韓国ドラマ「イケメン(美男)ですね」第15話(9)
Korean drama "You're Handsome" Episode 15 (9)
モ・ファランはキム先生と会っている。
「私がイ・スジンからあの歌を奪ったとおっしゃいますの?」
キム先生はモ・ファランに遠慮しつつ頷いた。
「コ・ジェヒョンは間違いなく恋人のために作ったと言った」
「お年のせいでしょうけど、ボケも進んできたようですね」
「何をいう」
キム先生は切れた。興奮口調になった。
「私はボケてなどいない。はっきり言っていた。君のせいで恋人が誤解してるから・・・彼女のために作ったと言った。それを君が奪ったんだ」
「やめて」
キム先生は呆れて立ち上がった。
「話にならん」
部屋を飛び出していった。
モ・ファランの強気の表情はみるみる悲しみの表情へと変化していった。それでも彼女は気丈に言い聞かした。
「彼が愛してたのは・・・私よ!」
しかし、目からあふれ出した涙は止まらなかった。
ミニョはテギョンに言った。
「ファランさんは・・・話してくれたんですか?」
「お前が直接聞けばすんだことだ」
「・・・」
「しかし、母さんのせいで別れたから聞きづらいな」
テギョンはポケットからMPプレーヤーを取り出した。
「お前の父親がこんな曲を作るからだ」
「・・・」
「この曲がどうリメイクされたか気になるだろ? 聴いてみろ」
プレーヤーを差し出す。
ミニョは受け取る。
「母さんはお前の継母になってたかもしれない」
「・・・」
「今からでも遅くない。仲良くして昔話を聞けばいい」
行こうとするテギョンにミニョは強い口調で言った。
「知りもしないくせに!」
テギョンは足を止める。ミニョを振り向く。
「ええ、この曲のせいで母は捨てられました。あなたも捨てられたから深く傷ついたはず。だけど、私の母も深く傷ついて・・・独りで私たちを産んで死んだそうです」
「・・・」
「仲良くですって? テギョンさんだってそんなことできるはずない。傷ついたのは自分だけだと思ってるんですか?」
「・・・」
「ファランさんのことは・・・すみませんでした。あまりにつらそうで口にできなかったんです。父の曲だと言えなかったこと・・・すみませんでした。ほんとうに知らなかったんです」
「・・・」
「顔も見たくないでしょ? 私もあなたに会うのがつらいです。だから、私は遠くに去ります」
「・・・」
「そうすれば・・・互いに傷つかずにすみます」
ミニョは背を返した。テギョンのもとから立ち去った。
(続く)
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