数年前からエンジンが4000rpm前後で ばらつく ようになってました。
なにせ1982年生まれの古いバイクですからねぇ~。
根源と思われるキャブレターオーバーホールをしてもらう度に改善はされていましたが、
納得出来るレベルまでにはなかなか到達ませんでした。
それが突然…
2016年上期部活動が終わる頃に今までにないひどい状態になり、
高速巡航するとタンクがビビッてしまうようになりました。
これ以上無理させられない
これまで数回キャブレターはオーバーホールしてます。
純正部品や市販リペア部品を選りすぐって組んでもらいましたが際立つ効果なくちょっとマシになった感じで治まってました。
最後の決断でキースター製の燃調KITをごっそり組み込んでもらうことにし、これでダメならレーシングキャブレターに交換する算段です。
組込んだKITはこちら
KEYSTER製CB750F-B/C用燃調KIT。FH-5383N
(定価は4気筒分1.6諭吉でしたが大阪モータサイクルショーで特値決済)
部活動お休み期間の2016年8月に作業依頼。
燃調KIT以外に用意したのは、KITに含まれていないエアカットバルブとエンジン本体につなぐインシュレータなどのゴム部品
純正品のエアカットバルブは1個0.6諭吉するので社外品を使ってもらい、替えられる部品をごっそり交換。
(純正品はゴム製部品単発で買えません。アルミ製フタ付のASSYになるのでお値段お高くなります)
キャブとエンジンをつなぐインシュレータは純正品がすんなり出ました。
主治医に出したセッティングの要求事項は
『高速側無視してもいいので、発進から中速域までをなめらかにして下さい』
結果は…
標準組合せより1段薄目のセッティングでずいぶん改善されタンクに出る振動は少なくなりました。
処置後の9月~11月の間にツーリングを重ねて気の付くところを見つけてみると、
私の要求値が高すぎるのか、まだ不満感がありました。
具体的には
・振動は1/2以下に低減・・・○
・エンジンはまわるが、力強さ(馬力)が減少・・・△
・タイトターン上り加速時にノッキング・・・×
・燃費・・・1割程度悪化・・・×
主治医の感想
・今までいろいろ使ったKITの中でもこの製品は上質。
35年前のキャブレターボディーをそのまま使っているので可動部に摩耗などが出ているのは否めません。
それにしてももう少し何とかならないかなぁ~
CRとかFCRとかのレーシングキャブレターにしてしまえば良いのでしょうが、趣がなくなり まったり 走れません。
CB-1300キャブレター流用されてた方(VITAL SPIRITさん)のお話しを伺うと、ノーマルよりセッティングに手間が掛かると…
流れ的に今までキャブレター周囲だけのOHだけでした。
今年は車検があるのでこのタイミングに合わせて他に出来ることは…。
電気系
私の一番苦手な分野。
バッテリーはまだ元気だし、発電コイルも生きている。
レギュレータは数年前新品に入れ替えているので今回は電気を作る・溜める部分は手を付けません。
CBが手元に来たときにノーマルコイルが瀕死状態だったのでDYNAコイルに入れ替えて良くなって以来
点火系には手を入れてないので今回ここをリフレッシュしてもらいます。
(手元に来たときはバッテリーを上げてしまうぐらいエンジンが掛からなかったのです)
主治医お勧めの点火器具は ウオタニ製のSP-Ⅱフルキット
フルノーマル車にも対応しています。
主治医も多くの処置実績があるのでそれに入れ替えます。
日本品質なので安心できるとのお墨付き。
純正のスパークユニットを取り外し、ウオタニ製コントロールユニットとコイルに入れ替えます。
(ガバナユニットは取外してウオタニに送り、対応処置されます)
併せてスパークプラグ・プラグケーブル・プラグキャップ類もごっそり交換。
取り外した部品たち
12年ほど使った緑色の俵状部品がコイル。
四角い小さい部品は35年前の純正スパークユニット。
ウオタニコイルは小型ながら強力な火花を約束してくれるとのこと。
コイルとユニットの位置はそれぞれこのような状態で装着
ノーマル車なのでダイヤルは0位置です
点火系交換に伴いキャブレターを 『発進から中速域までをなめらかに』 の要求通りの再調整してもらいました。
(薄い側のままだとやはり振動が顕著に出たそうで、1段濃いめのノーマル組合せ)
(主治医曰くあと少し改善の余地があると…)
ゆっくりスロットルを開けたときには4つのピストンがスゥ~ッと滑らかに回転しているのが判ります。
その先、パッと開けると高回転までタコメータの針は今までにない速度で回ります。
2017年4月
春ツーリング前夜に家に車両納車で初走行。
近所のガソリンスタンドで満タンにしておくために走ってみると…
今までと全然違う。
振動が少なくなった。
どの領域でも力がある。
これが走ってすぐの印象でした。
翌日のツーリングで、高速も含め300km弱を走りながらチェックすると
・振動 : 1/2→1/5程度に低減・・・◎
・エンジン: 弱く軽い→力強い・・・◎
・ノッキング: あり→なし・・・◎
・燃費 : 悪化→元に戻る・・・○
ようやく元気を取り戻したエンジンは快音。
春からツーリング5回分で走った距離は約1700km
その間走行中に不快感を感じたことはありませんでした。
高速での振動もずいぶん改善されましたが、それ以上にエンジンに粘りが出ました。
トルク感が増したとでも言うべきでしょうかね?
元々ねばり強いエンジンでしたが、変更後は1ギア高めの走行もこなしてくれます。
これは超ゴキゲン。
『最近何かエンジンがくたびれてきたかも・・・』と感じてられる方がおられたなら
新品ノーマルコイルとコード類を交換するのではなく、このKITに入替えてみるのも選択肢です。
対応車種もたくさんあるのでじっくり検討されるのがいいでしょう。
(あくまで車両個体差・人間個人差感があると思いますが参考にして下さい)
CB-Fの場合の部品価格
本体KIT・・・・・税別6.8諭吉(定価)
コードやキャップ類・・・0.7諭吉程度
工賃など・・・・・経験値と腕が必要なので時価となります
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余談
7月定例ツーリング帰路時の豪雨帰宅時。
解散後に不調に見舞われ最後は雨中に押して帰ることに
セルは元気なのに火花が飛ばない。
マフラーからは生ガスが時折ボン!
コントロールユニットが浸水して点火時期が早くなってしまったのかと思いました。
翌週自然乾燥できた状態で再始動するも低速で安定せず、
そのまた翌週に主治医に引き取りに来てもらい家の前で再度確認。
2週間放置で完全乾燥したのかアイドリングは比較的安定。
でも、時折3気筒になるような症状再発。
ゴボゴボゴボ…
そのままトラックに乗せられて主治医の元へ…
原因究明してもらうと…
アイドリング~3000rpm付近で失火の兆候があり、それ以上では元気に着火。
大雨でスパークプラグが半死状態になったのが原因でユニット自体には異常なし。
具体的には大雨でヘッドが冷却されすぎてプラグに熱入れが出来ずに不調。
これが原因のようです。 (ねじ部の茶色は焼付防止剤です)
プラグ交換後の主治医試走でガツっと熱入れしたあとは順調。
お盆休み中に納車となり近所を走りましたが再発の症状はありませんでした。
プラグの半死
初めて聞きましたが、時折起こる現象だそうです。
一度死んだプラグは復活しないとのこと。
初期形RZ250に乗っていた時にはプラグかぶり対応策として新品プラグ2本をいつも積んでいましたが
4stに乗り換えて以来プラグを積んで走ることはありませんでした。
タンク外すだけで簡単に交換できるのが救いだと思って、当分の間出先で不具合起きた場合に備えて4本積んでおくことになるのかなぁ~。