雨の記号(rain symbol)

イ・セヨンとク・ハラ(KARA)






イ・セヨンとク・ハラ(KARA)
Lee Se Young and Goo Hara (KARA)



KARAのメンバーのク・ハラが開講を控えて学校を訪問した姿が公開された。

誠信(ソンシン)女子大のホームページには、28日に誠信女子大の総長室を訪問したク・ハラと女優イ・セヨンの写真が掲載された。ク・ハラは最小限のメーキャップと女子大生らしい服装で注目を集めた。
ネットユーザーは「活気ある姿がいい」「イ・セヨンと一歳違い? ク・ハラがはるかにお姉さんのようだ」「学校生活を頑張ってほしい」などの反応を見せた。
(エンタメニュースより)

 たった一枚の写真。

 見知らぬ女性と並んで座っているのは、みなもご存知ガールズグループ(KARA)のメンバー、ク・ハラ。
 こうして見ると強烈な印象を投げかけてくるのは確かにク・ハラである。というか、ほとんど存在感を彼女が独り占めしている。隣の女性は影が薄い。たまたま居合わせた無名の学生であるかのようにすら感じられる。
 しかしよく見ると別の角度からも撮影が進行中のようだ。イ・セヨンがこちら側を気にする素振りを見せていないからだ。
 むろん、見知らぬ女性と僕が最初に見受けたのは、この女性の記憶ににわかにはたどり着けなかったからだ。
 短い紹介記事を読んで得心した。彼女は「宮廷女官チャングム」でクミョンの子役時代を演じたイ・セヨン。多くの韓流ドラマファンがその演技力とかわいさに感銘を受けた名子役である。
 ク・ハラと1歳違いの1992年生まれなら、今年19歳になる。もう子役という感じでもないだろうと思って検索をかけてみたら、チャングムの頃のものはいくつか出てきたが、最近の活動の様子を伝える記事にはお目にかかれなかった。
 仕事をせず、大学受験を目指して学業に専念してきたのだろうか。それとも日本に入って来るドラマに出ていないだけなのか。
 いずれにしろ、大学の門をくぐったとなれば、彼女も本格的に活動を再開する時期でもあるだろう。

 さて、この写真を見て何を書きたかったかに戻らなくてはならない。
 まず、この写真では、ク・ハラにカメラのレンズの焦点は合わされており、この記事の焦点もク・ハラの美しさなり、かわいさなりに向けられているということだ。当然ながら、イ・セヨンとはレンズの焦点がずれている。
 ただ、いみじくも歌手と俳優の相違をこれを示しているようにも感じる。歌手はほんの数分の瞬発力で勝負するが、俳優は何時間もかけ人生をスケッチしていきながらその存在感をアピールしていく。イ・セヨンの演技でクミョンを見た者なら、僕の言いたいことがおわかりになるだろう。
 ここでは存在感でク・ハラに遅れを取っているかに見えるイ・セヨンだが、彼女もひとたび演技の衣を着れば真昼の太陽のように光り輝き出すだろうということだ。
 
 大人になったイ・セヨンがどんな姿で僕らの前に戻ってくるのかそれを待とう。その時、この写真の姿が彼女の存在感の何たるかを教えてくれることになろう。
 その日は遠い先のことでもないだろう。
 


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