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KARAの解散⑦
空がすっきり晴れ、冬にしては気温の上がった日だった。街中では肉眼で星を拾っていくのは大変だが、空気の澄んだ山の方では銀河系の星がたくさん瞬いたことだろう。
太陽系で9番目の惑星が確認されつつあるらしい。質量は地球の10倍、距離もものすごく離れているとか…
このニュースに接した時、ボンタはちょっと信じられない気がした。太陽系内に未知の惑星がまだあったことに…太陽系の最果ての場所にはガスみたいな雲の群れがあるとかいう…精密な望遠鏡が次々登場しだして遠くの星を観察できるようになったものの、光らない星を探し出すのはまだまだ容易じゃない。太陽系内にはまだまだたくさんの見つからない惑星が太陽と見つめ合っているんじゃないだろうか。
久しぶりに謎の天体と宇宙の話で盛り上がった後、クラヤは冷蔵庫からビールを出してきた。
「今日はラガーじゃなくて養老ビールか。このビールが一番美味いと一人で楽しんでるようだったが、この頃はちょくちょく味オンチにも出してくれるようになったね」
クラヤは苦笑した。
「今日はこれしかないんだ。貴君の来訪に合わせて買出しに出るわけにもいかんしね」
いろんな話題が尽きた頃、クラヤが切り出した。
「KARA解散の話題はジヨンやニコルのところで留まっちまってるが、あの後、KARAはどんな活動をしてきたんだ?」
ボンタは軽く頷いた。
「知ってるだろうが二人が出てった時点では解散もなかったわけだ」
「そうだったな…」
「あの後、DSPはKARAに留まった3人と協議を重ねながら打開策を練った。と言っても選択肢は二つに一つしかなかった。3人で継続活動していくか、新メンバーを加えて再出発するかだ。伝わり聞くところでは、残ったメンバーでこのまま継続活動していきたい、というのが3人の希望だったようだ。いや、強く望んだことだったかもしれない。ただ、それはDSPとして不本意で受け容れられない話だった。そうなるとKARAにはジヨンとニコルを失った痛手だけが残ってしまうからだ。個々の事情はともかくとして、KARAというグループはチームワークで人気を倍に膨らましていたところがあった。それが3対2の無残な分裂状況となったのだからやっていけるはずもない。3人がいくらこのままでやっていきたいと言っても客観的には成算が見込めなかったよ。3人が活動を続け他の2人も思い思いの仕事についたとして、コンサートや仕事などにいつでも双方が応援に駆けつけられる環境が残っていたなら話は別だけどね。しかしそれでは脱退騒動もなかったところに戻ってしまう。というわけで、DSPはメンバーを補充して再出発を決定した。公式決定が遅れたのは3人を説得するのに時間がかかったからだろう。つまり最終的にはDSPの意向が通ったわけだ。DSPが妥協を見せたとすれば、補充メンバーを1名に留めたことのように思う。それも比較的穏やか個性のヨンジにしたことで…ただ、同時にKARAの解散に至る道筋を決定づけたようにも思う。KARAが失ったダメージを補うにはヨンジ一人ではいかにも荷が重かった。カムバック曲(マンマミーア)はDSPが力を入れた意欲的楽曲だったが、大きなヒットに結びつかなかった。ヨンジは一人分の不足は補ったけど二人分までは補えなかった。ヨンジの他にもう一人メンバーが加わっていたら、もう少し違った成果が生じていたかもしれない。残念ながらこの時点でKARAは終章のストーリーに入っていったね」
「終章って…そのあと出した曲には力が入ってなかったということかい?」
「というか(マンマミーア)の反響で契約期間の仕事の流れがおおかた目星もついてしまったんだな。個々の仕事やコンサートの日程や規模はどんな風に組めばいいとかね。そしたらもう、DSPも3人も次の契約更新をどんな風に迎えるかに比重がかかってくる。そしたら淡々と仕事をつくりこなしていくことになる。3人も契約更新の迫る何ヶ月かは静かな仕事ぶりだった。当然、DSPは次も4人体制での契約更新を打診していたと思うが、3人がぎりぎりまで態度を明確にしなかったのは、付帯事項に何かいい条件がついていたのかもしれない。しかし結局は、今までの頚城から自由になる方がはるかにそれを上回っていたのだろうね」
ボンタは空になったビールグラスを軽く持ち上げた。
「まだある?」
「今日はいつにも増して体調がいいようだね」
クラヤは苦笑しながら腰を上げた。
「ついでに落花生も追加してくれ」
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