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キム・ヨナ、東京では脇役？…ジャパンタイムズが見下す
韓国メディアが日本の英字新聞「ジャパンタイムズ」が９日付で、「長い休息を取った金メダリストのキム・ヨナの帰還は単にショーの筋書きを厚くするだけの役割（Ｋｉｍ’ｓ ｒｅｔｕｒｎ ｗｉｌｌ ｏｎｌｙ ｔｈｉｃｋｅｎ ｔｈｅ ｐｌｏｔ）」とさげすんだことに対し、韓国のファンらを刺激していると報道した。
今回の東京世界選手権大会でキム・ヨナは事実上ショーの助演にすぎないことを示唆したものと解釈される。
ジャパンタイムズはまた、最近終わった４大陸選手権で生涯最高点を取り信じられないシーズンを謳歌している安藤美姫が最有力優勝候補で、浅田真央のタイトル防衛の可否と新鋭村上佳菜子の初のシニア世界選手権出場などがショーの中心になるだろうと報道した。
一方、キム・ヨナは２０日に東京入りする予定だ。
（ニュース記事より）
キムヨナがこの世界選手権で単なる脇役に終わるか終わらないかはともかく、安藤美姫が最有力の優勝候補であるのは間違いないだろう。調子の上がってきた浅田真央と力強さの増した村上佳菜子が続き、それにアメリカ選手が絡む展開というのがごく常識的な考え方だ。
グランプリシリーズを追い、四大陸選手権の結果から予想を立てていけば、こういうことにならざるを得ない。
キムヨナはそれらの大会のどれにも出場しなかった。臨戦態勢を一度も持たないオフは一年にも及んだ。むろん、練習は続けていただろうが、試合を想定した実戦まがいの練習はそんなにこなしてもいないのではないか。
今大会にぶっつけで登場する彼女を優勝候補の中心に据えるのは無理な話である。
彼女の練習の様子を表敬訪問した関係者が、「相変わらず好調を維持している」と報告などしているが、ファンを安心させるための言葉であっただろう。
しかし僕自身は彼女が単にショーの筋書きを厚くするだけの役割（Ｋｉｍ’ｓ ｒｅｔｕｒｎ ｗｉｌｌ ｏｎｌｙ ｔｈｉｃｋｅｎ ｔｈｅ ｐｌｏｔ）」だけで終わるとは思っていない。
キムヨナがおとなしく脇役に甘んじるはずがない。
今大会に賭ける強い意気込みを彼女のフリープログラム「オマージュ・トゥ・コリア」に感じるからだ。
デービッド・ウィルソン（David Wilson）の言葉を待つまでもない。
「これまで私に多くの愛と声援をくださった方たちに恩返しがしたい」
僕はふと思った。このような思いを彼女は今、新たな闘志として燃え盛らせているはずだ。それらを後押しするものとして、ひょっとすると「オマージュ・トゥ・コリア」は競技としてこの東京で一度だけ演じられるプログラムかもしれないということだ。
いわば背水の陣のような覚悟で、何もかも燃え尽きるほどの演技で彼女は僕らの期待にこたえてくれそうな気もしてくるのだ。
今シーズン最初で最後の「オマージュ・トゥ・コリア」が彼女によって演じられるまであともう少しだ。
☆キム・ヨナ関連記事
５月に韓国ファンのための特別公演
キム・ヨナのマネジメント社オールザットスポーツは１０日、「キム・ヨナと世界トップ級選手が出演する『ＫＣＣスウィチェン・オールザットスケート・スプリング２０１１』を５月６日から３日間、ソウル蚕室（チャムシル）室内体育館特設アイスリンクで開催する」と明らかにしたと、韓国メディアが一斉に報じた。
キム・ヨナが国内で公演するのは昨年７月のアイスショー以来１０カ月ぶり。 ２０１１年国際スケート競技連盟（ＩＳＵ）世界選手権大会（２０日・東京）で公開する新しいショートプログラム（ＳＰ）「ジゼル」は演じるが、フリーの「オマージュ・トゥ・コリア」は公演に含めないな予定という。
オールザットスポーツは今回のアイスショーを世界的な公演にするため、１万席規模の特設アイスリンクを準備し、最先端の音響と映像設備を動員する計画だ。 アイスショー入場券の価格と販売場所、出演陣、プログラムは今後発表される。
キムヨナに鉄のガード
４年ぶりに日本で開かれるフィギュアスケート世界選手権（２１日開幕、東京・代々木第１体育館）に向け、放送権を持つフジテレビが９日、都内でイベントを行った。公式大会に１年ぶりに出場するバンクーバー五輪金メダルの金妍児（韓国）について、フジテレビや韓国の放送権を持つＳＢＳですら練習映像が入手できていないという。渡辺信治プロデューサーは「正直、情報がありません。韓国メディアも取材できていない状況。何とかしているところですが…」と、昨年末の隠し撮り騒動でガードが堅くなった五輪女王に弱り顔だった。
