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韓国ドラマ「イケメン(美男)ですね」第3話(4)
Korean drama "You're Beautiful" Episode 3 (4)
ミニョは悲しそうに口を動かした。
テギョンは彼女の口もとを見た。見ているうちに屋上での出来事が脳裏に戻ってくる。
「いかん!」
テギョンは身体に震えを覚えた。彼女から思わず目をそらした。
彼女は自分の口にゲロを・・・! 忌まわしい記憶が脳裏に浮かびあがった。あれで自分は不覚の気絶まで追い込まれてしまった。
しかし、気を取り直して言った。
「この程度ならまだいい。軽い接触事故のようなものだからな。しかし、これ以上かかわるとどうなるか知れたもんじゃない。ご遠慮させてもらうよ」
ミニョの暗く重い胸にポッとひとすじの光明が射しこんできた。
「では、私のことを黙っていてくれるんですか?」
「そうじゃない。俺は巻き込まれないようにすると言ってるんだ」
興奮した声にミニョは目をつぶった。顔をそむけた。
人差し指をミニョに向けてテギョンは言った。
「要するに…お前が起こす問題はお前が処理して、さっさと消えてくれ」
「…」
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ミニョはうなだれ、唇を噛みしめた。テギョンの理解を得られたわけではなかったのだ。
目の縁にみるみる涙がたまってくる。
小さな声でつぶやく。
「よくわかりました・・・迷惑をかけないよう・・・コ・ミナムを辞めることにします」
ミニョはこのことをフニに報告した。
「女だとバレたのですか?」
フニは肩を落とした。
「はい・・・申しわけありません」
フニの横で二人のやりとりに聞き入っていたワンは訊ねた。
「だけどテギョンも、他の人にはまだ話してないのでしょう?」
「・・・かかわりたくないから自分で身を引けと言っていました」
「ということは」フニはぐいと身を乗り出した。「知ってるのはテギョン一人だけってわけか・・・。だったら、テギョンさえ何とかすれば・・・」
ワンは訊ねた。
「どうするの?」
「あいつが消えればいいんだが・・・さて・・・」
何か方法がありそうな気がしてフニはメガネを外した。きりりとした目になって言った。
「あいつを監禁してやるか!」
――
――幽閉されて15年・・・餃子だけ食べ続けて生きてきたテギョンにもうイケメンの面影はない。
髪ぼうぼう、祖先の姿そのままに餃子を食べ続けながらテギョンは呟く。
「餃子だけで15年生きてきた。いったい何者の仕業なのだ?」
――
ワンはフニの後頭部を思い切り叩いた。
「バカじゃないの! 冗談やってる場合じゃないのよ! あんたこそ先に始末してやろうか?」
ワンはフニの身体をボコボコ叩いた。
「わかった、わかった」
フニはワンの暴力を制した。
「じゃあ、こうしよう」
ワンは姿勢を正す。
「それじゃあ・・・テギョンが見たのはコ・ミナムでなくて――ぜんぜん別人だと思わせる――!」
――
その芝居をミニョにさせる。
「あなたが見たのはコ・ミナムではないわ。ク・ミナムだったのよ」
――
「これで、どうだ?」
ワンは切れた。
「この大バカ!」
フニの後頭部を叩いた。
「私が復讐してやるから、あなたは引っ込んでな。バカ、バカ、バカタン!」
フニの身体をボコボコ叩いた。
ミニョはそんな二人を力の抜けた表情で眺めている。
「わかった、わかった。じゃあ、方法はひとつしかない」
フニは手で自分の髪を整えた。
「土下座してお願いしよう」
そして始まる三人のダンス。
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