン。
譜面台を倒した音に「過剰」に反応するいつもの彼が
別世界に解き放たれていっているのが背中から感じられてとてもいいシーンですよね。
そして、またいつもの世界に引き戻されて行ってしまった。。
ヒスはきっとあの別世界の象徴。
最後に赤いスタンドをヒスに贈ったのは「行くところまで行く」と決めたときにあの「別世界」を思い出したからではないでしょうか。
そのせいで追い詰められてると気付いているとは思えませんが。
確かにあそこであの曲を聴かなかったら「別世界」を覗くスイッチは押されなかったかも知れませんね。
また、是非遊びにいらしてくださいね~
すでに見に行っていただいたようで。
kimionさんのブログは私にないものがいっぱいあるようで読んでいて栗拾いに行くようなワクワク感がありました。・・で紹介させていただいた次第です。
ためおママさんの「きゃーすてきっ!」の中に
すっごい情報量の感動が入っていることはよーく知っていますよ~。
私が書いているのだって感動のほんの一部。
ただ自己満で書いてる文章に付き合ってくれて
いつも感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとう~
感じて「なんぼ」のモンですのでそれが一番ですっ!
そして、またまた「なるほど」と頷けるたくさんの「栗」を落としていただき
(前コメント参照)
嬉しい限りです。
そうなんです。
この映画カン社長の心の揺れも大切なポイント。
キム・ヨンチョル氏の演技が最高に良かったと思います。
「恥部」までさらけ出して信頼しきったソヌに裏切られた思いがきっと大きかったのかもしれませんね。
そしてカン社長も自分が剥きになる本当の理由に気付いてないのかもしれません。
「微妙な心の綾」なるほどっ!・・な表現です。
>そうした微細な心理を演じあるいはあえて演じないビョンホンはたいした役者です。
・・いやぁ~お褒め頂いて嬉しいです。
だんだん勝手に一心同体化してきているもので彼が誉められると自分が誉めていただいているような錯覚に陥るものですから。
また、遊びに行かせていただきます。
TBありがとうございました。
「彼が演じた憤怒の感情は素晴らしい。憤怒が正義感もくずしていく」世界のだれもがわかる感情をどう表現するかが大スターへの道なのでしょうか?