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雨の記号(rain symbol)

「朱蒙」第6話の見どころ

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 ヨンポの企みに遭い、鉄器工房で火事を起こす結果となり、責任をなすりつけられた朱蒙はクムワの怒りを買い、宮を追い出されてしまう。ユファは朱蒙のやったことにふがいなさを覚えながらも、朱蒙に強くなってもらうにはこれでよかったんだ、と自分に言い聞かせ、朱蒙をわざと厳しくして追い出す。剣の師匠ムソンにも接触しないよう手を打つ。
 行き場のなくなった朱蒙は市内を当てもなく歩き回った。
 これさいわいとばかり、帯素やヨンポらは朱蒙の命を狙って動き出す。
 将来、朱蒙を支える武将として活躍することになる、オイ、マリ、ヒョッポもこの頃は徒党を組み、イカサマ芝居のスリで生計を立てる市中のちゃちなチンピラだった。
 当てもなく市内を歩いていた朱蒙も三人のイカサマ芝居にひっかかり、金や財物を掏り取られてしまう。
 三人は町を仕切る商人兼ならず者のトチのところに掏り取った財物を持ち込む。目利きでもあるトチは持ち込まれた財物が王家のものであることを見破るが、足もとを見てマリたちから安く買い叩いてしまう。
 金を掏られたことを知らなかった朱蒙は町の食堂で無銭飲食の扱いを受ける始末だ。困っているところに声をかけてきたのは召西奴だった(ここでも朱蒙は彼女とまたも間の悪い出会い方をする)。
 飲食代を肩代わりしてもらった朱蒙は、この恩を返すため自分を商団で働かせてくれ、と頼み込むが、商売は信用が第一だ、お前のような者は信用できない、また、王子様をやとうのは畏れ多いことです、と皮肉まじりで断わられてしまう。
 帯素やヨンポらの放った刺客はじっと朱蒙を襲う機会を狙っていた。(この辺からはもう7話に入っているが勘弁していただこう)人影のないところにやってきた朱蒙を取り囲み、一挙に襲い掛かった。朱蒙は必死で防戦に努めるが、立て続けの攻撃で腹を切られ、ピンチに追い込まれてしまう。
 もはや、これまでという時、何者かが朱蒙を助太刀に入ってきた。その機に乗じて朱蒙は何とか追撃を逃れた。
 そうして行き倒れになっている朱蒙を救ったのはオイ、マリ、ヒョッポの三人組だった。

 6話の見どころは、将来、朱蒙の支えとなる人物たちが朱蒙とふれあいを開始していくことである。一見、だらしなくぶざまな朱蒙が描かれているように見えるがそうではない。同志をまだ得ず、孤立無援の状況にある朱蒙に不運が引き寄せられているだけの話だ(召西奴との出会いや再会はその最たるものだ)。しかし、彼は母の言った大義を成すため、必死で生きている。そのひたすらな情熱が不運の中にも彼に一筋の光明を与え、そこから生じてくる危機を切り抜けようとする必死の思いと姿が、少しずつ周囲の者に伝わっていくことになるのだろう。
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