韓国ドラマ「イケメン(美男)ですね」第16話(最終回)(13)
Korean drama "You're Handsome" Episode 16 (Final) (13)
ユ・ヘイはコ・ミナムに花束を差し出した。
「コンサートでいよいよ本格デビューね。おめでとう」
テギョンとミニョに変な条件出したりしていたが、今はもうミナムのことが満更でもない様子。
コ・ミナムは黙って花束を受け取った。
そこにフニが入ってきた。
ワンが訊ねた。
「メーク始めなきゃいけないのにテギョンはどこ行ったの?」
「テギョン?」フニはもったいつけて説明した。「彼女を連れに行ったよ」
それを聞いてジェルミの顔から笑みがこぼれた。
ユ・ヘイは複雑な表情になったが、部屋を飛び出す形相ではない。シヌもミナムを見ながらほっとした様子だ。すっとぼけているのはコ・ミナムだが、やや妹コン気味のところがあるのか、ピンクの匙を口で舐めたりしている。
テギョンはミニョが働く保育園に駆けつけた。園児たちはお遊戯して遊んでいる。
テギョンは女の子をつかまえて訊ねた。
「ジェムマ先生はどこ?」
「でかけましたよ」
「もう?」テギョンは迷った。「どうするか。空港へ駆けつけるべきか・・・これ何だ?」
女の子の握ったカードを見て訊ねる。
「先生の星です」
「えっ? ちょっと見せて」
どのカードにも星マークが入っている。テギョンは部屋を見回した。すると部屋の壁という壁には星マークの切り絵や写真などがいっぱい貼られたり、飾られたりしている。
テギョンはミニョの言葉を思い浮かべた。
――遠く離れても、あなたを思って星を探します。
「ここは星でいっぱいだ・・・!」
テギョンは目を潤ませる。
女の子が言った。
「一番星は別にあるって言ってたよ。今日はその星を見に行ったの」
テギョンは急いで部屋を飛び出していった。
コンサート会場への入場が始まった。
ミニョはよそ行きの姿でファンたちの群れに混じり、入場していく。
テギョンはコンサート会場にまっすぐ車を飛ばした。
コンサート会場は開演を待つばかりの状態だ。
ミニョは飛行機の切符を握り、時間を気にしだす。
「最後まで見ることが出来そうにないな」
ため息をつき、ステージに目をやる。
あそこに登場したテギョンを見ただけでここを出なければならないかもしれない・・・。
開演が迫る中、テギョンは会場に帰り着いた。スタッフが声かけるのも無視してステージに出た。
テギョンを見て黄色い歓声があがる。
テギョンは観客席に目をやった。
ステージから見る観客席は暗い。しかも大勢の客だ。ミニョはどこにいるか見当もつかない。
テギョンは舌打ちした。
「これじゃ無理だ」
テギョンをステージに見てミニョはつぶやいた。
「最後に見ることが出来た。よかった」
(続く)
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