「朝早くからごめんなさい」という書き出しとともに「久しぶりにお食事でもご一緒しません? 来週のご都合はいかがですか? 」というショートメールが携帯電話に届いたのだ。
ん? 女性から食事の誘いか ♪ 珍しいなと思いつつ文面に差出人の表記はないし、届いたショートメールのアドレスにもとんと見覚えがない。
はて、誰からだろう… ♪
いろいろ考えを巡らせてみたが、残念ながら心当たりはない。
さてはいたずらメールかという疑いが首をもたげ、放っておくことにした。
すると今度は昼過ぎ、それも1時半を過ぎたころにまたショートメールが届いた。
「こんにちは ♪ 実は来週ちょうど連休が取れそうなんですよね。久しぶりにお会いしたいので、予定だけでも教えてもらえまか? 」と。
最初のメールに反応がなかったので、首を傾げながらもう一度送って寄越したものらしい。
今度は食事のお誘いではなく「予定だけでも」と一歩後退した内容である。よほど会いたいらしい。
フム、すっかり相手を間違えちゃっているなァと思いつつ、今回も知らぬ顔の半兵衛を決め込もうとしたのだが、待てよこのままナシのつぶてが続くとメールの送り主は送り付けた相手に対して複雑な気持ちを抱かざるを得なくなるかもしれないなぁ、場合によっては仲たがいしてしまうかもしれない、そんなことになれば気の毒だなぁ――などと余計なことを考えてしまったのだ。
如何にも親しげな文面がそう思わせたのかもしれない。
で「あなたはどなたでしょう。宛先を間違えていませんか? 」と返信してやったのだ。
するとすぐに返事が返ってきた。
「先日ご一緒させてもらった〇〇ですけど… ××さんじゃないんですか? 」
「違います」とボク。
「すみませんでした 友達にアドレスを聞いてメールしたのですが、入力を間違えてあなたに届いてしまったみたいです(トホホの絵文字) それなのにわざわざ返事をしてもらってすみません。しかも男性の方と間違えるなんて…。女性の方ですよね?? 」
最後は混乱ぶりをのぞかせている。間違えた相手が男だろうが女だろうがどうでもいいじゃないの。
分かりゃぁいいのさ、と放っておいたら翌日、またメールが届いた。
曰く「おはようございます ちょっと気になったんですが□□さんとは知合いですか? □□さんに××さんのアドレスはこれだよって言われてメールしたので。もし□□さんが送り間違えたなら知り合いなのかなって思いまして…。」
当然これも無視。
すると夕方になってもう一度「先日はご迷惑をお掛けしました。何度もすみません… メール届いてますか? 返事がないからちょっと心配になっちゃいました…」。
こういうやり取りに付き合っていると、そのうちヒョウタンから駒みたいにボクが食事に誘われちゃうんじゃないかしらん。お詫びのしるしにとかなんとか理由をつけられてサ。
ヒマ人なのだからそれも一興ではありますが、まさか美人局じゃァないだろうけど、何か新手の詐欺事件に類するものじゃァないでしょうね。
今の世の中ネットとか携帯電話で最初の内は顔も見せずに芝居して、挙句にその気にさせた途端、とんでもない災厄が降りかかる事なんてザラのようですから…
それにしてもショートメールは携帯番号を入力すればメールが届くが、誤配信の主は友人から渡されたアドレスを入力したと言っている。言い分が正しければボクのアドレスがアカの他人に漏れている?
だとしたらどこから?
エキナセア「グリーン・ジェル」のつぼみがだいぶ膨らんできた
こちらのつぼみは水色の独特の形をした花を咲かせる「ルリタマアザミ」。直植えから鉢に移したら姿がコンパクトになりいい塩梅だ、
「バーガンディー・アイスバーグ」の一番花の残り花。とても良い香りでそばを通ると甘い香りが心地よい
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