2021年10月31日、関ヶ原古戦場記念館へ。
記念館1周年記念の歴史講演会に申し込み、
ラッキーなことに当選したので出かけました。
記念館は現在のところ、予約制です。
特別講演会は午後2時からなので、
午前11時~で入館予約をしておきました。
午前11時には、まだちょっと時間があるので、
別館のカフェでモーニングタイムです。
記念館の別館にあるレストランとカフェは、
前行った時と同じく、自販機で食券を買って
注文。席で待ち、できたらブザーで呼ばれて
取りに行くというセルフサービス方式です。
広いフロアは、あっという間に満席です。
今年2月に行った時と比べ、少し雰囲気が
変わったようにも思えます。
喫茶もレストランもメニューが変わりました。
アクリル板も設置され、コロナ感染対策も…。
武将の家紋の入ったTシャツの家族連れを
結構見かけました。さすがに”大嶋雲八の
Tシャツ”姿の人は見当たりませんでした。
11時になり、手続きをして入館しました。
関ヶ原記念館を訪れるのは2回目です。
11月28日まで、”竹中半兵衛と重門”という
企画展を開催していてます。
企画展開催中、普段500円の入館料が
300円UPして、800円になっていました。
こんなに立派なカラー図録が付いてきました。
企画展、力が入っているようですね。
竹中半兵衛は信長、秀吉の軍師として
天下統一に尽力した武将です。
半兵衛の息子が重門です。
関ヶ原の戦いでは最初、西軍に属し、
犬山城に入ったのですが、調略され、
途中から東軍として参戦しています。
なんせ、関ヶ原の”地元の武将”なので、
東軍にとって、力強い味方です。
西軍の主力武将、小西行長を捕らえるなどの
手柄を立て、関ヶ原の戦いの戦没者供養や
戦地の復興なども手掛けたと言われます。
その重門くんですが、小学生に人気の図書、
”やばい日本史”にはこんなエピソードが…!
ある日、半兵衛は息子、重門くんに戦の話を
聞かせていました。すると、途中で重門くん、
「おしっこ…!」と、立ち上がったのです。
すると、半兵衛は、息子を𠮟りつけました。
「話の途中に”おしっこ”とは何ごとじゃ…!
武将の息子なら、戦いの話に夢中になって、
お漏らしするぐらいでなきゃダメだぁ~!」
父、半兵衛が亡くなったのは、重門くんが
わずか7歳の時だと言われています。
つまり、半兵衛は7歳未満だった息子に
戦の話をしたことになります。そう考えると、
話の途中で、「おしっこ」も無理のない話…。
ちょっと重門くんがかわいそうになります。
企画展は、とても充実していました。
竹中親子の地元でしか見られない肖像画、
書状などレアな資料がたくさん展示されました。
関ヶ原記念館、なかなか頑張っています。
今回は展示コーナーもじっくり見ました。
会場で、なんだか太鼓のような音が聞こえる…?
と、思ったら、誰でも自由に叩ける陣太鼓でした。
この太鼓の音、現代に生きる私にとって、
「これから戦だ~!かかれ~!」、というより、
「これから祭りだ~!さわげ~!」、という
感覚に近いかもしれません。
刀や鑓や火縄銃のレプリカを手にして、
実際の重さを確認するコーナーも…。
火縄銃、大筒、思ったより重たいです。
関ヶ原合戦図屏風の前で陣羽織を着て
撮影するコーナーも賑わっていました。
なかなかのイケメンに描かれた竹中半兵衛、
息子の重門くんのイラストも展示されていて、
写真撮影OKなのが嬉しいです。
見学の後、別館のレストランでランチです。
レストランのメニューが全面的に変わりました。
”関ヶ原合戦弁当”が登場しました。
「いちおし」と書かれていたので注文します。
このお弁当、テイクアウトなら、1200円。
館内飲食なら、お雑煮と珈琲付きで
1500円です。館内飲食がお得かも…。
ブザーを持って席で待つこと15分。
ブザーが鳴って取りに行きました。
トレイには、お弁当と白みそ仕立て
丸餅のお雑煮がのっています。
お弁当は、西軍をイメージした白みそ、
秘伝たれの鳥そぼろのご飯、
東軍をイメージした赤味噌、
秘伝たれの牛そぼろのご飯が
半分ずつ盛り付けられていました。
お弁当のおかずや白みそ雑煮には、
地元産の新鮮な野菜をふんだんに
使ってあります。寒天のデザートと珈琲も
付いてきて、ちょっとイイ感じでした。
さて、ランチの後は、特別講演会です。
会場はお隣にある、ふれあいセンターです。
記念館の館長さんであり、NHK大河ドラマの
時代考証を数多く手掛けている、
小和田哲夫先生の講演を聞きます。
さて、講演の始まる前に、まずトイレへ…!
小和田先生の講演の途中、トイレに立ったら、
「歴史マニアたるもの、戦の話の途中で
トイレに立つとは、なにごとじゃ…!」
…と、半兵衛さんに叱られそうです。
午後2時から3時30分までの講演会は、
わかり易く、大河ドラマ時代考証の裏話を
交えながら、竹中親子と黒田親子の絆を
熱く語った、あっという間の90分でした。
なるほど、これだからウチの主人が
歴史講座にハマって、休みの度に
あちこち、せっせと出かけるハズですね。
悪いことじゃないから、文句言えないなぁ~。
秋の休日、充実した時間を過ごせた
関ヶ原古戦場記念館でした。