韓国ドラマ「イケメン(美男)ですね」第16話(最(11)
Korean drama "You're Handsome" Episode 16 (Final) (11)
「やはり会場はここが最高だ。ここに限る」
ワンを引き連れ、フニは威勢よく機嫌よく歩いている。その後ろをシヌが歩き、そのまた後ろをテギョンとジェルミが歩いてくる。
ジェルミはテギョンに言った。
「今日、ミニョ来るかな? 会えなかったらどうする?」
「・・・」
「そうだ。兄貴、あれを貸してくれ」
「・・・」
「ブタウサギだよ」
テギョンは足を止めた。
「あれは捨てた。すべて忘れる」
「何だと? 忘れる? 待ってたんじゃないのか?」
「来ない人間を待ってもムダだ。だろ?」
「自分の気持ちをちゃんと伝えたか?」
「伝える必要はない」
ジェルミはテギョンに向かって興奮した。
「気持ちを伝えないなら待たなかったのと同じじゃないか。何やってたんだ」
ジェルミは怒って先に行ってしまった。
テギョンは舌打ちした。
(伝えたところであいつはこなかっただろう・・・)
下を向いて歩いていると正面から歩いてきた女が声をかける。
ユ・ヘイだった。花やプレゼントをかかえている。
「あなたにあげるんじゃないわよ。ミナムにあげるの」
「・・・」
「聞くところによるとあの子と終わったらしいわね。ほんとにそれでいいの?」
「そうだ。いいんだそれで。俺に口出しなんかしてないで、さっさと行け」
「とか何とか・・・あなた、終わったなんてウソね」
テギョンはユ・ヘイをにらみつける。
「あら、やだ。本心がバレちゃったから恥ずかしくなってるわけ?」
「・・・」
「こうなったら、ウソを突き通すのね。バレたらカッコ悪いじゃない」
言うだけ言ってユ・ヘイは行ってしまった。
「来るんだろ?」
メーク室に入ってきたテギョンにシヌは訊ねた。
「その話はやめろ」
不機嫌そうにテギョンは答える。
「あの日、酔ってたのはあいつだろ?」
「そうだ。事情があったみたいだ」
「それでそのまま行かせてしまったのか?」
「そうだ。まだ苦しんでるから行かせた」
「そういうこと聞いてるんじゃない。言い訳するな」
テギョンはシヌを見つめ返す。
「それは最後まで引き止めた者のセリフだ。お前はちゃんと引き止めたか?」
「・・・」
「俺は最後まで引きとめようとした。情ないと思われようと最後まで努力下から手放せたんだ」
「・・・」
「お前はどうだ? どうせ自分がかわいくて追いかけもしなかったんだろう。そうやって自分のプライドだけ考えてればいいさ。何様のつもりだ、ファン・テギョン」
シヌはテギョンを残してメーク室を出て行った。
(続く)
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