韓国ドラマ「青い海の伝説」第8話⑤
Korean Drama "Legend of the Blue Sea" Episode 8 ⑤
第8話④
セファは手にした黒い包みを見せた。
「違うわ。これを売ったお金をジュンジェに上げるの」
「何をだ?」
ナムドゥはセファのそばに行った。セファから包みを受け取り、中を覗きこむ。入っていたのは真珠だった。
「何、これ?」
ナムドゥの表情は変わる。真珠を一個つまんで取り出す。
「これをどこで手に入れた?」
セファは答える。
「努力の成果よ」
★★★
リモコンを操作してメロドラマを見ながら、真珠はセファが泣いて泣いて流した涙で生み変えた代物だった。
ナムドゥは首をかしげた。
「どんな努力をすればこんな高級品が?」
セファは自分の正体がバレるから話したい気持ちを抑えている。「ほんとにミステリアスだ…これを売るつもりなのか? いや~すごい」
ニコニコするセファ。
「ひとつくれないか?」
「ダメ!」
厳しい顔でセファは袋を取り返す。
「わかったわかった、見るだけ見るだけ」
ナムドゥは袋を手にし、シゲシゲと真珠に見入る。
「上等の真珠だよ」
あらためて感心するナムドゥ。
この時、電子ジャーがご飯の炊き上がりを告げる。
セファがそっちに気を取られてる間にナムドゥは真珠を一個くすねた。
「ほんとに炊き上がったの? ご苦労さま」
セファはナムドゥから袋を取り返してご飯の炊き上がりを見に行く。
ナムドゥは大声で笑う。
「相変わらず食欲だけは旺盛だ。シムチョンじゃなくパブチョンだよ、まったく…はっははは」
ナムドゥは後ろ手に真珠をひと粒にぎっている。
Korean Drama "Legend of the Blue Sea" Episode 8 ⑤
第8話④
セファは手にした黒い包みを見せた。
「違うわ。これを売ったお金をジュンジェに上げるの」
「何をだ?」
ナムドゥはセファのそばに行った。セファから包みを受け取り、中を覗きこむ。入っていたのは真珠だった。
「何、これ?」
ナムドゥの表情は変わる。真珠を一個つまんで取り出す。
「これをどこで手に入れた?」
セファは答える。
「努力の成果よ」
★★★
リモコンを操作してメロドラマを見ながら、真珠はセファが泣いて泣いて流した涙で生み変えた代物だった。
ナムドゥは首をかしげた。
「どんな努力をすればこんな高級品が?」
セファは自分の正体がバレるから話したい気持ちを抑えている。「ほんとにミステリアスだ…これを売るつもりなのか? いや~すごい」
ニコニコするセファ。
「ひとつくれないか?」
「ダメ!」
厳しい顔でセファは袋を取り返す。
「わかったわかった、見るだけ見るだけ」
ナムドゥは袋を手にし、シゲシゲと真珠に見入る。
「上等の真珠だよ」
あらためて感心するナムドゥ。
この時、電子ジャーがご飯の炊き上がりを告げる。
セファがそっちに気を取られてる間にナムドゥは真珠を一個くすねた。
「ほんとに炊き上がったの? ご苦労さま」
セファはナムドゥから袋を取り返してご飯の炊き上がりを見に行く。
ナムドゥは大声で笑う。
「相変わらず食欲だけは旺盛だ。シムチョンじゃなくパブチョンだよ、まったく…はっははは」
ナムドゥは後ろ手に真珠をひと粒にぎっている。
セファは海の仲間と河沿いを歩いた。肩を並べて歩いているうち、仲間は苦痛で顔を歪める。胸に手を当てる。息苦しさで近くの石段に腰をおろす。
セファは心配そうに仲間の顔を覗き込む。
「大丈夫?」
彼は痛みをこらえ、ゆっくり息を整える。顔を上げて話し始める。
「なぜ俺が…水難救助隊で働いているか分かるか?」
「家がないから?」
「そうじゃない。うちは30坪のマンションだ。ベッドもキングサイズだよ」
「…」
「なのにここにいるのは…」
「どうして?」
「俺の心臓は完全に固まりかかっている。一日、数時間は水中にいないと生きられない身体になってしまった。これもいつまで持ちこたえるやら…」
「生き延びる方法はないの?」
「あるさ」
彼はセファに強い眼差しを向けた。
「彼女が俺のそばに戻ってきてくれればいい。元気な自分を取り戻せる」
「…」
「でもその見込みはない。彼女は他の男と結婚した…」
「今からでも海に帰りなさいよ」
「何言ってる」
彼はセファを見た。
「こっちのセリフだよ。彼に正体がバレたから記憶を消したんだろ? だったらそのまま二度と会わなければよかったんだ。相手は約束も覚えていないんだから…」
「なのになぜ、はるばるこんなところまでやってきたんだ?」
セファはうな垂れた。
「迷惑がられながら、愛されるまで待ち続ける気か?」
「…」
「帰らなきゃいけないのはお前の方だ。手遅れにならない前にお前こそ早く帰れ」
セファは涙を浮かべた。
「帰ってどう生きたらいいの…帰れないわ。彼を愛してるから」
「だから…俺もここにいるんだ。海に帰っても、待っているのは死んだように生きることだけだ」
「…」
「ならいっそのこと――ここで果てるしかない」
彼の話を聞きながらセファは涙を流し続ける。
「袋を出せ」
彼の言葉にセファは頷いて袋を取り出す。袋の中に涙を落とす。
彼は立ち上がる。
「サケの帰巣本能みたいに人間を愛した人魚が陸に上がるのも本能なんだろう…」
セファも立ち上がる。セファを見て彼はいう。
「来世では人間になって思い切り女遊びしてやる。こんな心臓を持つのは真っ平御免だ」
「私の心臓はいつまで持つの?」
「どうだろう…俺は彼女が去って2ヶ月経った。俺があとどれくらい持つかでそれも分かるだろう」
「…」
「いずれ、お前もこうなる。だから、そんな目で見るな」
セファの瞳はまた濡れ始める。
彼は言った。
「ほら、袋を」
セファは頷いて袋を広げる。
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