もうすぐ、1人の生活が終わる。俺は、負けたのだろうか。
家を出たのは意地だった。意地を張る。悪いことなのか、いいことなのか。
随分ながいこと、意地を張っていた。それももう、終わってしまう。
現実はいつもすぐ後ろにいて、ただゆっくりと俺を追いかけてくる。
夢をみるのは現実があるからで、現実があるのは夢があるから。現実はただ、俺の目の前にいるだけだった。
真っ黒な何かが俺を追いかける。いや、ただずっと見つめている。目を合わせていなかったのは、俺のほうだ。
こんにちは、現実。お前といると、退屈しないで済むよ。