春のワルツ 第2話 「虹の貝殻」
例によってNHKのドラマガイドから。
15年前―――ソウルを追われた賭博師のチョンテは、息子のスホを連れて故郷の島にやってくる。自分の父親にスホを預けるつもりが、父は既に他界。途方に暮れていたところに、幼なじみのヘスンと再会する。ヘスンは娘のウニョンと二人暮らし。体の弱いウニョンに手術を受けさせるため、懸命に働き、お金を貯めていた。「アメリカでの事業の後始末が終わるまで」と嘘をつき、ヘスンにスホを預けようとするチョンテ。スホはチョンテに置いていかれまいと必死に追いすがるが、思いは届かず、結局ヘスンの家で暮らすことになる。
ウニョンと同じ小学校に通い始めるスホ。勉強はさっぱりだったが、ウニョンのお陰で徐々に周囲にもなじんでいく。スホを「お兄ちゃん」と慕うウニョン。しかしスホは、クラスメイトを相手にギャンブルを行っては、着々とソウルへ渡るお金を貯めていた。
そしてついに「ソウルに行く」と言い出すスホ。ショックを受けたウニョンはスホと言い合いになり、スホは十分なお金も持たぬまま家を飛び出していく。
●赤い屋根もオーダーメイド!
黄色と緑が鮮やかなチョンサン(青山)島の風景の中に、ひときわ映える赤い屋根の家々。実は、この地方にもともと赤い屋根の家が多いのではなく、ユン監督が映像全体のバランスを考えた結果、撮影用に赤い屋根に塗ってもらったのだとか。果てなき映像美の追求はさすが「映像の魔術師」ですね!
チェハの取材でオーストリアに飛んだソン・イナの回想シーンに登場するピアノの天才少年は、最初スホの双子の兄弟かと思ったが、そうではなかった。ピアニストとしてウイーンで活躍しているチェハの回想シーンにウニョンが登場したからだ。してみると、田舎の素朴な環境で愛情を育んでいたスホとウニョンの過ごした時間と、都会でイナとチェハの過ごした時間はあのピアノの上達ぶりから見て、最低でも四五年ずれているということになりそうだ。しかし、男の子はいくら成長が遅いからって同じ子をあてがったのはちょっと無理がある。髪型変えただけではちょっと・・・数年の時間の経過は女の子で理解してくれってことか。しかし、双方の女の子に情感を通わせるには男子は同じ方がいいことも確かだ(ドラマ作りは微妙なところで難しい)。この男の子、ちょっとヒョンビンに似たところがあってなかなか魅力がある。演技力など相当なものだ。
イナ役の子はペ・ヨンジュンの「大王四神記」でスジニの子供時代を演じた子だな。この子は「大王四神記」でもそうだったが勝気なかわいさをうまく演じる。
しかし、何と言ってもかわいいのはウニョン役の子だ。いくつくらいの子なのであろう。この子の憂い顔は成長したウニョンを演じるハン・ヒョジュの顔の表情にしっくりつながっていて好感を覚えた。演技も上手である。演技しているというより、まるでそこで生活しているみたいな上手さである。
この子、あらすじを見ると第3話もフル出場の活躍をしそうで楽しみだ。今のところはウニョンのかわいさにいかれています。
さて、注目の第4話(冬のソナタでも前半のみどころだった。NHKの冬のソナタ特集でも、4話を繰り返し見ている人の話が出てきていた。僕も4話が好きだ。ユン・ソクホ監督ドラマの見どころのひとつだろう)は、あらすじを読んだだけで早く見たいって感じがする。