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韓国ドラマ「青い海の伝説」第15話⑧
韓国ドラマ「青い海の伝説」第15話⑦
★★★
広い店内に入るとセファの鮮やかなファッションとずば抜けた容姿はたちまち注目を浴びた。テーブルを縫うセファたちを次々に振り返り見た。
シアを見つけてナムドゥが声をかける。
「やってきたぞ!」
シアは手を睨みつける。
「1人で来なさいよ」
「すごく楽しそうなところね」とセファ。
テオが1人でこなかったことに気分を壊したシアはグラスの酒をぐいとあおる。
「シアは飲まないで」とセファ。「酔うとジュンジェを誘惑しかねないから」
「あっは、シアの場合は泣きながら、夜中まで電話して絡むだけだよ」
シアに睨みつけられて、ナムドゥは席を立つ。
「俺はちょっと踊ってくる」
周囲を見て楽しそうな表情を浮かべるセファを見てテオは笑顔になる。
踊る女たちの中に混じったナムドゥは飲み物を握り、弁解しながら体を揺らす。そして女たちに話しかける。
「俺は紳士的だよ。誤解されないよう常に手をあげてるんだ。安心して踊ってくれ。ワ-オッ、君は目がきれいだ」
携帯が鳴り、電話に出る。
「今、どこだ?」
電話してきたのはジュンジェだった。
「ホン刑事たちとの捜査は終わったのか? 今クラブなんだ」
ナムドゥは応える。
「シムチョンは?」
「一緒に来てるよ」
「なぜ連れて行ったんだ。苦手そうなのに…」
「とんでもない」とナムドゥ。「まるで水を得た魚だ。思い切り楽しんでる」
★★★
ジュンジェの耳でナムドゥのあ馬鹿笑いが響き返る。
「何だって!?」
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ナムドゥの言う通りだった。セファはあっという間にクラブのヒロインと化してしまった。
シアも対抗心むき出しで踊りだすがセファのパワーに歯が立たない。
そうしてセファを中心に乱痴気騒ぎになった頃、ジュンジェが駆けつけてきた。
「どけ! どけてくれ!」
人混みをかき分け、フロアの中央にたどり着いたジュンジェはダンスに没頭してるセファを見て驚く。
あんぐりしてるジュンジェをシアが見つけた。
「ジュンジェも来たのね」
「ああ、迎えに…」
「一緒に楽しみましょ」とシア。
「楽しみたいけど、用事があるんだ。帰りは兄貴たちに送ってもらええよ」
そういうとセファの前に突き進む。
「そのへんにしろ」
そばにナムドゥがいる。
「ジュンジェも来たか」
セファはムクれた顔をジュンジェに向ける。
「どうして? もっと楽しみたいわ」
そう言って踊りを続ける。
「すごい汗だぞ」
「ええ,暑いけど楽しいの」
「いいから来い。出よう」
手を引こうとする。
「嫌よ。もっと遊ぶわ」
また踊りだす。ジュンジェは呆れた後、意地になる。
「いいから来い」
両腕でセファの身体を捕まえて歩き出す。そのまま外へ連れ出す。怪訝そうに2人を見送るシアとテオ。
しかし、外は大雨だった。ジュンジェは上空を見やった。
「土砂降りだな」
そう言ってため息をつく。セファを連れて雨の中へ走り出すわけにはいかない。
「一緒にできないことの1つね」
セファはしょんぼりする。
「雨の日の散歩」
2人は目を見交わす。。
「私は歩けないから…」
「いや」ジュンジェは首を振る。「無理じゃない。待ってろ」
そう言ってひとりで雨の中へ走り出して行った。
やがてジュンジェはパラソルと長靴を買って戻ってきた。
「これから”できない”は禁句だ」
「…」
「人と同じことをぜんぶ経験させてやる。…だから、何も諦めるな」
ジュンジェはセファに長靴を履かせてやる。相合傘で雨の中を歩いて家に向かった。
広い店内に入るとセファの鮮やかなファッションとずば抜けた容姿はたちまち注目を浴びた。テーブルを縫うセファたちを次々に振り返り見た。
シアを見つけてナムドゥが声をかける。
「やってきたぞ!」
シアは手を睨みつける。
「1人で来なさいよ」
「すごく楽しそうなところね」とセファ。
テオが1人でこなかったことに気分を壊したシアはグラスの酒をぐいとあおる。
「シアは飲まないで」とセファ。「酔うとジュンジェを誘惑しかねないから」
「あっは、シアの場合は泣きながら、夜中まで電話して絡むだけだよ」
シアに睨みつけられて、ナムドゥは席を立つ。
「俺はちょっと踊ってくる」
周囲を見て楽しそうな表情を浮かべるセファを見てテオは笑顔になる。
踊る女たちの中に混じったナムドゥは飲み物を握り、弁解しながら体を揺らす。そして女たちに話しかける。
「俺は紳士的だよ。誤解されないよう常に手をあげてるんだ。安心して踊ってくれ。ワ-オッ、君は目がきれいだ」
携帯が鳴り、電話に出る。
「今、どこだ?」
電話してきたのはジュンジェだった。
「ホン刑事たちとの捜査は終わったのか? 今クラブなんだ」
ナムドゥは応える。
「シムチョンは?」
「一緒に来てるよ」
「なぜ連れて行ったんだ。苦手そうなのに…」
「とんでもない」とナムドゥ。「まるで水を得た魚だ。思い切り楽しんでる」
★★★
ジュンジェの耳でナムドゥのあ馬鹿笑いが響き返る。
「何だって!?」
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ナムドゥの言う通りだった。セファはあっという間にクラブのヒロインと化してしまった。
シアも対抗心むき出しで踊りだすがセファのパワーに歯が立たない。
そうしてセファを中心に乱痴気騒ぎになった頃、ジュンジェが駆けつけてきた。
「どけ! どけてくれ!」
人混みをかき分け、フロアの中央にたどり着いたジュンジェはダンスに没頭してるセファを見て驚く。
あんぐりしてるジュンジェをシアが見つけた。
「ジュンジェも来たのね」
「ああ、迎えに…」
「一緒に楽しみましょ」とシア。
「楽しみたいけど、用事があるんだ。帰りは兄貴たちに送ってもらええよ」
そういうとセファの前に突き進む。
「そのへんにしろ」
そばにナムドゥがいる。
「ジュンジェも来たか」
セファはムクれた顔をジュンジェに向ける。
「どうして? もっと楽しみたいわ」
そう言って踊りを続ける。
「すごい汗だぞ」
「ええ,暑いけど楽しいの」
「いいから来い。出よう」
手を引こうとする。
「嫌よ。もっと遊ぶわ」
また踊りだす。ジュンジェは呆れた後、意地になる。
「いいから来い」
両腕でセファの身体を捕まえて歩き出す。そのまま外へ連れ出す。怪訝そうに2人を見送るシアとテオ。
しかし、外は大雨だった。ジュンジェは上空を見やった。
「土砂降りだな」
そう言ってため息をつく。セファを連れて雨の中へ走り出すわけにはいかない。
「一緒にできないことの1つね」
セファはしょんぼりする。
「雨の日の散歩」
2人は目を見交わす。。
「私は歩けないから…」
「いや」ジュンジェは首を振る。「無理じゃない。待ってろ」
そう言ってひとりで雨の中へ走り出して行った。
やがてジュンジェはパラソルと長靴を買って戻ってきた。
「これから”できない”は禁句だ」
「…」
「人と同じことをぜんぶ経験させてやる。…だから、何も諦めるな」
ジュンジェはセファに長靴を履かせてやる。相合傘で雨の中を歩いて家に向かった。