2024年8月23日、岐阜県関市大雲寺にて、
93歳で関ケ原の戦いに参戦した戦国武将、
大嶋雲八の供養祭がおこなわれました。
8月23日は雲八さんの命日、421回忌です。
雲八さんの偲び、冥福を祈り、健康長寿、
生涯現役(?)を祈願するお寺の行事です。
供養祭は、本堂で10時にスタートしました。
今年も雲八さんの話を聞いて遠方から訪ねて
みえる方もありました。いつもの歴史マニアの
方の顔ぶれも…。久しぶりの方も、初対面の
方もみんな一緒に歴史の話で盛り上がります。
供養祭、まず太鼓の音でスタートします。
力強い太鼓の音、心に響く音色でした。
そして副住職さん親子の読経に続き、
電子ピアノのバックミュージックに合わせ、
雲八さんの生涯と大雲寺の関わりについて
語りのステージがありました。
文章は、古文書(寛政重修諸家譜・大雲寺
縁起)に書かれた記録を現代の言葉に訳し、
さらに朗読バージョンに書き改めたもの…。
その文章に合わせてバックミュージックを
作曲…。供養祭で披露するために作った
他にない、大雲寺のオリジナル作品です。
供養祭が終わると、冷たいシャーベットの
サービスがありました。そして参列者達の
お楽しみ、特別公開&写真撮影タイムです。
2024年供養祭、今年の特別公開は…?
なんと、お寺で長い間行方不明だった
”晩年の雲八さんの肖像画のお軸”でした。
この度、お寺の蔵の中から無事発見され、
供養祭の場で久しぶりに公開されました。
以前のブログ記事に何回か登場しています。
当時、「現在、行方不明」と書いた記憶が…。
お寺で発見されて、本当によかったです。
このお軸、子供時代に拝観させて頂いた
記憶がありました。その時の第一印象は、
「戦国武将なのに、無骨な感じではなく
どことなく上品。気品を感じるな~。」、と…。
大人になって拝観すると、印象が変わった。
久しぶりに雲八さんのお姿を拝観すると、
ぞくっするような”鋭さ”を感じました。
ごくごく近くから見たので、顔の表情まで
よくわかりました。激動の世を生き抜いた
強さ、厳しさも感じられるような気がします。
このお軸、描かれてから400年以上経ち、
剥離、退色も目立ち、書かれている文字も
微妙…。修復の必要性があるようですね。
お寺は、大規模な修繕も考えているそうです。
「これは、雲八さんの何歳ごろの肖像画…?」
「誰が、何のために描いた肖像画…?」
「一緒に書かれているものは何…?」
「肖像画の修復っていくらぐらいかかるの…?」
参列者のみなさんから、いろいろな質問が
ありましたが、さすがの”雲八ねえさん”も
知らないことばかり、答えることは難しい…。
供養祭には、みんなが雲八さんにお供えを
持っていきます。今年、私は”大垣城最中”と
成城石井のバターサブレです。(雲八さんの
好物…?いや、”雲八ねえさん”の好物だ。)
中には、あっと驚くお供え物もあります…!
供養祭のため、お菓子屋さんに”雲八どら焼
き”を特注で作らせて、お供えされた方も…。
”家康どら焼き”などは、よく見かけますが、
”雲八どら焼き”は、初めて見ました…!
お供えのお下がりを一ついただきました。
どら焼きに大きく”雲八”と、焼き印があり
矢のマークもありました。完璧ですね…!
ふと、「雲八さんのお菓子があるといいな~。」
…と思っていましたが、ホントに作っちゃった
人がいた…。もったいなくて食べられません。
毎年参列されているのメンバーと一緒に
ランチをいただきました。この近くのお店
焼肉”TOKINOYA”さんのビビンバ丼です。
関の街には、本当においしいものがたくさん
あるのですね。あり過ぎて困るぐらい…。
2015年以来、毎年参加している供養祭、
2024年もいっぱい収穫がありました。