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雨の記号(rain symbol)

「朱蒙」第3話の見どころ

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 今話の見どころはハンナラ軍兵士の矢を受け、断崖から落ちて死んだ?とされるヘモスと、ユファの固い意志で生み落とされてくる朱蒙(ヘモスの子)のバトンタッチをめぐる話である。ヘモスが死んだ報を受け、これで夫余の危機は去ったと見て安堵していた夫余の重鎮プドゥクプルだが、ヨミウルは三足鳥が力強く飛び去っていった夢を見て不安に駆られる。
 その話をプドゥクプルに会ってする。おりしもユファ夫人の出産を告げられていた彼は、太子殿下の子との報告に疑念を覚えだす。
 プドゥクプルは大将軍に相談し、危険因子は早いうちに摘んでおかねば、とばかり、ユファともども生まれたその子を殺すように命じる。
 大将軍は夜を待って召使いの女を殺し、部屋に侵入するがユファはすでに赤子を抱いて脱け出した後だった。
 ユファの志はヘモスの血を引く我が子をヘモスのような勇者に育てあげることだったのだ。
 ユファは人目につかない山中を逃げていくが、途中、朝鮮流民を移送中のハンナラ兵士に見つかってしまう。追われるところを助けてくれた武士がいた。しかし、その男も味方でありそうにないと直感したユファは、早々にお礼を述べて行こうとするが、「ユファアガシー」と呼びかけられて振り返る。
「私を知ってるあなたはどなたですか」
「私は夫余の大将軍、チョクチ。ヘモスの血を引くその子とあなたをこのまま行かすわけにはいきません」
 鎌をかけられたことに気付いてユファは観念するが、振り上げた剣に雷が落ちて大将軍は死んでしまう。

 このまま逃げてもいずれつかまって殺されてしまうかもしれない。
 悩んだ末、ユファは苦渋の選択をする。モズのように太子殿下の息子としてこの子を育て、ヘモスの恨みを晴らすにはこの決断しかない。ユファは来た道を戻った。
 夫余宮の前に立ったユファは、門兵の制止を振り切るように抱いた赤子をその前に差し出した。
「太子殿下に会わせてください、この子は太子殿下の子供です」
 金蛙に会ってユファは言った。
「チュモンと名付けました。この子を太子殿下の息子として受けいれてください」
 金蛙も誓った。
「ヘモスの意を受け、この子を朝鮮流民の英雄として育てます」

 二十年後、朱蒙はユファや金蛙の期待とは裏腹に軟弱な若者に育っている。戦場にあっても、彼は女子(神女)の尻を追い回しているありさまだ。
 一方、金蛙王の子である二人の王はというと、そこそこしっかりした若者に育っている。
 この回では朱蒙を通して子供にかける親の理想や夢と現実のギャップが見どころである。

 見事なのは三人兄弟を演じる俳優陣(他の俳優陣の役作りにかける情熱や演技もすばらしいものがある。このドラマが傑作となったゆえんであろう)である。金蛙王の前で居並ぶこどもこどもした彼らの初々しい演技には微笑ましさを覚える。
 全81話におよぶ長いドラマである。彼らがどんな成長振り(頭打ちもある?)を見せてくれるかにも注目である。
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