Highway XXX

遠距離恋愛の理論から言えること

聞いた話だが、遠距離恋愛というものは、結構長続きするものであるが、しかしその経過を経て実際に近距離(結婚など)で恋愛をするようになると、案外その関係は破綻してしまうものらしい。では、どうしてこのようなことになってしまうのであろうか。


これは、遠距離でいる内は会わない長い時間の内に互いに相手を理想化してしまうものであり、実際に会う少ない時間の内には相手の悪い部分も、その理想化したイメージを通して解釈するためにあまり悪い風には解釈されないことになり、一緒に生活する上で折り合いのつけられないどうしようもない点として意識することができないからだというのだ。むしろ、会わない時間の間に恋い焦がれて相手の全ての部分を好意的に解釈するということになる。

しかし、実際に結婚したりしてその相手と一緒に生活する段になってみると、悪い点(自分とは合わない点・自分とは異なる価値観など)がお互いにはっきりと意識できるようになり、生活を共にする相手としては不十分だと互いに認識し、結果、関係が破綻することになってしまうというのだ。


つまり、(お互いに良いイメージを持っている)あまり会う機会に乏しい人間関係に関しては上手くいくことが多いということだ。

この理論を逆手にとると、自分が好かれたいと思う相手には、あまり会わないでおけばよいということになる。
すなわち、これが恋愛関係についていえば最終的には破綻してしまう可能性が高いのかもしれないが、しかし社会的な関係についてのみ考えたとき、本当に近い関係になるということは稀であるため、好かれたいと思う相手には、最初に良い印象を与えてさえいれば、後はあまり会わないようにするだけで勝手に相手が自分を理想化して好意的に解釈してくれ、そのような良い噂も流るかもしれず、かつその人との関係も上手くいくという一石二鳥な結果となり、自分にとっては非常に好都合である、ということだ。
しかしながら、このように良いだけの間柄は真に人と交わっているとは言い難く、友達関係ましてや恋愛関係において通用する理論ではなく(これは当然だが)、本当に良い関係性というものは良い点も悪い点も互いに認め合えるような関係を言うのだろう。

話は戻るが、また一方で、あまり良いイメージをお互いに持っていない間柄の二人はずっと互いを悪い方向に解釈することになり、しかもその二人が近い間柄になることはなかなかないがゆえに結局分かり合えず悪いイメージを互いにもったままその関係は終わってしまう、ということも同時にいえる。



さて、話が長くなってよくわからなくなってしまったが結局何が言いたいかというと、自分が良い風に解釈している人に関してはその人の(自分にとって)良くないと感じられる点も見つけてその点について吟味しておくことがその相手を正しく理解することにつながり、よりその人との関係性も確たるものにすることができるということだ。逆に、悪い風に解釈してしまう人に関しては少し距離を縮めてみたり、または相手の行動を良い風に解釈したり良い点を見つけてみたりすることである程度の関係にできたりもしくは互いに認め合う関係にすらなれるという可能性がある、ということである。

つまり、何かに対する印象、特に常に変わり続けている人間に対する印象に関しては、それはあくまで一面的な印象に過ぎないことが多いため、物事は多面的にとらえておく必要があるといえるのだ。


あれ、そういえば、これと似たようなことって、昔ブログに書いたことがあったような。

読んで下さりありがとうございます。
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