韓国ドラマ「ただひとつの愛」第5話(エピソード3)
〇主な登場人物
イ・ヨンソ(シン・ヘソン)
キム・ダン(エル)
チ・ガンウ(イ・ドンゴン)
クム・ニナ(キム・ボミ)
チョン・ユミ(ウ・ヒジン)
フ(キム・イングォン)
チェ・ヨンジャ(ト・ジウォン)
クム・ルナ(キル・ウネ)
パク・グァンイル(イ・ファリョン)
キ・ジュンス(イ・ジェヨン)
他
第5話(エピソード3)
傲慢なヨンソの気性に腹を立て、ヨンソの部屋を飛び出したダンは足を止めた。
ヨンソの部屋をちらと振り返った。
「そうだよな」
小さく呟いた。
「人間の目には天使も怪物も変態も同じなんだ」
ダンは窓に目をやった。
外の雨は収まりつつある。
ダンの身体から白い翼も消えた。
一瞬、ヨンソの部屋に戻りかけて思いとどまる。首を傾げながら自室に向かう。
この時、オープンドアが開いて男が入って来る。
いきなり何だ? どこかで会ったか…?
ダンは首を傾げた。
苛立って部屋を出て行ったダンを気にかけていた時、ヨンソはダンのいた場所に一枚の羽を見つけた。
手にすると羽には血がこびりついている。
それを訝っていると近くでダンの声がする。
ほかの人の声もして誰かとトラブっている様子だ。
ヨンソはステッキを立てて廊下に出ていった。
ダンは見知らぬ男を力づくで押さえつけながらヨンソに言った。
「警察に通報しろ。侵入者だ」
ダンに押さえつけられている男はヨンソを見て悲痛な声で呼びかけてきた。
「ヨンソさん」
男を押さえつけたままダンは言った。
「こいつが窓ガラスを割った犯人に違いない」
「そんなんじゃない」
男は必死に抵抗する。ヨンソを見て訴える。
「ヨンソさん。僕はチ・ガンウ…」
「黙れ! 早く電話を」
「うるさい」
怒りに駆られた男は力づくでダンを押しのけた。そのまま逆にダンを押さえつけた。
「君はじっとしてろ」
しかし、ダンが押さえつけられたのを見てヨンソのステッキは唸りを立てた。
ステッキで打たれてガンウはダンの上から離れた。打たれた腕を押えてヨンソを見た。
目の前にステッキが翳されている。
「誰?」
「チ・ガンウです。決して怪しいもんじゃない。ファンタジアバレエ団の芸術監督です」
チ・ガンウは悲痛な声で弁解した。
「…ガンウ?」
ヨンソは男をじっと見た。
「もしや、ニューヨークシティバレエ団のチ・ガンウ?」
ステッキで打たれた腕の痛みをこらえ、ガンウは頷いた。
「そうです」
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