雨の記号(rain symbol)

韓国ドラマ「イケメン(美男)ですね」第15話(2)






韓国ドラマ「イケメン(美男)ですね」第15話(2)
Korean drama "You're Handsome" Episode 15 (2)



 キム記者はしゃがみこみ、ユ・ヘイの身体をゆさぶった。
「ふざけてないで起きてください」
 しかし、何の反応もない。
 びっくりして女性スタッフが駆けつけてくる。
「ヘイさん、しっかりして。ヘイさん、ヘイさん・・・どうしよう」
 スタッフはマネージャーを呼びに走った。

「こういう手できたか・・・」
 キム記者はユ・ヘイにも聞こえるような声で言った。
「何か込み入った秘密があるのは間違いないようですね」
 ユ・ヘイは気を失ったままピクとも動かない。
 そんな彼女に向けてキム記者は話しかけた。
「分かりましたよ。僕がその秘密をつかむまであなたは黙っていたらいい。A.N.JELLの秘密のネタをしっかりつかんだら、ヘイさん、あなたは見逃してあげますよ」
 すると失神してるはずのユ・へイは、コックンコックンと頷いた。


「ミナムをどこかに避難させましょう」
 シヌはフニに向かって提案した。
「どうしてだ?」
 フニはコーヒーカップを置いて身を乗り出した。
「もうすぐ本物が帰国するっていうのに?」
「キム記者が双子に取材を申し込んできました・・・」
「あっ!」
 フニは声をあげた。
「このままではまずいです」
「確かに・・・それは何とかしないとな」
「・・・」
「そうだ、一度断った日本でのサイン会、あれをやろう。スケジュールは・・・」
 フニは懐から予定表を取り出した。
「早い方がいいです」

 シヌはミニョの避難の件をテギョンに伝えた。
「今日の便で沖縄へ行く。どうする?」
「俺は後から行く・・・」
「わかった。じゃあ、俺たちだけ先に行く」
「・・・」

 フニは避難の段取りをミニョに説明した。
「その間に、ミナムもアメリカから帰国します。そうしたら、妹さんは本来の姿で帰国できるんです。それですべて解決」
「では・・・帰国したら、私はここに戻る必要はないですね」
「そうですね・・・A.N.JELLとしてはないです。お別れ旅行だと思ってください」
「・・・」
「だけど、テギョンが別行動で寂しいでしょう・・・?」
「いいえ。遠くへ行けて嬉しいです」
「荷造りはあとでもいいんじゃないですか? 一緒に帰国してからでも遅くない」
「ついでだから、やっておきます」
 そう答えたもののミニョの心には寂しさの影が差している。こうして荷造りしてるのも心に決めて始めているからだ。

 部屋の出入り口でテギョンと顔を合わせた。
「兄貴、先に行ってます」
 ミニョはそう言って頭を下げた。
 テギョンはミニョから顔を背け黙っている。ミニョは大きな旅行バッグを持って後ろを通り抜けた。
 立ち止まり、テギョンのことを気にかけているところにシヌがやってくる。
 すぐミニョの大きなバッグを手にする。二人で出ていった。

 テギョンもミニョのことで頭がいっぱいだった。

 そして沖縄行きの飛行機は飛んだ。
 一向は沖縄に降り立った。

(続く)




 <script type="text/javascript" src="//translate.google.com/translate_a/element.js?rification: google3493cd2db9cb=googleTranslateElementInit"></script>  google-site-ve

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「「イケメン(美男)ですね」」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事