愛知県稲沢市祖父江にある善光寺東海別院
7年に一度のご本尊ご開帳に行ってきました。
令和4年ご開帳は4月3日から6月29日まで。
いつもより長期間のご開帳になっています。
中部地区の6つの善光寺が同時にご開帳。
私は今回のご開帳では、関、岐阜に続いて
3つ目の善光寺となります。
本堂は鐘の音、読経の声、御詠歌の調べが
重なり合って、信仰のお寺らしい雰囲気…。
稲沢市祖父江にある、善光寺東海別院は、
明治になってから、建てられたそうです。
明治時代、蓮田だったこの地に、1本の茎に
2つの花が咲く珍しい蓮の花が現れました
これをきっかけとなって創建されたとか…。
ご本尊は、善光寺如来さまです。
長野の善光寺から勧請して、祀られています。
建物は長野の善光寺の3分の2の大きさです。
祖父江善光寺も”戒壇めぐり”があります。
よくある”戒壇巡り”は、本堂の床下、暗闇の
中にある回廊を、壁伝いに中腰になって
歩き、ご本尊の真下にある錠前を捜して、
錠前に触れて、ご本尊とご縁を結び、
極楽往生を願うというものです。
祖父江善光寺では、”極楽戒壇巡り”といって、
錠前のあるところに行くと、急に明るくなって
目の前に極楽浄土の様子が浮かび上がる…!
たくさんの蓮の花がキラキラと輝き、金色の
仏像が立ち並び、鳥が舞う極楽の風景が…。
さっそく”戒壇巡り”を申し込みます。
300円お納めして、まず、捜すべき
”極楽往生の錠前”のレプリカを見ます。
よく聞くのは、「”戒壇巡り”やってみたけど、
暗闇の中、どこに錠前があるのか、結局
よ~くわからなかった…。」…という話です。
「錠前があるのは出口に近いところですよ。」
「前を行く人が”ここに錠前ありましたよ~”と、
場所を教えてくれるから大丈夫だよ。」
…こんな話も聞いています。
祖父江善光寺では”極楽往生の錠前”の
レプリカが本堂に展示されているので、
その形をちょっと覚えておきます。
金色のゴムに楕円形のプラスチック片の
付いたブレスレットを手渡されました。
「これを右手に着けて、右手を壁につけて
壁伝いにお進みください。」、と説明が…。
階段を下りると、そこは真っ暗です。
暗闇の中、ブレスレットの楕円形の
プラスチック片がほのかに光ります。
よく見ると、善光寺如来のお姿が…!
角を曲がると少しだけ明るくなりました。
さらに進むと、突然きらきらと輝く、
”極楽浄土の姿”が広がります…!
蓮の花の向こうに、仏さまが並んでいます。
ちょうどその場所に”極楽往生の錠前”が
ありました。明るいので誰でもわかります。
誰でもわかる…のですが、暗闇の中に現れる
極楽浄土の明るく美しい風景に目を奪われて、
肝心の”極楽往生の錠前に触れること”を
忘れちゃう人もいるのではないかな~?
戒壇巡りが終わって、7年ぶりに公開される
ご本尊、善光寺如来さまを参拝しました。
本堂には”ぼけ封じの仏さま”も祀られて
いました。そして長寿を祈願するところです。
誰でも自由に鳴らせるドラもありました。
「よいことがあったら、静かにお鳴らし下さい。
そして恵まれない人にその喜びを
分けてあげて下さい。」、とありました。
どぉ~んんん…と、長く響きが残ります。
自分で石占いできる”おもかるさん”も
ありました。女性グループの方々が、
”おもかるさん”を持ち上げて石占い…。
「重~~っ…!おもかるさん、こんなに
小さいのに、めっちゃ重いわぁ~。
お願いかなうの、まだまだかなぁ…」
”おもかるさん”占い、盛り上がっていました。
先祖供養にお線香を供えます。
文字が浮かび上がる線香がありました。
お線香の印のあるほうに火をつけると
”南無阿弥陀仏”の文字が浮かび上がります。
戒壇巡りの前に火を灯しておいたお線香、
戒壇巡りが終わってから見に行ったら
白くなってくっきりと”南無阿弥陀仏”文字が
現れていました。先祖供養になったかな…?
さて、祖父江善光寺の道、少し先を行くと
行きつけ神社の一つ、津島神社があります。
津島神社の”花手水”は”花まいり”と
名付けられ、毎月1日と15日から、
南門前の手水舎に飾られています。
6月の”花まいり”は、夜に飛び交う
蛍をイメージして飾られていました。
ブルーの系の花で飾られています。
この花の色、素敵な感覚ですね。
手水舎が季節の花で飾られる”花手水”
神社参拝の楽しみの一つです。
”花手水”のある神社、捜してみると
たくさん見つかるみたいですね。
そろそろ紫陽花のシーズンなので、
”紫陽花の花手水”も見られるでしょうね。
またブログ記事で紹介していきたいです。