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雨の記号(rain symbol)

韓国ドラマ「朱蒙」第2話

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 ハンナラ軍の追っ手が近づいたと知ったヘモスは夜中にこっそりユファたちのもとを去る。
 首長の娘がヘモスを逃がしたと知ったハンナラ軍は首長を切り、ユファを捕らえ、一族を皆殺しにする。
 ハンナラの追っ手から逃れたヘモスは川のほとりで商団の頭首、ヨンタバルと出会う。ヘモスが只者でないと見たヨンタバルは、水で飢えを満たしてないでうちで飯でも食っていけ、と誘う。
 ヘモスはヨンタバルから酒の振る舞いを受けた。
 横には身重の妻がいた。
 ヨンタバルが食欲のないのをとがめると、身重の妻はこう言った。
「ハベク族のことを思うととても喉を通らない」
 ヘモスは隣のケピルに訊ねた。
「ハベク族に何かあったのですか」
「あんな悪い奴ら・・・あったもなにも、兵士でも何でもない人たちにあんなことをして・・・」
 ヨンタバルが説明に入った。
「ヘモスを匿ったとして、ハンナラの鉄器軍が部族を皆殺しにした」
 ケペルが詳しい説明をした。
「ハベク首長の娘、ユファアガシーがヘモスを匿った張本人としてヒョント城に連れて行き、打ち首にするそうだ」

 ユファは身体と手に縄をかけられ、馬で引っ張られて歩かされた。止まることを許されず歩かされた。
 
 一人、川べりに立ったヘモスはユファアガシーの言っていた言葉を静かに思い起こしていた。
「部族が皆殺しになることを知りながら、山から下りてきながらずっと胸がワクワクしていた。私の手で救った人がヘモス将軍であったらいいのにと思っていたの」

 一方、金蛙は一隊を引き連れ、ヒョント城に引き立てられていくユファを救うべく作戦に入っていた。夜が深まるのを待って奇襲をかけ、ユファを救い出して逃げた。追ってこようとする者を弓で迎え撃った。

 翌日ヘモスは、自分をヒョント城に連れていってください、とヨンタバルに申し出た。ヨンタバルは快く承知する。
 道中、ヨンタバルの妻が産気づく。一行は休息をとり、その準備に入る。山賊が襲ってきたのはその時だった。しかし、一行はヘモスの活躍で救われる。
 ヨンタバルはヘモスに感謝を表した。
「ヒョント城まで一行を護衛してくれ」
 しかし一方で、ヘモスをヒョント城に売りつけようとの当初の企みは変わっていなかった。

 ヒョント城へ王との取引に出向いたヨンタバルは、予定の商談をすませたあとヘモスも取引の俎上に乗せようとしたが、結局、出来なかった。ヘモスに出会ったことで、商人ヨンタバルの中で何かが変化を萌したようである。
 
 夫余の王子、金蛙に助けられたユファは夫余の宮中にあった。ユファを見かけた神女ヨミウルは彼女に何かを感じたらしく、金蛙に問いかけた。
「ユファ様に好意をお持ちですか」
「妻とは好きな感情もなく一緒になった。しかし、彼女には出会った瞬間に心惹かれるものがあった」
 ヨミウルは淡々とした声で言った。
「昔、あなたに思いを寄せた女としてでなくなく言わせていただきます。天の声にしたがうことが今の私の運命です。あの方をそばにおいてはなりません」
 金蛙はヨミウルの言葉を、聞かなかったことにする、として退けた。
 金蛙にはユファに対する強い決意があるようだった。
 
 金蛙はタムル軍の山塞に出向いた。ヘモスは山塞に戻ってきていた。二人は久しぶりの再会を抱き合って喜び合った。
 金蛙は父である王がお前と会いたがっていると伝える。さらにお前を待つ者もいると付け加えた。

 ヘモスは王の前で、みんなで力を合わせればハンナラを撃つことができます、と強調する。
 王はヘモスの提案を受け入れ、ハンナラと戦うことに同意した。金蛙とヘモスはその準備にかかる。

 ユファは少しでもヘモスの力にならんものとタムル軍の山塞に向った。金蛙の妻もそれを手助けした。

 山塞に落ち着いたユファは夢中でまかないの仕事に励んだ。水汲みに出てきたユファのもとにヘモスが助けにやってきた。水汲み場から山塞までは道のりがあるようである。あたかも春だ。戻り道に一面菜の花が咲き誇っていた。
 二人はその中を歩いた。
 春の息吹は生き物の生死について考えさせる。
 ヘモスは皆殺しになった一族のことで申しわけない気持ちをユファに伝えた。
 ヘモス将軍を恨んでなどいません、とユファは応じた。
「私がヘモス将軍のことを聞かされたのは16歳の時です」
 そう言って、ユファは自分の素直な気持ちをヘモスに返した。
「もう一度、同じ状況が生まれたとしても、私はまた同じようにすることでしょう」
 ヘモスはユファに歩み寄りひしと抱きしめた。

 ヘモスはユファに指輪を与え、自分の気持ちを伝える。

 その頃、大使者のプドゥクプルと神女ヨミウルは、夫余王の決断を突き崩さんものと策を練っていた。それには相応の説明がいる。
 プドゥクプルとヨミウルは夫余王に懸命の説得を行った。
「朝鮮流民たちとともに大帝国を築いたヘモスはまたたくうちに夫余を呑みこんでしまうでしょう」

 プドゥクプルはヘモスを罠にかける作戦を練った。それは兵士に流民を装わせた偽装作戦だった。
 ヘモスはまんまと罠にかかり、ハンナラ鉄器軍に捕まってしまう。
 捕らえられたヘモスは目を潰され、磔にされる。
 ユファは急いで駆けつけてきた。目を潰され、さらし者になったヘモスを見て彼女は泣き崩れる。
「ヘモス将軍に私がここにいると伝えたいのに・・・」
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