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平方録

朝日が当たり始めるとキレイだろうなぁ♪

昼前から降り始めた雪が止んだのは午後6時ころだった。

朝ごはんを食べ終えてすぐに掘りごたつに移動して新聞を隅から隅まで読み、タブレットで読者登録しているブログを訪ね歩きながらステレオで流す音楽をクラシックではなく、サッチモをはじめとするジャズにしたのは朝のテレビ小説の影響だと思う。

すっかり〝こたつのシミ〟になっている間にも「雪見障子」風にした巻き上げ式のカーテン越しに雪は降り続け、ナンテンの枝が見る見るうちに深くお辞儀していく様子に「おいおい、いい加減に降り止んでくれよな」と案じたりもした。

結局、わが海沿いの町に積もった雪は2~3cmだったが、何と東京では10cmに達し、横浜でも7cm積もったというから南関東にしては「大雪」の部類に入ると言ってよい。

 
深夜3時ころ、外の道路から何かきしむような音が聞こえ、耳をそばだてていたら新聞配達のバイクらしく、ポストの蓋がガタンと鳴る音も聞こえたから間違いない。
わが家の玄関前の道路は坂になっているのだが、バイクが走れる程度の状態だということが、暖かい布団の中で図らずも確かめられたわけである。
まぁ、始末の良い降り方だったと言えるだろう。
 
4時に起きてベランダに出てみると満天の星である。
この時刻のアメダス記録によれば気温はマイナス1.4℃。
それにしてはあまり寒さを感じなかったのは雪という幻惑効果のせいだろうと勝手に決めている。
身体のどこかに、雪に大喜びした子供のころの記憶がまだ少し残っていて、雪は仲の良い友達ではあっても決して敵ではないということが寒いという感覚を遠ざけているに違いない。
 
ちょうど5時ころだった。
窓を開けて外の様子を写真に撮っていると、ザクザクという音が聞こえてきて懐中電灯を持った男性が坂道を降りていく。
おっかなびっくりの足つきではなく、躊躇のない足取りからは下り坂を歩くのに何らの不安がないことを知らせてくれている。
案外始末の良い雪だったことがここら辺からもうかがえるのである。
 
それにしても散歩なら酔狂なことだし、出勤だとしたら誠にご苦労様なことである。
 
 
 

6日11:25 気が付くと本格的に降り始めた


11:30 2階のベランダの鉢植えの植物にみるみる積もり始める


12:11 庭のナンテンに積もる雪でナンテンが深くお辞儀をし始める






14:10 枯れ木に花が咲き始め…




17:22 隣の家越しに見える東側の道路には路面にまで雪が積もり始める


17:24 玄関側の道路を見てみると薄っすらと積もってはいるが、この時刻になるとほとんど止みかけていたので、これ以上の積雪の心配はなさそうだと胸をなでおろす
 

17:24 2~3cmなら日が上りさえすればすぐに解けてくれるだろう
 

21:38

21:39 今時のiphoneは暗くても、ただシャッターを押しさえすればこんな写真が撮れる
この時間、肉眼ではよく分からなかったが、空はもう晴れ上がっているようで、綿雲のようなものが浮かんでいた
それにしても人家の明かりがなければ、夜の写真なのかそれとも昼間なのか分かりにくい
 
今朝4:59 同じ景色を早朝に撮ったものだが、人家に昨晩あったような明りはなく、星がいくつか写っている
 
5:00 枯れ木がいよいよ‶満開〟になって朝を迎えようとしている
 
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