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雨の記号(rain symbol)

ソチで「あげひばり」

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‘フィギュアクイーン’キム・ヨナ(20)が世界で最も影響力のある人物の一人に挙がっている。

キム・ヨナは米時事週刊誌タイムが2日(韓国時間)ホームページで発表した「2010タイム誌選定の世界で最も影響力ある100人」の候補201人に含まれた。
2日午前9時現在1917票のキム・ヨナは全体順位で10位。‘韓流スター’ピ(Rain)がキム・ヨナに次ぐ11位で、ヒラリー・クリントン米国務長官が12位にランクされている。1988票のバラク・オバマ米大統領は8位で、1位は米トークショー司会者コナン・オブライエンで1万144票。
タイム誌は201人の候補のうちポップスターのレディー・ガガを1位候補、キム・ヨナを2位候補に選んだ。タイム誌は「韓国初のフィギュアスケート五輪メダリスト。バンクーバー五輪では優雅な演技で世界最高点をマークし、金メダルを獲得した。ゴルフが好まれる韓国でフィギュアブームを起こした」と説明した。
キム・ヨナはインターネット投票でスポーツスターの中では最も順位が高い。スポーツスターでは米ショートトラックスターのアポロ・アントン・オーノ、タイガー・ウッズ(ゴルフ)、カカ(サッカー)が候補に含まれている。
(ニュース記事より)

 バンクーバーオリンピックが終わってはやひと月以上が過ぎた。フィギュアスケーター、キムヨナ選手のスター的イメージの広がりは加速度を増してきているようだ。ファンの一人として素直に嬉しい。できるなら自分の口でこのことを彼女に伝えてあげたい。
 そして、このまま選手生活をぜひ続けてください、とお願いしたい。世界のフィギュアファンは、いやスポーツを愛するファンは、いや、人間の生きる姿の美しさを追い求める人たちは、あなたのあのような演技にまためぐりあいたいときっと願っているに決まってます、と。
 確信して言える。オリンピックにおいて彼女は世界中の人々の心を魅了した。感動で包んだ。氷上の極限世界を演じる彼女の美しさに魅入った。
 もはや、ジャンプがどうのこうのじゃなかった。エレメンツがどうのこうの、スピンがどうのこうのじゃなかった。それらはひとつに融合し、美しい物語世界を現出した。それは人々の目の当たりに在った。カメラや映像の小細工ではなく、現実に流れる時間の中に在った。日々切磋琢磨した彼女にしかなしえない世界があった。
 彼女は、飛べば鳥になった。滑れば雪車になった。舞えば蝶になった。それらはひとつながりになって、若い娘のちょっとシャイでメランコリックでロマンチックな日常をあざやかにつむぎあげた。美しい世界だった。そこにはしばし、夢でも見たような余韻がくすぶった。まさに、二時間の極上映画に優るとも劣らない氷上メルヘンだったのだ。
 「2010タイム誌選定の世界で最も影響力ある100人」に投票しているのはどういう人たちか知らないが、これにどうしても一票投じたいとは思わない。しかし、ソチに行ってほしい選手百人になら、僕は先を争ってキムヨナ選手に一票を投じる。
 願わくばソチオリンピックで「あげひばり」を演じるキムヨナ選手が見たいものだ。あげひばりの完成バージョンは練習の中にしかなかっただろうが、グランプリシリーズのフランス大会での演技の途中、胸がビビッーと震えた瞬間があった。転倒などあって未完ではあったが、あの演技のみずみずしさは今も心に焼き付いている。
 あの完成バージョンをオリンピックで見たなら、世界の人たちはバンクーバー以上に驚くことだろう。
 
 
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