3週間ほど行っていなかったオナニーを、つい先ほど行った。
なぜ3週間もしていなかったのかといえば、特にしたいと思わなかったからである。20代前半のころは、常にオナニーしたいという気持ちにあふれていた。ただ快楽だけを求めることに危機感をおぼえ、オナ禁をしていた。そのときの僕にとって、それは最大の苦行だった。開けたシャンパンから出てくる炭酸を、なんとか押しとどめているような、そんな感じだった。
しかし、今回のは違う。開けても飛び出してこないのだ。だから無理をする必要がない。ただ身体の部位には、使わないと衰えるという機能があるらしい。だから自分が射精できるのかどうかが心配だったのだ。それについては、無事に行われていた。
射精は快楽を生じる。人は快楽を求めるから、オナニーをする。ただ最近、そうではない快楽もあるよな、と思った。アニメを観て感動すること、歌を聴いて情熱を感じること、それらだって、立派な快楽だ。俺は、最近はそっちのほうが好きだ。だからしようと思わなかったのだと思う。
まぁ何事も、過ぎたるは及ばざるが如し。たまに定期点検をするくらいでいいのかなと思う、オナニー後の私であった。