まさかのスペイン撃破でW杯一次リーグE組1位突破を決めた日、朝ご飯昼ご飯夕食と食卓に着くたびに点けたテレビから「その劇的シーン」が何度も流れ、その度に心地よい興奮と歓喜の波がやってきて、夢のような1日となった。
一夜明けた今だってパソコンの前に座り、ブログのネタを探してはみるものの、頭の中はまだあの後半開始のホイッスルから「あれよあれよの6分間」ばかりがメリーゴーランドのようにぐるぐる回るばかりで、何も思いつかない。
それだけ無敵艦隊撃破の衝撃は大きく、日露戦争の日本海海戦でバルチック艦隊を撃破したことを知った日本人の欣喜雀躍ぶりがしのばれるというものである。
なんだか急に勇ましくなったみたいだが、戦争はどんな形にせよ大反対だ。
そもそも戦争をおっぱじめる指導者が必ず口にするのが「我が国の安全を確保するための自衛のための闘い」。
嘘つけってんだ。
太平洋戦争になだれ込んだ日本の指導者たちがいい例だ。
プーチン然り、息子ブッシュもまた然り。
何なんだよ「敵基地攻撃能力」って!
いかんいかん、話があらぬ方角に脱線してしまった。
スポーツ用語に戦争と同じ言葉が使われるのがいけないんだ。
そもそも「競う」ことと「争う」ことでは性格も中身も180度違うはずなのに…
勇ましくて歯切れがよさそうに思えるからつい使ってしまうが、人殺しと武力衝突になぞらえるなんてとんでもないことだ。
反省しなくちゃ。
さて、決勝リーグの初戦はクロアチアに決まった。
スペインのスター軍団であるレアルマドリードの司令塔を務めるモドリッチがいる東欧の強豪だ。
4年前のロシア大会の準優勝国でもある。
一難去ってまた一難。
しかし、何とかクロアチア戦に勝ってもらって準々決勝に駒を進めると、多分相手はW 杯5度優勝のブラジルが対戦相手になりそうで、個人的な願望としては是非ブラジルと真剣勝負で戦うところを見てみたい。
日本チームの当初目標もベスト8だし、実現するところをぜひ見てみたい。
6日の午前零時キックオフだが、それまでの間、ドイツとスペインに勝った大番狂わせの余韻と美酒にたっぷりと浸る幸せを堪能させてもらいたいと思う。
余韻の甘い香りの中に呆けていたいと思う。
半世紀前のサッカー小僧にはにわかには信じ難い光景が展開されているのだから。
(見出し写真はつるバラの「バレリーナ」 通常、秋には咲かないのに日本チームの活躍を寿いでエールを送るために咲き出したかも…)