”雲八ねえさん”の歴史スポットめぐり

愛知県津島市宝寿院の”弘法まつり”へ…!

2022年3月20日(日)、愛知県津島市へ…!

また、津島神社にやってきました。

 

ロシアのウクライナ侵攻や東北の地震など

暗いニュースばかりの世、津島神社ご祭神の

強力なパワーで垂れこめた暗雲を吹き払い、

希望溢れる明るい世を迎えられるように…!

…と、強引なお願い(?)をしました。

 

津島神社に参拝していると、心の中に、

「まぁ、今日はお天気もいいし、せっかく

お参りに来たのだから、ついでに

この周辺をのんびり見ていきなさい。」

…との言葉が浮かんできました。

 

そういえば、毎月10日20日30日には、

津島神社の門前朝市が開催されます。

さっそく、蓮根、ブロッコリー、ホウレンソウ、

地元でとれた新鮮な野菜をゲットしました。

 

 

その後、久ぶりに津島神社のお隣にある

元神宮寺だった宝寿院に立ち寄りました。

 

ちょうどタイミングよく、宝寿院では年に1度

開催される”弘法まつり”をやっていました。

3月21日は弘法大師さまの命日だそうです。

 

”弘法まつり”では”四国88か所お砂踏み”

”写経体験”、そして”寺宝展”など

普段できない体験ができるようです。

 

 

特に”四国88か所のお砂踏み”に注目…!

”霊場のお砂踏み”って、よく聞くけれど

いったいどういうものなのでしょうか…?

一度も体験したことがありませんでした。

 

”お砂踏み”とは、本堂に並べられた四国

88か所霊場の敷地から持ち帰った砂を

踏みながら、参拝することだそうです。

 

四国88か所を巡ったことと同じ功徳を

いただけると考えられているようです。

え~っ、時間もお金も手間もかけないで

ご利益だけ、いただけるの~?

では、ちょっと体験してみよう…!

 

 

「外出自粛で四国遍路もままならない昨今

ぜひ、”お砂踏み”ご修行下さい。」

…とありました。外出自粛…。確かに…。

 

本堂には四国霊場の砂や石が入った白い

座布団のようなものが並べられています。

「南無大師遍照金剛」と、唱えながら

砂の入った座布団を踏んで参拝します。

 

本堂の中をぶつぶつ真言を唱えながら、

並べられた座布団(?)を順番に踏んで、

ぐるりぐるりと回りました。

 

最後に本堂を出て、大師堂に参ります。

ここのお砂は結願、高野山のものだとか…。

今でもお大師さまが生きていると伝えられる

高野山、奥の院のものです。

 

 

ホンモノの四国88か所巡礼は、簡単にできる

ものではない、大変な修行だと聞いています。

超お手軽バージョンの参拝でしたが、

ちょっとだけ巡礼気分を味わいました。

 

”お砂踏み”を終えて、今度は”写経体験”に

チャレンジしました。写経も修行の一つです。

自分自身のお願いのため、先祖供養のため

昔からさかんに行われてきたようです。

 

 

塗香で身を清めた後、机に向かって

薄く印刷された薬師さまのお経の一部を

筆ペンでなぞって書いていきます。

 

私、普段は筆を使う習慣がないので、

思ったように文字が書けな~い…!

 

お経の文字って、日常生活では使わない

難しい文字が度々登場します。

この字で間違っていないかな~?

なぞっているだけなのに、結構難しい…。

 

 

写経は、書いていると心が落ち着く…。

…と言われますが、全部、書き終えて

自分の字のヘタさに心が落ち込む…?

 

ちょっと修行になったでしょうか…。

ともかく無事、お経を書き終えて本堂に

お納めさせていただきました。

 

 

次は、寺宝の特別公開会場へ…。

宝寿院は津島神社の神宮寺だったので

古い時代からの宝物が残されています。

 

宝寿院は、戦災には会わなかったものの

廃仏毀釈の時代に大きな打撃を受け、

貴重な文化財の多くが失われたそうです。

今あるものは貴重な”生き残り”の品です。

 

印象に残ったのは中国伝来の涅槃図です。

よく見かける涅槃図とはかなり違った感じ…。

 

 

沙羅双樹の木がブロッコリーみたい…。

そして白い小さな花をつけた沙羅双樹、

たくさんのきらきら輝くシャンデリアのような

飾りものが樹からぶら下がっています。

 

たくさんの動物が集まっている姿や、

お釈迦さまの死を嘆き悲しんでいる

大勢の人の姿は描かれていません。

お釈迦さまを囲んで数人のお弟子さん…。

そしてその下に数人のお坊さん…?

 

一番手前には、シルクロードの彼方から

やってきたようなエキゾチックな踊る人…。

 

 

住職さんが涅槃図の説明をします。

「この涅槃図、実は精巧にできた複製です。

ホンモノは現在、奈良国立博物館に

収蔵されています。重要文化財です。」

 

ホンモノの写真はネットで見ることができます。

”宝寿院、涅槃図”で検索してください

 

「この涅槃図、ちょっと珍しい構図です。

多くの涅槃図には、大勢の人々に囲まれた

お釈迦さま…。いろいろな動物が集まって

嘆き悲しんでいる様子が描かれています。」

 

「あれは、後の世の創作のようですね。

本当は、お釈迦さまはこの絵のように、

数人のお弟子さんだけに見守られ、

ひっそりと息を引き取られました。」

 

「絵の下のほうに描かれるのは、お釈迦さまの

亡くなった、ずっと後の時代の様子です。

お釈迦さまの法要をしているようですね。

1つの絵に2つの時代が描かれているのが

この涅槃図の特色だと言われています。」

 

「踊る人が2人、描かれていますよね。

これ、胡人です。お釈迦さまを供養するため

シルクロードの果てからやってきて、

自分のお国の踊りを踊っているのでしょう。」

 

住職さんはご自身の修行のことや、

法話を交えながら、展示されている寺宝、

宝寿院の長い歴史を語って下さいました

 

 

参拝後、ご接待のお菓子をいただきました。

めったに拝観できない寺宝、そして

住職さんのお話…、本当に素晴らしい

機会に恵まれ、贅沢な時間を過ごしました。

 

宝寿院の住職さんはじめ、宝寿院の皆様、

弘法さま、本当にありがとうございました…!

 

さて、ランチタイムです。今回のランチは…?

津島駅の近くにある”ゆさひみベーグル”へ。

”ベーグルのプレートランチ”を注文しました。

 

 

お店自慢のベーグルに、タンドリーチキン、

たっぷりの野菜サラダ、スープ、キッシュ、

食後の飲み物が付いています。

 

遅めのランチ、のんびりいただきました。

素敵な休日を過ごすことができました。

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