![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/bc/7bd9012b39e8955c6b1372228e34ac76.jpg)
「親切なクムジャさん」ワクワクしながら観に行きました。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_fine.gif)
パク・チャヌク監督復讐三部作の三本目。
一作目「復讐者に憐れみを」二作目「オールドボーイ」と
ここまで期待を裏切られることなく大変楽しませていただいてまいりました。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/abanzai.gif)
(結構、ネタバレです。素で楽しみたい方は観た後に読んでください。)
そして、ついに三作目ですね。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_uru.gif)
これが・・・三部作の最後を飾るにふさわしい。
果たして復讐することで人は救われるのか。
復讐から何が生まれるのか・・・。
復讐とは何か・・・。
この映画とても深~~~~~い。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en1.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en1.gif)
見終わるまで頭の中を?が飛び続ける。
なぜ?どうして?
疑問は一番根本のところ。
クムジャにとって何が復讐だったのか。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyoko_cloud.gif)
それはクムジャのペクに対する復讐心の原因になりうるもの。
「子どもを誘拐された」
「殺人のぬれ衣を着せられて13年間人生を棒にふった」
「人殺しの片棒を担がされて一生後悔することになった」
この三つくらいしか復讐に結びつく原因が思い当たらない。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_shock1.gif)
クムジャ本人の子どもが殺されたわけではないのだ。
これって大切だと思う。
過去2作は目には目を歯には歯を・・っていうあからさまな復讐だった。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_shock1.gif)
この法則からすると
もし、ジェニーが殺されていたりしたらスッゴイ復讐がありだと思うんだけど。
前述の三つの原因から
彼女が13年間も計画を練って苦労して算段し殺すために残りの人生まで賭ける
必然性を感じとれるだろうか。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_shock1.gif)
・・・う~ん。何か違う感じ。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en1.gif)
?
では彼女は何のために13年間も計画を練ってきたのか。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/eq_1.gif)
?
この後ひょんなことからペクが連続殺人犯だったことがわかり
彼女は自らの手でペクに復讐することをやめる。
?
果たしてこの時点で彼女はペクを殺すことが出来たのだろうか。
出来たとしてもそれは少年の親に代わって復讐したに過ぎない。
彼女は少年と少年の親の代わりに復讐することで贖罪したかったのではないか。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en1.gif)
ちょっと核心に近づいたか。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyob_en.gif)
結局クムジャは「親切にも」殺された子どもの親達を集めて復讐させてやる。
彼女は自分のかかわった少年については代わって復讐するべき理由を持ち合わせているが
他の知らない子どもの分の復讐まで背負う理由がないから
復讐できない。
それぞれの親達の気持ちはクムジャの気持ちを理解するよりも
はるかにわかりやすい。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_cry.gif)
彼らには彼らの生活や事情がある。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_shock1.gif)
復讐心ももちろんある。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/goo.gif)
復讐しても子どもは帰ってこないという倫理観も持っている。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en1.gif)
そして彼らは自らの手で復讐することを選ぶ。
特に娘に自殺され息子に死なれてしまったおばあちゃんが形相を変えることなく
子どものはさみで復讐する様はたまらなく胸に迫るものがあった。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_naki.gif)
彼らには血にまみれてリスクを犯してでも復讐する理由があるのだ。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/goo.gif)
クムジャ自身の復讐心は足をぶち抜き、既に死んでいるペクに2発ぶち込む程度の復讐心だったのかもしれない。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_gaan.gif)
何だかちょっとづつ謎が解けていく感じ。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en1.gif)
そして復讐が終わってもクムジャの苦悩は消えることがない。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_shock1.gif)
殺しに手を貸したという自分の罪は誰にも復讐するすべがないから。
自分を殺しに巻き込んだ男を痛めつけても自分が殺しに手を貸したという事実は消えないのだ。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_shock1.gif)
むしろクムジャに必要だったのは復讐ではなくて贖罪。
最後白いケーキをむさぼっているクムジャを見て豆腐を食べているように感じたのは皆同じ。
彼女は復讐すべき人に復讐を遂げさせたことで、ある意味贖罪となることを望んだのかもしれない。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_uru.gif)
贖罪したから豆腐を食べたのだと。
ただ、贖罪したからといって罪の意識は永遠に消えないのだ。
誰かに復讐してもらわない限り。
彼女はみんなの代わりに復讐してくれる本当に「親切なクムジャさん」だったのかもしれない。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en1.gif)
そうすることで自分の贖罪を望んでいたのかもしれないが。
クムジャさんは「復讐鬼」ではなく「贖罪したい善良なヨジャ」というのが
最後まで観て一番感じたことかな。だから「イ・ヨンエ」だと。
三部作の最後が復讐が「したくても出来ない」「してもらいたくてもしてもらえない」ヒロイン
というのもチャヌク監督らしいと思ってしまうのだ。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_uru.gif)
復讐は自分が受けた痛みの分だけ許されるのかな。神に?自分に?
わかったようでわかってないかも。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_shock2.gif)
理解するにはもう一回観る必要性がありそうだ。
う~ん。実に面白かった。
チャヌク監督って本当に悪戯っ子ですね。ヒス・テリーさん。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/choki.gif)
余談。さすがパク・チャヌクファミリーですかぁ?
イ・ヨンエ、チェ・ミンシク、ガンホ兄さん、ハギュ、ジテ・・ビョンホンが足りないよぉ~![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_naki.gif)
ガンホ兄さん・ハギュ・ジテ・・彼らが出てくると友人が出ているような妙な親近感が湧いてしまうんですよね。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_uru.gif)
ワンカットでもいいからビョンホン出てたら嬉しかったなぁ。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/usagi.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_fine.gif)
パク・チャヌク監督復讐三部作の三本目。
一作目「復讐者に憐れみを」二作目「オールドボーイ」と
ここまで期待を裏切られることなく大変楽しませていただいてまいりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/abanzai.gif)
(結構、ネタバレです。素で楽しみたい方は観た後に読んでください。)
そして、ついに三作目ですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_uru.gif)
これが・・・三部作の最後を飾るにふさわしい。
果たして復讐することで人は救われるのか。
復讐から何が生まれるのか・・・。
復讐とは何か・・・。
この映画とても深~~~~~い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en1.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en1.gif)
見終わるまで頭の中を?が飛び続ける。
なぜ?どうして?
疑問は一番根本のところ。
クムジャにとって何が復讐だったのか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyoko_cloud.gif)
それはクムジャのペクに対する復讐心の原因になりうるもの。
「子どもを誘拐された」
「殺人のぬれ衣を着せられて13年間人生を棒にふった」
「人殺しの片棒を担がされて一生後悔することになった」
この三つくらいしか復讐に結びつく原因が思い当たらない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_shock1.gif)
クムジャ本人の子どもが殺されたわけではないのだ。
これって大切だと思う。
過去2作は目には目を歯には歯を・・っていうあからさまな復讐だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_shock1.gif)
この法則からすると
もし、ジェニーが殺されていたりしたらスッゴイ復讐がありだと思うんだけど。
前述の三つの原因から
彼女が13年間も計画を練って苦労して算段し殺すために残りの人生まで賭ける
必然性を感じとれるだろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_shock1.gif)
・・・う~ん。何か違う感じ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en1.gif)
?
では彼女は何のために13年間も計画を練ってきたのか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/eq_1.gif)
?
この後ひょんなことからペクが連続殺人犯だったことがわかり
彼女は自らの手でペクに復讐することをやめる。
?
果たしてこの時点で彼女はペクを殺すことが出来たのだろうか。
出来たとしてもそれは少年の親に代わって復讐したに過ぎない。
彼女は少年と少年の親の代わりに復讐することで贖罪したかったのではないか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en1.gif)
ちょっと核心に近づいたか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyob_en.gif)
結局クムジャは「親切にも」殺された子どもの親達を集めて復讐させてやる。
彼女は自分のかかわった少年については代わって復讐するべき理由を持ち合わせているが
他の知らない子どもの分の復讐まで背負う理由がないから
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en1.gif)
それぞれの親達の気持ちはクムジャの気持ちを理解するよりも
はるかにわかりやすい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_cry.gif)
彼らには彼らの生活や事情がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_shock1.gif)
復讐心ももちろんある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/goo.gif)
復讐しても子どもは帰ってこないという倫理観も持っている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en1.gif)
そして彼らは自らの手で復讐することを選ぶ。
特に娘に自殺され息子に死なれてしまったおばあちゃんが形相を変えることなく
子どものはさみで復讐する様はたまらなく胸に迫るものがあった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_naki.gif)
彼らには血にまみれてリスクを犯してでも復讐する理由があるのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/goo.gif)
クムジャ自身の復讐心は足をぶち抜き、既に死んでいるペクに2発ぶち込む程度の復讐心だったのかもしれない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_gaan.gif)
何だかちょっとづつ謎が解けていく感じ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en1.gif)
そして復讐が終わってもクムジャの苦悩は消えることがない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_shock1.gif)
殺しに手を貸したという自分の罪は誰にも復讐するすべがないから。
自分を殺しに巻き込んだ男を痛めつけても自分が殺しに手を貸したという事実は消えないのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_shock1.gif)
むしろクムジャに必要だったのは復讐ではなくて贖罪。
最後白いケーキをむさぼっているクムジャを見て豆腐を食べているように感じたのは皆同じ。
彼女は復讐すべき人に復讐を遂げさせたことで、ある意味贖罪となることを望んだのかもしれない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_uru.gif)
贖罪したから豆腐を食べたのだと。
ただ、贖罪したからといって罪の意識は永遠に消えないのだ。
誰かに復讐してもらわない限り。
彼女はみんなの代わりに復讐してくれる本当に「親切なクムジャさん」だったのかもしれない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en1.gif)
そうすることで自分の贖罪を望んでいたのかもしれないが。
クムジャさんは「復讐鬼」ではなく「贖罪したい善良なヨジャ」というのが
最後まで観て一番感じたことかな。だから「イ・ヨンエ」だと。
三部作の最後が復讐が「したくても出来ない」「してもらいたくてもしてもらえない」ヒロイン
というのもチャヌク監督らしいと思ってしまうのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_uru.gif)
復讐は自分が受けた痛みの分だけ許されるのかな。神に?自分に?
わかったようでわかってないかも。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_shock2.gif)
理解するにはもう一回観る必要性がありそうだ。
う~ん。実に面白かった。
チャヌク監督って本当に悪戯っ子ですね。ヒス・テリーさん。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/choki.gif)
余談。さすがパク・チャヌクファミリーですかぁ?
イ・ヨンエ、チェ・ミンシク、ガンホ兄さん、ハギュ、ジテ・・ビョンホンが足りないよぉ~
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_naki.gif)
ガンホ兄さん・ハギュ・ジテ・・彼らが出てくると友人が出ているような妙な親近感が湧いてしまうんですよね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_uru.gif)
ワンカットでもいいからビョンホン出てたら嬉しかったなぁ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/usagi.gif)
「クムジャさん」ご覧になったのですね。
わたしはまだ見てないのだけど、上の記事、読んじゃった
この映画、いろいろな切り口から語れそうで楽しみだわ
今、お宅で
読んじゃいました?
私の能書きに惑わされることなく
是非観たら感想聞かせてくださいね~
ホントいろいろな切り口で語れそうなとっても上出来な映画だと思いますよ~
初日に観て来ました。
姉弟、父娘、母娘、親子、家族・・・。
3部作ともに、血のつながりが、復讐のベースにありますね。
人が一番復讐心を持ってしまうのが、やはりこの部分に大きな衝撃や悲しみを受けたときなのでしょうか?
「復讐者に憐れみを」は、一番ストレートでわかりやすい。
「オールドボーイ」は、あきさせることなく最後まで物語の中に引き込む。
「親切なクムジャさん」は3作品の中で、一番理解しづらかったです。
しかし、パク・チャヌク監督の作品の独特の空間や
色彩は凄いですね。
「クムジャさん」は音楽も含めて、なんだか芸術的な雰囲気が・・・。
カメオ出演の俳優さんたちも、さすがの存在感。
ハギュ、片手がとんじゃいましたね~。
確かに三部作の中では一番難解ですよね。
ちょっとひねってる感じ。
映像は良かったですね~。
私はオープニングの白に血の赤が広がっていくのだけで興奮してしまいました。(笑)
クムジャさんの衣装といい、メイクといい、ケーキといい本当に芸術的。彫刻も(笑)
そうそう、ハギュの手ね~。
絶対面白がって飛ばしてる感じがします。
ホント、ちょこちょこ小ネタが仕込んでありますよね。
そうそう、あのチョコレートケーキの中に血が混ざってんじゃない
みんな口座番号競ってかいてるし。(笑)
「怖面白」って感じですかね~。
これからお邪魔しに行きます~
勝手に自分の好きな時間に失礼します。
面白いですね、この映画。
もう一度観たくなりますよね。後味がいいわけではないけどまた観てしまいそう。
深く考えてらっしゃってharuさんのレビュー面白く読ませていただきました。
>誰かに復讐してもらわない限り。
復讐してもらえば罪の意識は消えるかという問題もあるかも・・・ってこの調子でどんどんチャヌク魔界に引き込まれて行っちゃいそう・・・。いつかチョコレートケーキでも食べながらこの映画について語り合いたいですね(笑)。
プログラムやインタビューでは監督は割合シンプルなことをおっしゃってますね。
むしろ他の方のほうが深いことをおっしゃってたりしてそれも興味深いです。
パク・チャヌクファミリー総出演も楽しかったわね。
カン・へジョンもキャスター役でちょっとだけTVのなかにいましたね。
ビョンホンもレポーター役かなんかやればよかったのに。と思いますわ。
そうなんです。何だかグルグル考えちゃって。
でも書いたわりにしっくり来ない点も多い。
そう、復讐してもらったら罪の意識は消えるのか・・
罪の意識が強い人は復讐してもらったくらいじゃ消えないかも知れないですね。
ホントこうやって復讐スパイラルに引きずり込まれていくのかも。怖っ!
いいですね~。あの濃厚なチョコレートケーキをソヌみたいにデロ~ッとスプーン舐めながら是非語りたいですね。
意外とシンプルなのね。
あたしゃ、考えすぎだったかも。
ははは。
私、プログラム買わなかったので、カン・ヘジョンわからなかったんです。
そっかぁ~あんなところに出てたのね~
やっぱり、もう一回観てみなきゃ!
私夢みていたのでしょうか~!
私も見てきました。恐かったけど後から惹く
映画でしたね。いろいろ気になる事が一杯で
もう一回みたいけど恐い・・・・!
トラバさせて下さい。