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ジュンソクらははしゃいで二人の前を歩く。ふざけが過ぎてグンソクは転ぶ。
「ほらほら、気をつけて歩かないとダメだろ。怪我するぞ」
グンソクをひっぱり起こして注意する。グンソクは懲りずにジュンソクの後を追って走る。
彼らを笑って見守りながらチョルスらはゆっくり歩く。
アンナは両腕ににマッコリを抱えている。
チョルスが言う。
「マッコリを2本もらえたし、よかったな」
「うん。”宴会”は気に入ったわ。他にはもうないの?」
チョルスは呆れる。
「貸せ、俺がもってやる」
「けっこうよ」アンナは拒む。「もらったのは私よ」
持つのをあきらめたチョルスの前にユンソクらが戻ってくる。
「叔父さん、脚が痛い」
「よし、わかった」
チョルスはユンソクとグンソクの二人をまとめて抱き上げた。
チョルスに抱っこしてもらってゴキゲンの二人は何やら言い交わす。
「何のことだ?」
「何でもないよ」
三人を嬉しそうに眺めながらアンナも同じ足取りで歩く。アルコールも程よく回り、アンナにとっては今まで味わったこともないような気持ちのよい夜だった。
「さあ、着いたぞ」
アンナが真っ先に庭先へ踏み込んでくる。立ち止まって家を眺めるアンナをチョルスらが追い抜いていく。
「家で何して遊ぶ?」
「わかんない」
アンナは微笑ましくチョルスらを眺めた。
子供らは先に中へ駆け込んでいった。
「チャン・チョルス」
アンナが呼びかける。チョルスのそばに歩み寄る。
「私、考えてみたの。今、好きな物を無理にやめる必要はない、って」
「…」
「あんたのためにもう一度考えてみるわ」
アンナはそれだけ言ってチョルスの横を通り過ぎる。玄関に向かって歩いていく。
チョルスは笑顔になる。アンナに続いて玄関に向かう。
この様子をビリーは物陰でうかがっていた。
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