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雨の記号(rain symbol)

韓国ドラマ「アイリス」第16話 

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ヒョンジュン(イ・ビョンホン)とソンファ(キム・ソヨン)は、チョリョン(キム・スンウ)の支援で核テロの標的が光化門であることを知る。光化門にたどり着いたヒョンジュンらは、核爆弾の入ったバッグを発見するのだが、遠隔操作では爆発しないことに気付いたテロ犯たちが、手動で爆発させるため光化門にやってきた。光化門でヒョンジュンとソンファは、テロ犯と激しい銃撃戦の末、核テロ阻止に成功。ヒョンジュンらは核テロを未然に防ぐことができた。
ヒョンジュンらはNSSに取調べを受けることになり、ソンファは北朝鮮に帰国、ヒョンジュンはNSSに復帰、さらにアイリスの実体を暴くためアイリス・リストの完成を大統領から頼まれるのだが…。


 北に戻ったチョリョンはアイリスの仲間を割り出し、妻子をたてに拷問にかけた。
 チョリョンはその一人から、核の攻撃目標となっている地点が、政府庁舎、アメリカ大使館、青瓦台であることを引き出す。それはヒョンジュンに報告された。そこを一度に攻撃できる場所は光化門と割り出された。
 NSS内では核阻止の方法が模索されていた。スンヒは起爆装置の詳細ファイルから、遠隔操作によって点火するはず、あらゆる電波を遮断することで防ぐのは可能かもしれない、と考えを述べる。
 スンヒの考えを受け入れ、パク・サンヒョンはそれらの電波の遮断(無効化)に向けて指示を出す。それらの電波をすべて遮断するには20分の時間を要すると弾き出された。
「急げ」
 パク室長は仲間を促した。
 攻撃目標地点の情報をよこしてきたのがヒョンジュンと知ったスンヒは急いで外へ飛び出していった。
 光化門にやってきたヒョンジュンらはここをコースとして回る観光バスを怪しいとにらみ、そこへ乗り込み、観光客らを外へ追い出すのだった。
(15話ラストより)


 ヒョンジュンは銃で脅して乗客をバスから非難させる。バスの中から核爆弾を確保する。それを抱えて引き揚げようとするが、そこへカン・ドチョル率いるテロ隊が戻ってくる。携帯での遠隔操作ができないと知り、核爆弾を直接操作して爆発に導こうというわけだった。
 彼らの銃は核爆弾をかかえて引き揚げるヒョンジュンらに向けられる。最初の銃撃はヒョンジュンを打ち抜く唯一の銃弾だったようだが、逃げ惑う市民の盾(犠牲)によって被弾をまぬかれる。
 それから激しい銃撃戦になる。応援部隊が駆けつけるまで、ヒョンジュンらはテロ隊の激しい銃撃にさらされる。銃に弾をこめようとする時、間近で敵に銃口を向けられるピンチにも陥るが、スンヒが駆けつけて二人を救う。
 するうち、応援部隊が駆けつけ、カン・ドチョル率いるテロ隊は最後まで抵抗を見せて全滅する(脱走する者が一人も出なかったことがこの組織の絶対的信仰の強さを証明しているようでもある)。
 ソウル中心部での核爆発の危機は去った。危機を救ったヒョンジュンと
ソンファの二人には、アイリスの組織一員であることが発覚して逮捕されたペク・サンやチン・サウとともに、国政院での尋問が待っていた。二人とも、韓国から追われる身であることでは同じだったからだ。
 厳しい尋問を受けるヒョンジュンやソンファ、チン・サウには複雑な思いが去来した。彼らはともに得体の知れない情念に導かれてここまで来てしまっていたからだ。
 国政院での取調べを終えたヒョンジュンは、ペク・サンやチン・サウとの会見を当局に申し入れる。
 ペク・サンは自分のことだけを語り、アイリスなる組織についてはついに口を開かなかった。
 チン・サウはヒョンジュンとの会見を拒んだ。
「これ以上、俺を惨めにさせるな。頼む。それだけだ」
 北に戻ったチョリョンはアイリスメンバーの摘発と解明を進めていた。解明はヨン・ギウンの上部リ・テジュンにまで達していた。
 チョリョンは微妙な立場での捜査を続けているようだ。キム・ソンファが北に戻ってくることが明らかになったが、彼女を助けるためのデーターを手にし、国家を裏切ったソンファを助けようとしているようにも見える。
 ソンファが北に戻る日、ヒョンジュンは彼女を見送りにやってきた。少しの間、二人は別れを惜しむが、この時ソンファは、一つお願いをしてもいい?、とヒョンジュンに切り出す。
「私はこれまで、あなたに名前で呼ばれたことが一度もない。最期に一度だけ、私を名前で呼んでほしい」
 ヒョンジュンはソンファを抱きしめた。優しい声で「ソンファ」と呼びかけた。ヒョンジュンと出会った日から今日までを思い出しながら、ソンファの目からは涙があふれた。
 国政院から拘束の解かれる日、ペク・サンは一通の封書をヒョンジュンに託していた。彼の両親の埋葬に関する書類だった。ペク・サンはこれを大事に持っていたんだな・・・(このドラマが事の善悪を超えたドラマだというのを感じさせる)。
 今話の後半、アイリスなるヌエ組織による陰謀によって、ミジョンも悲劇のヒロインと化していく。このドラマの悲劇性を強めているのは、男女の根源にある性によって彼らの運命を微妙に変えられ、歪められていってしまうことだ。ミジョンもその一人となった。ビックに出会うことによって彼女の運命は変わった。ここでは描かれなかった他の男女の愛も性も、この陰謀騒動によって、大小はあれど多くの犠牲が生じたことを暗示してもいよう。
 ミジョンがビックに殺される最後の場面は衝撃的だった。手段を用いる者の手にかかれば、人はじつにあっけなく殺されてしまうということだ。
 
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