韓国ドラマ「ただひとつの愛」第5話(エピソード4)
〇主な登場人物
イ・ヨンソ(シン・ヘソン)
キム・ダン(エル)
チ・ガンウ(イ・ドンゴン)
クム・ニナ(キム・ボミ)
チョン・ユミ(ウ・ヒジン)
フ(キム・イングォン)
チェ・ヨンジャ(ト・ジウォン)
クム・ルナ(キル・ウネ)
パク・グァンイル(イ・ファリョン)
キ・ジュンス(イ・ジェヨン)
他
第5話(エピソード4)
「通報はしないですって?」
ヨンソから返ってきた言葉がガンウは意外だった。
窓を割ったのは自分だと思いこんでいる様子だからだ。
ヨンソはクールな目をガンウに向けた。
「この場は自分が収めるからこのまま帰って」
「それなら」
釈然としないガンウは携帯を取り出した。
「僕が通報するので、このまま…」
「ガンウさん」ヨンソはガンウを制した。「ここは私の家よ。勝手なことはしないで」
ガンウは嘆息した。ヨンソの心持ちを探った。
「何を恐れてる?」
「機会を窺ってる連中が面倒なの」
「…」
「いいから帰って」
ガンウは動かない。
「私が協力します」
「もしや、私の言葉を疑ってるのですか?」
「ヨンソさん―」
その時、後ろで声がした。
「聞こえないのか?」
ガンウの背後から姿を見せたのはダンだった。
ダンはそばまでやってきて手にしたものをガンウに投げてよこした。ガンウは反射的に袋を受け取った。
袋をちらと見やりガンウは言った。
「勘違いをしたなら謝って許しを請うべきだろ。秘書さんよ」
ダンは鼻を鳴らした。そっぽを向いた。
「夜になって急に現れたんだ。誰が見ても怪しいだろ」
「それが暴力を振るった理由か?」
「紙人形みたいにすぐ倒れるからこっちも驚いたよ」
「それは」
ヨンソの前でクサされてガンウは弁解した。
「そっちが急に襲いかかってくるから…急に襲いかかられたんじゃこっちも対応できないだろう。プロレスじゃあるまいし…」
「ああ、そうなの。急じゃなければよかったというんだな」
皮肉の混じった口調にガンウは苛立った。
手にした物をダンに向けて言った。
「窓ガラスが割れた時、彼と一緒にいたのですか?」
少し間があってヨンソは答えた。
「いいえ」
ダンは驚いてヨンソを見やったの」
「でも…」
「庭から何か投げないとガラスは割れません」
ヨンソの目はダンに向けられた。
「あなたは庭にいたわね」
ガンウは薄笑いした。
「怪しいのはどっちだ?」
袋をダンに投げ返す。
ダンは笑い声を立てる。
「わあ、まいった。この愚か者に罪を着せられたよ」
ダンはガンウを睨みつけた。
「悔しいからって出鱈目いうんじゃない。かかってこい。相手になってやる」
「口の減らんやつだ。相手に」
「おう」
ダンは両手拳で応じる構えを取った。
この時ヨンソが叫んだ。
「やめて」
ステッキを握って立ち上がる。
「何度も言わせないで、あなたは帰ってくださいな」
「…」
「この件をファンタジアには話さないで頂戴」
それだけ伝えるとガンウに背を返した。
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